2024年の富士ヒルの結果はというと65分26秒、年代別では18/1078位で昨年よりも順位は上がったものの、またもや数十秒のところでゴールドを取り逃してしまいました。ですので未だにどんな練習が最適なのかはわかっておりません。この身を持って様々な方法を試しているのは昨年、一昨年とレース本番の走り方だけではんく、トレーニング内容もガラリと変えて挑戦をし続けています。
それでも走り終えての主観的な強度やパワーデータをあとから見る限りでは、今年は過去一よく走れ、強かったような気がしております。

そんな身を持って行っているトレーニングの内容を過去2年分を含めて、ご紹介をさせていただこうと思います。
ということで今回は2024年 富士ヒルに向けてのトレーニング 過去との比較、そんなお話しです。


▶過去の富士ヒルに向けてトレーニング
✓2022年:とにかく自走で距離を走る

2022年の富士ヒルに向けてのトレーニングはとにかく乗り込み。距離も過去最高記録しました。
ほぼ実走のみで月間2500kmを乗り込み満を持して参加した富士ヒルでしたが、結果はというと惨敗でした。。。
データを見る限りとにかく乗る距離、時間を増やしていましたので強度は低めでした。要は低強度であってもとにかく乗る距離、時間を重視していました。
当時のCTLはピークで140近くありました。
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2022年3月から富士ヒル当日まで(約3ヶ月間)の統計です。

イメージ的にはこれだけ走れば、ということもあるかもしれませんが、実際には常に疲労と戦っていたような気がした1年間でした。。。練習は週7回、休みも満足に取らずに走り回っていました。

主観的な話にはなりますが思い返してみれば、CTLはいっちょ前に高いので確かに回復力は高い気がしていました。ですが、おそらくそれは疲労に体が慣れてしまっていただけであって、完全回復ではなく中途半端な回復、そして踏むときも中途半端な強度、というような内容だったと思います。

長い距離を走るには悪い状態でなかったのですが、短時間の高強度はそこまで強くなかったのも敗因の一つだったと思います。


✓2023年:Zwift中心の練習
2023年冬、体調がいまいちだったということもあり、思うように練習ができない冬を過ごしていました。
週2回の実走ロングを取り入れると、その他の日の練習がかなりきつく感じましたので、練習量を減らして強度を稼ぐようにしました。
距離を走るのを止め、室内でZwift中心のトレーニングをしました。
SST(SSTショート、Carson)をメインで、高強度(Wringer、Rattle snake、Step by step)、Bペーサー走、実走は週一回まで減りました。2022年は殆ど意識的には行っていなかった、苦手で嫌いなVo2MAXインターバルを取り入れる様になりました。

このように様々なワークアウトメニューがあるZwiftはやはりすごいです。
休息と練習のバランス、要は練習の抑揚、強弱をつけるトレーニングがとても大切なこと、ということに遅ればせながら気がつき始めていたように思えます。しかしまだまだ足りないのです。
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2023年は4904kmで2022年よりも3000kmも距離は減っていますが、各ゾーン分布の割合があまり変わっていません。
結果から見て2022年はやりすぎていた感がありましたので、ボリュームこそ減ってはいるものの、富士ヒル本番のタイムで見ると2023年は2022年よりも1分以上の短縮を果たしました。

しかしです。実際には確かに伸びていた気がする年ではありましたが、やはり実走不足の影響は大きく、うまく走れていたかというとその限りではなかったような気がします。
というのも富士ヒル後は毎年ボーナスタイムのようにかなり記録が伸びる以降にあります。2022年の富士ヒル後のFTPテストは過去最高を記録、そしてKOMを何個かとったりもしていましたが、2023年はそこまで大きな伸び、ボーナスタイムの影響は大きくはなかったように思えます。

また2023年もまだ休むことへの恐怖心が抜けきれていなかった気がするのも、週に一回も休むときが殆どなかったからです。


▶来たる2024年
2023年後半にはある意味運命を変えるほどの、練習に大きな影響を与える新たなる便利アイテムを導入しました。それはパワーメーターです。
新たなパワーメーターは良くも悪くも超正確です。ある意味無慈悲に叩き出される数値は、今まで以上に正確で体調や機材の影響を面白いほどに痛感させれました。
今まではサイコンにも数多くの表示を出して様々な数値を見ていたのですが、新パワメに変えてからというもののその傾向はガラリと変わり、パワーとケイデンスだけあれば十分なぐらいになりました。
練習はパワーを主に使い、パワーを維持するために、パワーを出すためにはどのケイデンスが最も最適かどうか、パワーを出しやすい機材は?完全にパワーを中心にした練習、パワートレーニングに変わりました。

2024年のゾーン分布統計です。
2024huji2
明らかにゾーン分布の傾向が変わりました。

✓トレーニング内容
練習はほぼ平地です。
もちろんのこと理想は時間、目的パワーを設定してインターバル、ということですが実走では環境も含めてなかなか厳しいです。となると、、、とにかく全力を出す、出し切る練習です。
A地点からB地点まで、往復区間や信号がない区間の距離に対しての所要時間を考え、その距離にかかる時間持続できる最大パワーを更新することです。また信号が運良く青になってしまったらエクストラステージ突入です(笑)
そんなこんなでどうすればパワーを高く保てるのか、高い状態を維持できるのか、とにかくパワーを出す練習、パワーを上げることを目標にした練習しました。

そして週に一回は120km程度のロングライドを取り入れることで、短時間のヒルクライムだけではなくロング耐性も落とさないようにしました。

しかし相変わらず山の練習はほぼなしです。
富士ヒル前はあまりにも上りを上らなすぎている自覚、というかヤバさを感じてロングの日にはいつもよりもちょっとだけ上りの多いコース(上りは長くて5~6分程度)を選んでみたりもしましたが、結局富士ヒル試走まで大きな山は下手したら昨年以降ご無沙汰ぐらいでした。

今年初の試走後に感じたことはというと、走り終わった後の筋肉の疲労感が平地のときと違うのです。それとともに翌日以降はやっぱり平地練習なのですが、疲労感が非常に低く感じました。平地と上りで筋肉の使い方がぜんぜん違うわけではありませんが、全く同じではないことを感じました。
やはりできれば長い上りの練習、下手したらローラーで前を上げる、角度を変えるだけでも違うと思いますので、それは取り入れたほうが良かったのかもしれません。


✓体重に関して
体重に関しては今年は一切減量をしませんでした。むしろ例年よりも2kgぐらいは重いです。
というのも、まず上りでは重くなることはネガティブな印象が強くありますが、それでも絶対的なパワーを上げようと考えました。パワーをつけるための増量、上りだけではなくトータルでみて速くなるための増量と、体重が増えることをポジティブに捉えました。

そのためには練習時間を減らし、カロリー消費目的のライドも減らせたことで、しっかりと筋肉が成長するための時間を取ることにしました。回復が足りていないとしっかりと成長してくれないように思えました。

✓3年分のゾーン分布を比較
3年分まとめるとこんな感じです。
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このように並べてみると違いは一目瞭然です。

✓2022年と2023年の比較
2022年は低強度で乗り込み、2023年はZwiftワークアウトを行い強度を上げて、、、とは思っていたのですが、こうして並べてみるとZ4以上は割合は同様、そして時間はかなり少ないです。
というのも2022年のほうが流石に距離を乗っていた影響もあってか、そこまで高い強度を保てていたような気がするわけではありませんが、それでも統計を見るとZ4以上の滞在時間が明らかに長いです。
特にZ5、Z6の高強度域を見てもその差は2022年の方が多いです。SSTに至っては10時間も違います。
2022年はもっと休めばもっと強くなっていたのかもしれません。

✓2024年のゾーン分布
続いて2024年です。まあり参考になるか不明ですし、真似をしない方が良いと思しき練習方法です。
時間的な問題もあり、短い時間でできることを考えました。
高強度です。低強度を捨て去りとにかく強度の高い練習に全振りをしました。
低強度域は2022年と比べてL1は半分、L2に至っては10分の1ぐらい、Z3も3分の1ぐらいです。
練習は週4~5回、昨年まではあり得なかったぐらいの2日間連続の休みを取ることも多々ありました。

その結果、Z5滞在時間は単純計算で昨年の5倍、Z6も倍を有に超えるぐらいです。
とにかく高強度を踏んで、ガッツリ休む、それの繰り返しです。
食べる量を減らしたり、休息を減らすとすぐに崩れるぐらいのギリギリの状態でした。

それでも客観的な数字があると目標を立てやすく、昨年末には1hNP280Wぐらいだったのが、富士ヒル前の最高でNP315Wまで上昇させることができました。
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低強度を一切やらないので、トレーニングステータスは常にキープから動かずです。


▶時間を短くした理由

強度を上げる分、時間を短くせざるを得なかったということもあります。
それでも時間を短くしたのには2つの理由があります。
①疲労をためすぎないため
前の方にも書きましたが、強度を上げるには疲労は最大の天敵です。
疲労があると強度が上げられません。強度を上げきらない練習なんて、ととにかく数字とにらめっこをしながら回復と高強度を繰り返しました。その結果自分の中でギリギリ保てる、ギリギリ高強度が踏める練習量(距離)を探りました。もっともっと細かいことでは、朝と昼だったら同じ数値でもどちらのほうが負担が大きいとか、どちらのほうがパワーが出やすいとか、気温は、風の強さは等、そういったかなり細かいこと考慮しました。
その中で例えばですが、短い距離であっても3日連続は踏めません。2日であればなんとか踏めますがどちらかはある程度落ちます。最強中の最強を踏む場合は、強の後一日明けた次の日が良い、ですので3日連続は乗りたくありません。例えば2日の場合は最強、強、休み、とこのようなイメージです。
それでも伸びが悪ければ休む、休む、休むです。短期的なレスト、長期的なレスト、様々なレストを組み込みました。

またリカバリー走やアクティブレストも原則ロードバイクに乗ることはやめました。というのも乗ったら踏んでしまいそうだから、いや踏んでしまうだろう、という長年の自分自身の習性、自制心の乏しさを理解してのことです。それでも体を動かしたいときはママチャリ、もしくは散歩です。

②1時間で出し切る練習
目標タイムにもよりますが、ワタクシの場合の富士ヒルは65分ちょっとです。
ですので2~3時間以上頑張る必要はありません。

過去の富士ヒルで感じたことですが、レースが終わっても出し切っていない、ということがありました。疲れているは疲れているのですので、それでもまだ走れる感じに残ってしまっているのです。
富士ヒルで必要なのは3時間頑張れる力ではなく、1時間で出し切る力だと考えました。

とにかく1時間全力で踏み 出し切る練習、当然公道練習は交通ルールも信号等はあるので、ノンストップでというのは難しいことですが、それでも高い強度で出し切る練習、これが大切だと考えたからです。

その結果今年はしっかりと出し切れた気がします。
終わったら脚痛いのなんのって、、、しっかりとダメージを負うぐらい追い込めました。


▶テーパリング、疲労抜きについて
基本的にほとんどしなかったです。
というのも、今年は定期的に全力で出し切る練習をしています。全力で踏むためには疲労が溜まっていたり。体調が悪かったらできません。どんな状態であればしっかりとパワーを出し、出し切れるのか、そんなことを日々考えていますので、全力を出すだめにはどのぐらいの練習や休息であれば良いんかどうかは、ある程度見当がつき理解できていたことです。

それでも最後の一週間は、いつもは70分前後行っていた高強度練習を60分以内に終えるようにしました(時間の短縮)そして怪我を防止するためにも、ウォーミングアップの時間をいつも以上に長く取るようにしました。一回のTSSは2割減少ぐらいでした。

時間は短くしても強度はほぼ落とさなかったです。
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これはレース間近の金曜日、最後の練習のラップでNPで300W以上をしっかり踏んで、短めに終えました。かなり体の調子がよく、崩れていたペダリングの踏み遅れ感も無事に解消したのを確認し、最後の練習を終えました。


▶前日~当日
土曜日は行きの高速は残念ながら大渋滞、1.5倍ぐらいの時間を費やすことになりました。
それでも体の調子は非常に良く、サイクルエキスポを楽しみ、その後ちょっとお洒落なカフェで美味しいものを頂くぐらいの余裕がありました。
夕食はホテルの和食会席料理を堪能、かなりがっつりと量も食べました。

明けて当日の朝、疲労感はほぼなく身体の状態として非常に良く、過去最高の仕上がりだと感じていました。

朝ご飯はというとおにぎりはパサパサで全然だめだったので、まずクリームパンを頂くとちょっときつかったです。4個入りのジャムデニッシュ的なものを2つ、バナナ、そしてウィダーでもういっぱいでした。
会場スタート2分前にカフェイン入りのジェルを飲みました。
何故にスタートぎりぎりで飲むのかというと、カフェインは運動をしていないときの利尿作用があること、そして飲んでから15~30分ぐらいが一番元気になるというのは経験上の話からです。

これは昨年同様、奥庭や3つ目のトンネルを抜けてからもしっかりと踏めたことを考えても、悪い選択ではなかったと思いました。


▶まとめ
このように様々な練習方法を取り入れつつ、試行錯誤をしながらも加齢にも負けずに、少しづつ成長していきたいと考えております。ワタクシ自身、何が正解なのか未だにわかっておりませんし、答えも無数にあるとも考えております。そのため今年は昨年よりもハイリスク・ハイリターンの方法を試してみました。

またその中でも富士ヒルのタイムというのはある意味、一つの指標にはなりますが、タイムが悪かったからと言っても成長していないわけではない場合もあります。
タイムが良くても、タイムが悪くても、継続して練習をすること、継続は力なりと日々無理をし過ぎないように練習をすること、自分の中に積み上げていくこと、練習は裏切らないです。
まだまだ強くなりたいものです。
前回までのお話はこちらからどうぞ↓↓↓




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