最新情報へ更新をさせていただきました。
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最近毎日毎日MAKUHAL施工を繰り返しています(笑)
というのもタイヤのインプレを作成するためにとっかえひっかえ、、、ということです。
それにしてもMAKUHALは通常のシーラントと比べても手がかかるものです。
そしてMAKUHAL施工のポイントはとにかく正確に行うということです。
それを考慮したうえで疑問点や重要なポイント、そしてそのほかの雑記なども織り交ぜつつのお話、MAKUHALのマニュアルにない疑問点やポイントなどを解説をしてみようと思います。

▶MAKUHALでエア漏れ
原因は一つではありませんが、一例のご紹介です。
これは失敗例の一つですが、明らかにサイドウォールからのエア漏れが確認できます。

これの原因を探るためにタイヤを外してみます。
内側です。

マクハルがいきわたっているはずなのですが、一部分全くマクハルがありません。
おそらく脱脂が不十分だったか、もしくはなじませるのが悪かったか等の原因が考えられますが、MAKUHALがきれいに施工できないために起こるエア漏れです。
このように何らかの原因でマクハルがきれいにいきわたっていないことによるエア漏れが起きることが多いようです。要は膜張れていない、ということです。
とは言っても、これをまた外して全部きれいに掃除して、、、というのはなかなか大変なのでエア漏れが上の画像のように一部分だった場合、追いシーラントでごまかせないかチャレンジしてみるのもありかもしれません。
※追いシーラントをする際のポイントは後述。

こちらが成功例です。
弾いてしまった利している部分がなく、一面きれいにMAKUHALがいきわってきれいな膜を形成しています。
タイヤの弾き、MAKUHALのムラを抑えるためには脱脂よりも熱ということでした。
公式ページからの動画にもあるように熱を加えて施工します。

使う道具は2つ、左側のドライヤーと表面温度計(非接触式 温度計)です。
※ヒートガンでは熱くなりすぎてしまいダメでした。

表面温度が42℃になるようにタイヤ側から熱を加えます。するとこのように熱を加えたところはきれいになじみます。
実際の施工はこのように行います。

熱を加えるとMAKUHALがとにかくなじみやすくなりますので、表面温度を計りながら全体をなじませます。この方法であれば脱脂を必要がないそうです。
▶MAKUHALでも要注意点
MAKUHAL施工で失敗するパターンがあります。
空気の漏れが止まらない場合はやり直せばよいのですが、全く別に大変な失敗経験があります。
MAKUHALをぶちまけたことです。
具体的にどんな場面で飛び散らかしたのかというと、マクハルを抜き取る時です。
マクハル施工で使用しているシリンジは次第に滑りが悪くなってきます。(ガスケットの動きが悪くなってきます。)
何が原因なのかは不明ですが、シリンジの使用回数が多くなってくると、シリンジを引っ張っているときに黒いゴムの部分(ガスケット)を残して、引っ張る部分(プランジャー)が抜けてしまいます。

すると結果的にマクハルが盛大に飛び散ります。
思いっきりマクハルまみれになったことがあります。
ちなみに洋服についたマクハルはきれいに取ることはできませんでした。
シーラントリムーバーや様々な洗剤を試しましたがどれもすっきりと取ることはできずに、結局服を捨てることに。
ポイントとしては、複数回使用して古くなってきたシリンジ、具体的には引き押しが重くなってきたシリンジは使わない方がよいです。一時的に復活させる方法もないわけではありませんが、ホームセンターとかで2~300円ぐらいなので交換するのがよいと思います。シリンジはホームセンターの園芸コーナーで売っています。
マクハルがプガスケットの再度に隙間から入り込むと、途端に動きが悪くなります。それを防止するためには60mlシリンジでは50ml以上吸わない、です。50ml以上になるとプランジャーもまっすぐ引っ張りずらくなり斜めに傾くと、隙間に入り込みやすくなるからです。
もしもガスケットの隙間からMAKUHALが入ってしまった場合は、ガスケットのよこに入り込んだMAKUHALを一度きれいにして、シリコンスプレーをシリンジ内にシュッとすると動きがよくなります。(MAKUHALへの影響はないとの回答です。)

ワコーズのSL(シリコーンルブリカント)です。
また不測の事態に備えて、汚れてもよい場所、汚れてもよい服装(場合によっては怪しいですが、カッパとか)で行うことを強くお勧め致します。
また飛び散る量はそこまで多くはありませんが、飛び散る原因はこれだけではなく、たとえは空気を抜いた際にビードが落ちて飛び散ったり(嵌合が甘い場合)、ビード部になじませている時に飛び散ったりする場合もあります。
周囲を含め洋服も汚したくない場合は、くれぐれも気を付けた方がよいところです。
もちろん量や素材にもよりますが、MAKUHALは服につくと本当にどうしようもないぐらい落ちないです。
▶MAKUHALでパンクした場合
チューブレス(レディ:TLR)のパンクは穴が小さければそのままでも、シーラントで塞げますし、裏側からパッチを当てても良いです。しかし液体ではないマクハルの場合はそうはいきません。
マクハルでパンクをした場合は専用の修理キット、チューブレスキューがあります。
しかし個人的にはパンクをしたところにさらに大きな穴をあけること、またパンクがカットや穿孔ではなく異物がある場合などには少々使いずらいのではないかと、感じています。
実際に使ってみましたが、チューブレスキューの使い勝手は非常に良かったです。
出先での対処としては、やはり追いシーラントがよいと思います。
乾く速度が通常よりも早いマクハルはパンクの修復としての機能も全然OKでした。
前回どこかの記事で少しだけ書かせていただきましたが、久しぶりにパンクをしました。
外側から見るとこんな感じです。

傷も大きくはなくタイヤの変形がなかったのですが、しっかりと空気の漏れが確認できました。
本当であれば外して裏側からパッチを当てた方がよいと思ったのですが、もう一回マクハル施工をする時間が全然取れなかったのです。
ですのでこの時は10ml以下ぐらい追いシーラント(マクハル)を入れて、下にして放置、その後普通に使用ができていました。
でタイヤ交換のタイミングで見てみたら、ということが以下の画像です。

見事なまでの異物穿孔系パンクです。
この状態でしたが追いシーラントで普通に走れていました。
実績がまだたくさんあるわけではありませんが、このように出先でもパンク箇所が大きくなければ、シーラントで止め走行することもできるということでした。
コア外しさえあれば追いシーラントはできますので、個人的にはチューブレスキューよりも楽な気がします。

20mlサイズの小型マクハルもラインナップにあります。
▶MAKUHALを落とすタイヤ掃除
これは一番大変です。
組付けや施工作業よりも何よりも、一度マクハルで組んだタイヤを再度マクハル施工をする際の掃除、これがめちゃくちゃ大変です。
ちなみにマクハルは乾燥後は重量で32%の水分が抜けるということです。
マクハルを抜き取ったあと残量が20gだったら、乾燥後は14g前後程度になるということです。
これを実際に計ってみました。
こちらです。
まずは新品の状態です。

新品257gです。
完全乾燥後重量です。

266gですので、+9gです。
(※片側のビード部、重量計測前に少しだけ掃除してしまったので本当はもう数g重いと思われます。おそらく12~13g前後)
できるだけきれいにした、掃除後の重量はこのぐらいです。

258gです。
どのぐらい掃除できれいにできるのか、これはタイヤの種類や使用期間によっても差が出ると思います。
しかしやはりマクハルは通常のシーラントとは違いますので、ビード部なども塊が付いたままというのも気になりますし、再施工の際にはマクハルを弾く原因にもなるということです。
ではどうやって掃除するのかというと、、、ただひたすら擦るのです。
ゴム手袋やゴム付き軍手で擦った方が落としやすいタイヤもありますし、厚手のマイクロファイバークロスで擦るのがよいタイヤもあります。タイヤの状態に合わせて頑張って擦るしかありません。
くれぐれも落としにくいからといって硬すぎるものでタイヤを傷つけないように注意は必要です。
AGILEST FASTは落としずらかったですが、S-Lightは落としやすかったです。このようにタイヤによっても差が出ます。
▶まとめ
MAKUHALは従来のシーラントとは全く違う方法でTLR運用ができるようになる、ある意味飛び道具的な製品です。
なんといっても液体が入らないことでバランスもとれますし、TLRの弱点的な重量も軽くできます。
しかしその施工はとにかく手間がかかることが難点です。
ともあれ一度きれいにできてしまえば快適そのものです。
ということで今回はMAKUHALのマニュアルにない疑問点やポイントなどを解説、そんなお話でした。
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FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
当店の特徴・詳細ははこちらから
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最近毎日毎日MAKUHAL施工を繰り返しています(笑)
というのもタイヤのインプレを作成するためにとっかえひっかえ、、、ということです。
それにしてもMAKUHALは通常のシーラントと比べても手がかかるものです。
そしてMAKUHAL施工のポイントはとにかく正確に行うということです。
それを考慮したうえで疑問点や重要なポイント、そしてそのほかの雑記なども織り交ぜつつのお話、MAKUHALのマニュアルにない疑問点やポイントなどを解説をしてみようと思います。

▶MAKUHALでエア漏れ
原因は一つではありませんが、一例のご紹介です。
これは失敗例の一つですが、明らかにサイドウォールからのエア漏れが確認できます。

これの原因を探るためにタイヤを外してみます。
内側です。

マクハルがいきわたっているはずなのですが、一部分全くマクハルがありません。
おそらく脱脂が不十分だったか、もしくはなじませるのが悪かったか等の原因が考えられますが、MAKUHALがきれいに施工できないために起こるエア漏れです。
このように何らかの原因でマクハルがきれいにいきわたっていないことによるエア漏れが起きることが多いようです。要は膜張れていない、ということです。
とは言っても、これをまた外して全部きれいに掃除して、、、というのはなかなか大変なのでエア漏れが上の画像のように一部分だった場合、追いシーラントでごまかせないかチャレンジしてみるのもありかもしれません。
※追いシーラントをする際のポイントは後述。

こちらが成功例です。
弾いてしまった利している部分がなく、一面きれいにMAKUHALがいきわってきれいな膜を形成しています。
タイヤの弾き、MAKUHALのムラを抑えるためには脱脂よりも熱ということでした。
公式ページからの動画にもあるように熱を加えて施工します。

使う道具は2つ、左側のドライヤーと表面温度計(非接触式 温度計)です。
※ヒートガンでは熱くなりすぎてしまいダメでした。

表面温度が42℃になるようにタイヤ側から熱を加えます。するとこのように熱を加えたところはきれいになじみます。
実際の施工はこのように行います。

熱を加えるとMAKUHALがとにかくなじみやすくなりますので、表面温度を計りながら全体をなじませます。この方法であれば脱脂を必要がないそうです。
▶MAKUHALでも要注意点
MAKUHAL施工で失敗するパターンがあります。
空気の漏れが止まらない場合はやり直せばよいのですが、全く別に大変な失敗経験があります。
MAKUHALをぶちまけたことです。
具体的にどんな場面で飛び散らかしたのかというと、マクハルを抜き取る時です。
マクハル施工で使用しているシリンジは次第に滑りが悪くなってきます。(ガスケットの動きが悪くなってきます。)
何が原因なのかは不明ですが、シリンジの使用回数が多くなってくると、シリンジを引っ張っているときに黒いゴムの部分(ガスケット)を残して、引っ張る部分(プランジャー)が抜けてしまいます。

すると結果的にマクハルが盛大に飛び散ります。
思いっきりマクハルまみれになったことがあります。
ちなみに洋服についたマクハルはきれいに取ることはできませんでした。
シーラントリムーバーや様々な洗剤を試しましたがどれもすっきりと取ることはできずに、結局服を捨てることに。
マクハルがプガスケットの再度に隙間から入り込むと、途端に動きが悪くなります。それを防止するためには60mlシリンジでは50ml以上吸わない、です。50ml以上になるとプランジャーもまっすぐ引っ張りずらくなり斜めに傾くと、隙間に入り込みやすくなるからです。
もしもガスケットの隙間からMAKUHALが入ってしまった場合は、ガスケットのよこに入り込んだMAKUHALを一度きれいにして、シリコンスプレーをシリンジ内にシュッとすると動きがよくなります。(MAKUHALへの影響はないとの回答です。)

ワコーズのSL(シリコーンルブリカント)です。
また不測の事態に備えて、汚れてもよい場所、汚れてもよい服装(場合によっては怪しいですが、カッパとか)で行うことを強くお勧め致します。
また飛び散る量はそこまで多くはありませんが、飛び散る原因はこれだけではなく、たとえは空気を抜いた際にビードが落ちて飛び散ったり(嵌合が甘い場合)、ビード部になじませている時に飛び散ったりする場合もあります。
周囲を含め洋服も汚したくない場合は、くれぐれも気を付けた方がよいところです。
もちろん量や素材にもよりますが、MAKUHALは服につくと本当にどうしようもないぐらい落ちないです。
▶MAKUHALでパンクした場合
チューブレス(レディ:TLR)のパンクは穴が小さければそのままでも、シーラントで塞げますし、裏側からパッチを当てても良いです。しかし液体ではないマクハルの場合はそうはいきません。
マクハルでパンクをした場合は専用の修理キット、チューブレスキューがあります。
実際に使ってみましたが、チューブレスキューの使い勝手は非常に良かったです。
出先での対処としては、やはり追いシーラントがよいと思います。
乾く速度が通常よりも早いマクハルはパンクの修復としての機能も全然OKでした。
前回どこかの記事で少しだけ書かせていただきましたが、久しぶりにパンクをしました。
外側から見るとこんな感じです。

傷も大きくはなくタイヤの変形がなかったのですが、しっかりと空気の漏れが確認できました。
本当であれば外して裏側からパッチを当てた方がよいと思ったのですが、もう一回マクハル施工をする時間が全然取れなかったのです。
ですのでこの時は10ml以下ぐらい追いシーラント(マクハル)を入れて、下にして放置、その後普通に使用ができていました。
でタイヤ交換のタイミングで見てみたら、ということが以下の画像です。

見事なまでの異物穿孔系パンクです。
この状態でしたが追いシーラントで普通に走れていました。
実績がまだたくさんあるわけではありませんが、このように出先でもパンク箇所が大きくなければ、シーラントで止め走行することもできるということでした。
コア外しさえあれば追いシーラントはできますので、個人的にはチューブレスキューよりも楽な気がします。

20mlサイズの小型マクハルもラインナップにあります。
▶MAKUHALを落とすタイヤ掃除
これは一番大変です。
組付けや施工作業よりも何よりも、一度マクハルで組んだタイヤを再度マクハル施工をする際の掃除、これがめちゃくちゃ大変です。
ちなみにマクハルは乾燥後は重量で32%の水分が抜けるということです。
マクハルを抜き取ったあと残量が20gだったら、乾燥後は14g前後程度になるということです。
これを実際に計ってみました。
こちらです。
まずは新品の状態です。

新品257gです。
完全乾燥後重量です。

266gですので、+9gです。
(※片側のビード部、重量計測前に少しだけ掃除してしまったので本当はもう数g重いと思われます。おそらく12~13g前後)
できるだけきれいにした、掃除後の重量はこのぐらいです。

258gです。
どのぐらい掃除できれいにできるのか、これはタイヤの種類や使用期間によっても差が出ると思います。
しかしやはりマクハルは通常のシーラントとは違いますので、ビード部なども塊が付いたままというのも気になりますし、再施工の際にはマクハルを弾く原因にもなるということです。
ではどうやって掃除するのかというと、、、ただひたすら擦るのです。
ゴム手袋やゴム付き軍手で擦った方が落としやすいタイヤもありますし、厚手のマイクロファイバークロスで擦るのがよいタイヤもあります。タイヤの状態に合わせて頑張って擦るしかありません。
くれぐれも落としにくいからといって硬すぎるものでタイヤを傷つけないように注意は必要です。
AGILEST FASTは落としずらかったですが、S-Lightは落としやすかったです。このようにタイヤによっても差が出ます。
▶まとめ
MAKUHALは従来のシーラントとは全く違う方法でTLR運用ができるようになる、ある意味飛び道具的な製品です。
なんといっても液体が入らないことでバランスもとれますし、TLRの弱点的な重量も軽くできます。
しかしその施工はとにかく手間がかかることが難点です。
ともあれ一度きれいにできてしまえば快適そのものです。
ということで今回はMAKUHALのマニュアルにない疑問点やポイントなどを解説、そんなお話でした。
+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。当店の特徴・詳細ははこちらから
コメント
コメント一覧 (4)
なのである意味飛び道具的な製品です。手間はかかりますがその分メリットもあるというのは個人的な感想です。
確かにシーラントの方が全然楽ですね。まさに用途等に合わせて使い分けていくのがよいと思います。