まさかのカーボンホイールの破損!そんなときでもHYPERは蘇る!!
ということで今回はLUN HYPERのリム交換とクラッシュリプレイスメントの話です。

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画像はMEGAでした。

✓LUN HYPERの保証
LUNというか、WINSPACE製品のフレームセットとホイールセットです。
製品は5年保証が付いています。
※ただし消耗品は対象外です。
消耗品とはブレーキパッド(リム用)、リムブレーキ制動面、スポーク、リムテープ、ベアリング等です。ですので5年以内であっても摩耗や消耗等は対象外ということです。

またどこのメーカーも同じようなものだと思いますが、製品保証とは通常の使用状況下において破損等が起きたときに保証をしてくれるものです。
ですが例えばですが転んだり突っ込んだりして壊してしまった、空気圧が引くすぎてリムを破損した、取り付け不良やメンテナンス不足等のことは、メーカー側の原因ではないので、保証対象外となります。


✓クラッシュリプレイスメント

クラッシュリプレイスメントとは:
ライド中の破損で保証対象外の場合(前述のように例えば転倒や穴にはまった等で破損してしまった場合等)、割引価格にて購入ができるというサービスです。
外観上のキズや汚れ等、要は走行に問題のないレベルの破損は対象外ということです。

割引率については下記の通りです。
・購入から2年未満45%OFF
・購入から3年以上5年未満 25%OFF
※ただし前後セットでの販売となります。


✓リム単品販売
WINSPACEの凄いところですが、クラッシュリプレイスメントに加えて、スポーク等の専用パーツだけではなく、リムの単品販売もあります。
価格は5~6万円/本です。

また国内代理店の強みだと思われますが交換用のリムは国内に在庫があればほんの数日(営業日換算)でお店に入荷することも可能です。(以前確認をしたときは初期HYPER(2023の前モデル)でも在庫有りでした。)
最初方にも書きましたが、破損だけではなくリムブレーキモデルの弱点でもある、リムの摩耗が進んでしまった場合でも、交換用のリムがあるということだけでもかなり心強いことです。
というのも
リムブレーキモデルでも2023は27mm以上のリム外幅があります。実は物理的にフレームに入らない場合も少なくはありません。
どのメーカーも軒並みリムブレーキモデルの生産が厳しくなっている今では、長く使うための交換用パーツが有るのは心強いことです。

▶リムの交換作業
今回はHYPERのリムの交換のご紹介です。
バラしていきます。
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もう少しです。
HYPERだけではなく最近のカーボンスポークは、リムの外側に見えている一見ニップルのように見える部分はニップルではなくスポークの一部です。
ですので通常のニップルのように、ここだけを回すとスポークがねじれますし、それでも無理やり回せば最悪スポークがねじ切れます。
現在の中華系の多くのカーボンスポークは同様の構造をしているものが多いです。
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上からHYPER、DRIVE、SUPERTEAMのスポークです。
この構造をしているカーボンスポークのホイールは、振れ取りの際には通常のニップル回しでスポークを抑え(スポーク側を回らないように保持して)、リムのニップルホールから工具をいれてニップルを回します。
ということはです。振れ取り(やリム交換)の際にはチューブレスリムテープを剥がさないとできませんので、通常の振れ取りよりも手軽に行えないのが難点でもあります。リムテープを剥がして巻き直しをしても振れを取る必要があるのか、もしくはその振れを取ったほうがメリットが大きいのか、というところを総合的に判断して行うのが良いと思います。

せっかくバラしたの重量測定をしておきました。



新しいリムを組んでいくのですが、、、
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このニップル構造、通常はニップルの工具をかける部分を内側(ハブ側)に入れるのですが、カーボンスポークは外側からニップルを工具で抑えるのでこの方向が正しいのです。

しかし慣れとは。
ニップルって最初っから工具でギチギチに締めていくわけではなく、最初は緩めに指でくるくるまわすのですが、、、
はい、お決まりのように何も考えずにて逆向きに付けてしまうという(笑)

当然工具を外からかけようとしてもかかることもなく、( д) ゚ ゚アボーン、ヤッテモータ…
もちろんやり直しになります。お決まりのパターンの失敗例でした。

ともあれ組み終わりました。
ドンピシャでセンターを出します。
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しばし馴染みを出して終了です。
とは言っても専用の機械はないので時間をかけて人力でできるだけ、です。
HYPERは専用の機械で160~200kgの力をかけるとか。。。

と、このようにリムを破損してしまったり、リムブレーキでリムが摩耗してしまったり、、、そんな場合でも、またスポークまで破損をしてしまっていたとしても、パーツがあれば再び復活させてあげることができます。

あくまでも参考程度にですが、初代
HYPER、リムブレーキモデルではぼちぼちリムの摩耗が進行している個体が増えてきているように思えます。HYPER2023ではまだ発売からそこまで経っていませんが、激しく乗られる方、雨でも長い下りを走る方ぼちぼちの場合もあります。

HYPERのリム交換等、お気軽にご相談ください。

ということで今回はハブさえ生きていれば何度でも蘇るさ、LUN HYPERのリム交換とクラッシュリプレイスメントの話でした。

関連動画、

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