今回は画像を撮っている余裕が一切なかったため、画像はほぼありません。m(_ _)m
表題のとおりで、ボトルケージのボルトの折れからの復旧作業です。
根本から折れてしまったというご連絡をいただき、どうしようかなぁと様々な方法を考えてはいたのですが、実際に見てみると自体は予想の3倍以上深刻で、一筋縄ではいかない状態でした。

というのもまずはこちらです。
PXL_20240416_044627775
なんか変です。
ボルトが伸びています。。。まともな形状のなの右から2番目のボルトだけです。
ご使用中のボルトは、通常のいわゆるステンレスやクロモリのボルトではありませんでした。触ればすぐに分かるのですが、異常に軽いのです。
おそらくアルミ製です。
そしてこのアルミのボルトですが、もうふわふわ(笑)かなり柔らかいのです。

そう、まず難易度をあげた1つ目の要因がアルミ製のボルトだったからです。詳細は後ほど。

そしてもう一つの要因はこちらです。
emondaslrbottle
※今回の作業車両ではなく同一モデルの画像です。

ボトルケージの台座が多くのフレームで使われるリベットナット方式ではありません。

もしもリベットナット方式であったならばどれだけ気持ち的に余裕が生まれたか。。。

最悪リベットナットであればネジ穴がどれだけ壊れていても、ナットを打ち直してしまえば良いのです。
しかしです。
今回上の画像のようなボトルケージ台座の場合そうは行きません。
ということで絶対に失敗のできない作業です。

ともあれそこまでひどく固着をしていそうな雰囲気ではないため、通常通り作業を進めます。

まずはボルトの頭がねじ切れているので(飛んでいる状態)、ボルトがするすると抜けてくれればよいと思い残ったネジ部に優しく刺激を与えてみますが、そうなまやさしいものではありませんでした。まず第一手段は失敗です。

それならばということで、通常のボトルケージボルトが折れた場合の教科書的な対処方法は、エキストラクター等の逆回転でねじ込まれる工具を使って、折れたボルト部を抜き取ります。
まずはエキストラクターを打ち込むための下穴を開けます。ドリルでギュイーンです。
そしてエキストラクターが食いつくぐらいの下穴が空いた時点で、抜き取り君の登場です。

しかしです。
このアルミのボルトが超厄介でした。
というのも鉄のボルトと違い、このボルトは特に素材自体が柔らかくエキストラクターが食いついてもネジがボロボロとちぎれて崩壊していってしまいます。台座側のネジ山にちぎれたアルミ片が詰め込まれていくようなイメージです。((.;゚;:Д:;゚;.))ヒェーーー… もちろん複数種類の工具を試しましたが、結果的にはどれもだめでした。
アルミボルトは穴を開けやすいのですが、強度にかなりの問題があり正攻法では抜けそうにありません。

悩みました。
最悪ボルトが抜けなくてもリベットナット打てないので、何としてでもネジ山を復活させるしかありません。完全に後がない状況です。

・・・その後も四苦八苦、ともあれなんとか最終的にはボルトは抜かずに押し込むことに成功しました。タップでねじ山をきれいにし、フレーム内に落ちたボルト片を回収、その後ボルトをすべて丈夫なものへと交換して、作業は終了となりました。
PXL_20240413_023414457
あぁ本当に良かったと、一安心です。

抜けたボルトです。
PXL_20240416_044701572
このボルトが如何に弱く脆いかがよくわかります。

お客様から今回の諸悪の根源のアルミボルトをいただくことができたので、後学のためにボルトをねじ切ってみることにしました。
PXL_20240416_055402098
破断した締め付けトルクはというと、、、トルクは測定できないぐらいの低トルクでいとも簡単にねじ切れました。簡単にねじ切れたのは、当然健康な状態のボルトではなかったということを考慮しても、やはりこの台座構造ではアルミのボルトを使うメリットに対してのデメリットが大きすぎるような気がしてしまいます。
もしもアルミのボルトを使っている場合、通常のボトルケージ台座であればまだしも、このように台座の変えが効かないようなボトルケージの台座を使用している場合、やはりアルミのボルトを使うことはお世辞にもおすすめがし辛いです。
※アルミの中にも複数の種類があり、このボルトのアルミが弱かっただけかもしれませんが、やはりリスクが高すぎる気がします。

もちろんすべてが全てではないとは思いますが、このように重量的には軽いアルミのボルトの中には通常使用しているだけでも強度が弱くなってくる、もしくは元からそこまで強くはないものも存在がしているということです。
今回の作業を行ってみての正直な感想ですが、やはり普通のボルトに交換したほうが良いと思いました。
ということで今回は、難易度!?一筋縄ではいかないボトルケージのボルト折れの復旧作業のお話でした。


+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。
当店の特徴・詳細ははこちらから