現在はT1550にYOELEOのH9という一体型のハンドルバーを使用しています。
ハンドルバーに不満があるわけでなく、というかむしろ不満は一切なかったのです。
ハンドルバーへの不満ではなく、ポジションを少し弄りたくなったのです。というのもヒルクライムも終わったことですし、平地のためにもハンドルをもう少し下げたいと思うようになったのです。
しかしです。
そこには一体型ハンドルのデメリットがつきまといます。
まずハンドルの角度も変えれませんし、ステムの角度も変えることができません。交換するにはハンドルステムごとの交換、ポジションを体に合わせるというよりもどちらかと言うと、体をポジションに合わせる的なイメージが強いです。
また現在では残りのコラムスペーサーはあと5mmしかありません。
5mmを抜いたとしてもこのままでは下がるのは5mmだけ。。。
ということで、、、もうまるっと交換してしまいます。
そこでWINSPACEのフル内装使用の一体式ハンドルバーが”ZERO”というモデルです。
ZEROは現在のWINSPACEのフル内装式システムに完全な適合をしているので、もちろんワタクシが使用しているT1550にも問題なく組付けが可能です。
そして最重要ポイントでもあり最大の理由はもう1つ、ZEROハンドルバーは角度もありますし、若干ハンドル部がオフセットしていて全く同じ位置に付けたとしても、ブラケット位置を低くできるのです。
これが決め手になり、ZEROバーへの交換を決めました。
▶組付け前に
こちらです。

ハンドル幅380mm、ステム長115mmです。
ZEROバーはリーチが75mmですので、交換後もレバーまでの距離的には同じになる計算です。
もうブラケット位置で380mmはごく標準的なサイズになったイメージです。
実測します。

374gでした。
YOELEOよりも40g位軽いです。

ちなみに使用していたYOELEOの一体型ハンドル、サイズはほぼ同様です。

YOELEOの一体型ハンドルとの構造的な違いはフラット部中央辺りに穴がありません。
このフラット部のステム側の穴は外装仕様のフレームで組む際には必要になる穴です。
比べてZEROバーはコントロールレバーから通るホースはハンドル内部を通りヘッドパーツに直接入っていく形のみとなり、つまりフル内装のみ対応のハンドルとなりますので、YOELEOのほうが汎用性は高い構造です。
それでもZEROはACRは対応していたので、ある程度の汎用性は持っています。
ちょっとしたことですがハンドルの穴の位置、これも意外と気になるところです。

こちらYOELEOのハンドルバーですが、フラット部の下部にホースの入口がある場合、どうしてもホースの盛り上がりができてしまいます。これはマイナス点です。
これがZEROバーの場合は、、、

このようにホースが出っ張ることのない穴の配置です。
この位置に穴は強度の確保が難しいと思われますが、ZEROはしっかりと硬いのがすごいところです。
▶組付け
早速組んでいきます。
ZEROは少々コラムが通りづらかったので、コラムの切れ端を突っ込んでグリグリしました。

これできれいに通るようになります。

ハンドルの交換はコントロールレバーだけを外してくっつけて、、、というのはもう一昔前の話で、ホース類を外してくっつけてエア抜きして、という作業になります。
ハンドルからホースを抜くためにはホースを切る必要があります。

コントロールレバーのコネクティングボルトが太く、これがあるとハンドルを通れないからです。
コネクティングボルトを抜くためには、オリーブが邪魔になりますので、オリーブを外すためにホースを切る、ということです。
ホースは頑張ってできるだけ残せるように切るわけですが、それれでもホースの長さが足りなくなってしまう場合はホース交換になりますので、最悪BBまで外す必要が出てくる場合もあります。
ではオリーブだけを破壊すればコネクティングボルトを外せるのか?ということで実際にやってみたのですが結果的に外せます。それならばホースを切らなくても良いような気がしますが、そう簡単なお話しではないのです。というのもオリーブのは自ら潰れるだけではなく、若干ホースも潰れるからです。密閉が必要な部分ですのでだめなのです。結果的に結局のところ切ることになりますのでサクッと切って進めます。
ホースを抜けばハンドルが外れます。

この作業を行うとあらためて感じますが、Di2のセミワイヤレス(ハンドル周りのワイヤレスシステム)は本当に楽です。
単純にエレクトリックケーブル類の作業が一工程減りますし、ハンドル周りのDi2ケーブルをヘッドパーツやその周辺に挟み込んだりするトラブルも一切起こりません。
作業自体はショップが行うのであれですが、配線系のトラブルがない、ということはメリットしてかなり大きいと思います。
ハンドルを取り付けてみます。

いやYOELEOもそうですし、ZEROもそうですがホースのハンドル内装作業、本当に中が通りやすいです。めちゃくちゃ簡単に通ります。内部のきれいなハンドル内のホースの動きの良さ、これも大きなメリットです。
中には一流メーカー品で10万円以上もするハンドルでも中がバリだらけで、通したアウターが傷だらけ、というのもまだまだありますので。。。
そしてもう一つの利点。
内部がきれいなので、ホースはかなり長くハンドルに内部に残しておけます。
これは前述のように今後のハンドル交換の際にどれだけハンドル+ステム部分にホースの余分を残しておけるか?というのは後々の事を考えても、大切なところです。
またポジション調整の余分、という点でもできれば長く残しておきたいところです。
ピッタリの長さで組んである車体は事ある毎にホース交換となります。
このホースの余地を長めに組めるのは内部がきれいな一体型ハンドルのメリットでもあります。ステムとハンドルの別体式はどうしても構造的上、一体型に比べて内部空間が狭い場合が多く一体型のように長くは残せない場合が多いです。
ハンドル・ステム別体式は主に2つの構造があります。
①ステム下部を通る構造
これはステム下部をピタリときれいに通り、ホース抑えのパーツまである場合もあります。この場合、どう考えてもホースの余分を余らせることはできません。ホース抑えを使わない方法であればある程度余分は残せますが、空力的であったり外観上の問題が出ないわけではありません。
②ステム内装構造
ステムにも内装する場合、下部を這わせる構造よりも若干は余分を残せるイメージはありますが、実はかなり厳しい場合が多いです。ステム内部の空間はせまいということ、そしてハンドルの側の穴も大きくないため、ホースの動きもかなり制限されます。
これら別体型のハンドル+ステムはポジションの微調整という意味では確実に大きなメリットはありますが、整備という面では実はメリットだけではないということです。
一体型のハンドル交換の場合は、今回のようにホースの余分を残しておくことでホース交換無しでハンドル交換ができる場合もあります。
逆に別体式の場合、構造上余分がどうしても少なくしか残せない場合が意外と少なくありません。となると別体式でせっかくポジション調整でステムだけの長さを変えたりはできるメリットがありますが、ホースまで変えなければいけない場合もあり別体式が整備上は絶対有利、という単純なお話しではない場合もあるということです。
作業に戻ります。
レバーを取り付け、ホースをつなぎます。
かなり長めにホースがありましたので、ホースは交換することなくそのまま継続使用ができました。

しかしホースをつなぐだけで終わらないのは油圧のデメリットです。
エア抜きです。

せっかくなので、エア抜きがてらブレーキのメンテもしておきます。
キャリパー等のブレーキダストの掃除です。
ブレーキダストもためればためるだけ落ちにくくなります。
汚れは溜め込まずに定期的なお掃除をおすすめ致します。
ブレーキパッド残量です。
まだ限界ではありませんが、ぼちぼちなのでケチらず交換してしまいます。

いくら平地の民とは言え、1年は持ちませんでした。

現行型はL05Aというものです。
だいぶ値上がりが厳しい製品です。

平地民、オイルの汚れは全然まだまだでした。
サイコンマウントは付属してきます。


なんて読むのかは不明です。
取り付けてみました。


ブルブルします。
多分これ、折れます。。。
Garminさんを壊す前に、サイコンマウントは別途用意したほうが良いと思います。
ワタクシも実はすでにかっちょいいやつを発注済みです。


肝心のポジションです。

スペーサー5mmは抜き+ハンドルの交換でざっくりですが20mm程度は下げることができました。
狙い通りバッチリです。
朝日を浴びつつ、使用しております。



かっこえぇ。。。
▶インプレッション
実際に使ってみると、ものすごく良いのです。
✓ハンドルの構造
①フレア形状
ブラケット部から下ハンにかけて19mm広がるフレア形状です。
このフレア形状が非常に良いです。
フレア形状が付いているハンドル、そして現在の12速のレバーブラケット形状、これらを組み合わせて、ブラケットを内側に向けるセッティングをするとカチッと決まります。
ハンドルもブラケットもこのようにセッティングすることを考えて作られている、と思えるほどの感覚です。
②下ハンのカーブ
もう一つ良いところは下ハンのカーブです。
下ハンのカーブが深いのです。

微妙な差なのですが、ここのカーブが深いほうが下ハンからブレーキまでの距離が近くなるのです。
またこの微妙なカーブの違いブレーキだけではなく、下ハンのときの力のかけやすさが変わってきます。
③上ハンの形状
フラット部形状はフロントフォークやシートポストの形状に似ている、エアロ的に有利であろうカムテール形状です。
YOELEOよりも若干厚く太いです。
なのですが、現在フラット部は使うことはほぼありませんのであまり気になりません。
そしてフラット部の設計ですが、真横に伸びているわけではありません。
ブラケット部(ショルダー部)に向けて前方に出ています。

この設計はMETRONやRovalのハンドルでもこのようになっています。
これが好きなのです。
また最近よくあるバーテープを巻く部分で段差があるハンドルです。

これです。
段差はメリットでもデメリットでもあるのですが、バーテープとの段差が少なくなる一方、フラット部を使わない場合でもバーテープをまかないと変であったり、バーテープの厚みによってはどのみち段差ができてしまうというデメリットもあります。
個人的には段差がなく自由にバーテープを巻ける設計の方が良いと思います。
✓性能
肝心要の硬さです。
個人的な意見ですが、ハンドル+ステムは硬ければ硬い方が良いと思っています。
ですので剛性を保ちつつも、振動の吸収性が高いハンドルが最高です。ZEROはかなりしっかりとした硬さを持ちながらの、振動の吸収性も悪くありません。剛性感からもっと振動がきついかと思ったのですが、思いの外優しかったです。
▶まとめ
やはり一体型のハンドル、ポジション等々不自由なことがないわけではありません。
しかし一体型ハンドルの基本的な性能は高く、一度使ってしまうとやはり不自由でも再度一体型を選んでしまうものです。また整備面でもデメリットばかりではない、ということは実際に様々な種類、構造のハンドルを触ってみるとよくわかることです。
ですので現在の流れとして、ハンドルまで各メーカーが自社製品として作成しているのにはただ単純にビジネス的な話だけではなく、メリットも有るからということかと思います。
WISPACE ZERO 一体型ハンドルバーを色々と解説しつつ組む!そんなお話しでした。
+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
当店の特徴・詳細ははこちらから
ハンドルバーに不満があるわけでなく、というかむしろ不満は一切なかったのです。
ハンドルバーへの不満ではなく、ポジションを少し弄りたくなったのです。というのもヒルクライムも終わったことですし、平地のためにもハンドルをもう少し下げたいと思うようになったのです。
しかしです。
そこには一体型ハンドルのデメリットがつきまといます。
まずハンドルの角度も変えれませんし、ステムの角度も変えることができません。交換するにはハンドルステムごとの交換、ポジションを体に合わせるというよりもどちらかと言うと、体をポジションに合わせる的なイメージが強いです。
また現在では残りのコラムスペーサーはあと5mmしかありません。
5mmを抜いたとしてもこのままでは下がるのは5mmだけ。。。
ということで、、、もうまるっと交換してしまいます。
そこでWINSPACEのフル内装使用の一体式ハンドルバーが”ZERO”というモデルです。
ZEROは現在のWINSPACEのフル内装式システムに完全な適合をしているので、もちろんワタクシが使用しているT1550にも問題なく組付けが可能です。
そして最重要ポイントでもあり最大の理由はもう1つ、ZEROハンドルバーは角度もありますし、若干ハンドル部がオフセットしていて全く同じ位置に付けたとしても、ブラケット位置を低くできるのです。
これが決め手になり、ZEROバーへの交換を決めました。
▶組付け前に
こちらです。

ハンドル幅380mm、ステム長115mmです。
ZEROバーはリーチが75mmですので、交換後もレバーまでの距離的には同じになる計算です。
もうブラケット位置で380mmはごく標準的なサイズになったイメージです。
実測します。

374gでした。
YOELEOよりも40g位軽いです。

ちなみに使用していたYOELEOの一体型ハンドル、サイズはほぼ同様です。

YOELEOの一体型ハンドルとの構造的な違いはフラット部中央辺りに穴がありません。
このフラット部のステム側の穴は外装仕様のフレームで組む際には必要になる穴です。
比べてZEROバーはコントロールレバーから通るホースはハンドル内部を通りヘッドパーツに直接入っていく形のみとなり、つまりフル内装のみ対応のハンドルとなりますので、YOELEOのほうが汎用性は高い構造です。
それでもZEROはACRは対応していたので、ある程度の汎用性は持っています。
ちょっとしたことですがハンドルの穴の位置、これも意外と気になるところです。

こちらYOELEOのハンドルバーですが、フラット部の下部にホースの入口がある場合、どうしてもホースの盛り上がりができてしまいます。これはマイナス点です。
これがZEROバーの場合は、、、

このようにホースが出っ張ることのない穴の配置です。
この位置に穴は強度の確保が難しいと思われますが、ZEROはしっかりと硬いのがすごいところです。
▶組付け
早速組んでいきます。
ZEROは少々コラムが通りづらかったので、コラムの切れ端を突っ込んでグリグリしました。

これできれいに通るようになります。

ハンドルの交換はコントロールレバーだけを外してくっつけて、、、というのはもう一昔前の話で、ホース類を外してくっつけてエア抜きして、という作業になります。
ハンドルからホースを抜くためにはホースを切る必要があります。

コントロールレバーのコネクティングボルトが太く、これがあるとハンドルを通れないからです。
コネクティングボルトを抜くためには、オリーブが邪魔になりますので、オリーブを外すためにホースを切る、ということです。
ホースは頑張ってできるだけ残せるように切るわけですが、それれでもホースの長さが足りなくなってしまう場合はホース交換になりますので、最悪BBまで外す必要が出てくる場合もあります。
ではオリーブだけを破壊すればコネクティングボルトを外せるのか?ということで実際にやってみたのですが結果的に外せます。それならばホースを切らなくても良いような気がしますが、そう簡単なお話しではないのです。というのもオリーブのは自ら潰れるだけではなく、若干ホースも潰れるからです。密閉が必要な部分ですのでだめなのです。結果的に結局のところ切ることになりますのでサクッと切って進めます。
ホースを抜けばハンドルが外れます。

この作業を行うとあらためて感じますが、Di2のセミワイヤレス(ハンドル周りのワイヤレスシステム)は本当に楽です。
単純にエレクトリックケーブル類の作業が一工程減りますし、ハンドル周りのDi2ケーブルをヘッドパーツやその周辺に挟み込んだりするトラブルも一切起こりません。
作業自体はショップが行うのであれですが、配線系のトラブルがない、ということはメリットしてかなり大きいと思います。
ハンドルを取り付けてみます。

いやYOELEOもそうですし、ZEROもそうですがホースのハンドル内装作業、本当に中が通りやすいです。めちゃくちゃ簡単に通ります。内部のきれいなハンドル内のホースの動きの良さ、これも大きなメリットです。
中には一流メーカー品で10万円以上もするハンドルでも中がバリだらけで、通したアウターが傷だらけ、というのもまだまだありますので。。。
そしてもう一つの利点。
内部がきれいなので、ホースはかなり長くハンドルに内部に残しておけます。
これは前述のように今後のハンドル交換の際にどれだけハンドル+ステム部分にホースの余分を残しておけるか?というのは後々の事を考えても、大切なところです。
またポジション調整の余分、という点でもできれば長く残しておきたいところです。
ピッタリの長さで組んである車体は事ある毎にホース交換となります。
このホースの余地を長めに組めるのは内部がきれいな一体型ハンドルのメリットでもあります。ステムとハンドルの別体式はどうしても構造的上、一体型に比べて内部空間が狭い場合が多く一体型のように長くは残せない場合が多いです。
ハンドル・ステム別体式は主に2つの構造があります。
①ステム下部を通る構造
これはステム下部をピタリときれいに通り、ホース抑えのパーツまである場合もあります。この場合、どう考えてもホースの余分を余らせることはできません。ホース抑えを使わない方法であればある程度余分は残せますが、空力的であったり外観上の問題が出ないわけではありません。
②ステム内装構造
ステムにも内装する場合、下部を這わせる構造よりも若干は余分を残せるイメージはありますが、実はかなり厳しい場合が多いです。ステム内部の空間はせまいということ、そしてハンドルの側の穴も大きくないため、ホースの動きもかなり制限されます。
これら別体型のハンドル+ステムはポジションの微調整という意味では確実に大きなメリットはありますが、整備という面では実はメリットだけではないということです。
一体型のハンドル交換の場合は、今回のようにホースの余分を残しておくことでホース交換無しでハンドル交換ができる場合もあります。
逆に別体式の場合、構造上余分がどうしても少なくしか残せない場合が意外と少なくありません。となると別体式でせっかくポジション調整でステムだけの長さを変えたりはできるメリットがありますが、ホースまで変えなければいけない場合もあり別体式が整備上は絶対有利、という単純なお話しではない場合もあるということです。
作業に戻ります。
レバーを取り付け、ホースをつなぎます。
かなり長めにホースがありましたので、ホースは交換することなくそのまま継続使用ができました。

しかしホースをつなぐだけで終わらないのは油圧のデメリットです。
エア抜きです。

せっかくなので、エア抜きがてらブレーキのメンテもしておきます。
キャリパー等のブレーキダストの掃除です。
ブレーキダストもためればためるだけ落ちにくくなります。
汚れは溜め込まずに定期的なお掃除をおすすめ致します。
ブレーキパッド残量です。
まだ限界ではありませんが、ぼちぼちなのでケチらず交換してしまいます。

いくら平地の民とは言え、1年は持ちませんでした。

現行型はL05Aというものです。
だいぶ値上がりが厳しい製品です。

平地民、オイルの汚れは全然まだまだでした。
サイコンマウントは付属してきます。


なんて読むのかは不明です。
取り付けてみました。


ブルブルします。
多分これ、折れます。。。
Garminさんを壊す前に、サイコンマウントは別途用意したほうが良いと思います。
ワタクシも実はすでにかっちょいいやつを発注済みです。


肝心のポジションです。

スペーサー5mmは抜き+ハンドルの交換でざっくりですが20mm程度は下げることができました。
狙い通りバッチリです。
朝日を浴びつつ、使用しております。



かっこえぇ。。。
▶インプレッション
実際に使ってみると、ものすごく良いのです。
✓ハンドルの構造
①フレア形状
ブラケット部から下ハンにかけて19mm広がるフレア形状です。
このフレア形状が非常に良いです。
フレア形状が付いているハンドル、そして現在の12速のレバーブラケット形状、これらを組み合わせて、ブラケットを内側に向けるセッティングをするとカチッと決まります。
ハンドルもブラケットもこのようにセッティングすることを考えて作られている、と思えるほどの感覚です。
②下ハンのカーブ
もう一つ良いところは下ハンのカーブです。
下ハンのカーブが深いのです。

微妙な差なのですが、ここのカーブが深いほうが下ハンからブレーキまでの距離が近くなるのです。
またこの微妙なカーブの違いブレーキだけではなく、下ハンのときの力のかけやすさが変わってきます。
③上ハンの形状
フラット部形状はフロントフォークやシートポストの形状に似ている、エアロ的に有利であろうカムテール形状です。
YOELEOよりも若干厚く太いです。
なのですが、現在フラット部は使うことはほぼありませんのであまり気になりません。
そしてフラット部の設計ですが、真横に伸びているわけではありません。
ブラケット部(ショルダー部)に向けて前方に出ています。

この設計はMETRONやRovalのハンドルでもこのようになっています。
これが好きなのです。
また最近よくあるバーテープを巻く部分で段差があるハンドルです。

これです。
段差はメリットでもデメリットでもあるのですが、バーテープとの段差が少なくなる一方、フラット部を使わない場合でもバーテープをまかないと変であったり、バーテープの厚みによってはどのみち段差ができてしまうというデメリットもあります。
個人的には段差がなく自由にバーテープを巻ける設計の方が良いと思います。
✓性能
肝心要の硬さです。
個人的な意見ですが、ハンドル+ステムは硬ければ硬い方が良いと思っています。
ですので剛性を保ちつつも、振動の吸収性が高いハンドルが最高です。ZEROはかなりしっかりとした硬さを持ちながらの、振動の吸収性も悪くありません。剛性感からもっと振動がきついかと思ったのですが、思いの外優しかったです。
▶まとめ
やはり一体型のハンドル、ポジション等々不自由なことがないわけではありません。
しかし一体型ハンドルの基本的な性能は高く、一度使ってしまうとやはり不自由でも再度一体型を選んでしまうものです。また整備面でもデメリットばかりではない、ということは実際に様々な種類、構造のハンドルを触ってみるとよくわかることです。
ですので現在の流れとして、ハンドルまで各メーカーが自社製品として作成しているのにはただ単純にビジネス的な話だけではなく、メリットも有るからということかと思います。
WISPACE ZERO 一体型ハンドルバーを色々と解説しつつ組む!そんなお話しでした。
+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
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