とってもデリケートな部分の話ではありますが、本当に切実な悩みです。
ワタクシ自身そこまでひどいわけではありませんが、レーパン(ワンピースタイプですが)のはキ方が悪かったり、合わないレーパンだったり、あとは練習に夢中になりすぎてしまうと時々やってしまうのがいわゆる股擦れ的なデリケートな部分の擦りむけ傷です。
これがまた痛いのなんのって、、、(;´д`)トホホ…
そして一回擦りむけてしまうと、その後数日は引きずってしまうのです。

特に今年のような猛暑の夏はトラブルは多くなることが多いようです。
というのもウェアが汗で濡れている状態、この状態はいわゆる”擦れ”が起こりやすい状態のようです。乾いた布で擦るよりも、濡れた布のほうが摩擦は強くなる傾向にあります。さらに更にウェアが濡れているだけではなく、皮膚もふやけて柔らかくなることで摩擦を起こしやすくなってしまうようです。

ではひどくならないようにどうするのか?なにか対象方法はあるのか、そんな股擦れ対策のお話、デリケートな部分が痛い!ロードバイクの股擦れ対策を試した話です。

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▶股擦れ?サドル擦れ??2種類の股擦れ
①サドルとの接触部
まず1つ目の症状はというと、サドルとの接点の傷です。
サドルとの接点が擦りむけ股擦れのような状態になってしまうので、傷は股擦れ的なものですが、正確には股擦れというか”サドル擦れ”のような状態です。サドルとの接点が擦りむけ傷ついてしまっているような状態で、原因を考えるとひどくなる時のことを考えるとわかってきます。
それは圧迫と振動による擦れです。
自転車との接点はハンドル・サドル・ペダルの3点ですが、その中の一番多くの体重を支えるのがサドルです。手や足は比較的に振動や衝撃に強くできていますが、サドルに乗っかる部分はそこまで強い組織ではないと思います(むしろデリケートな部分)。
そのデリケートな部分が骨盤の骨の出っ張りとサドルの間に挟まれることで、どうしても日常生活ではかからないような負担がかかってしまいます。
そんな日頃から鍛えられていない部分に、体の重さがかかったまま振動や衝撃を受け、更にこすれることで擦りむけてしまう状態になると考えられます。まさにサドル擦れです。
これがまた痛いから困ったものです。

②男の人のアレやこれ
そして2つ目はというと男性ならではのアレの擦り傷です。
主に男性だけだとは思いますが、アレやこれの部分に擦り傷ができてしまう場合があります。こちらも本当に辛いです。ひどい場合はレーパンに血が滲むことも。。。血が滲むほどひどくなることはそう多いことではありませんが、赤くなるぐらいの擦りむけであっても帰宅後のシャワーで激痛を感じ、日常生活にも支障が出るぐらいにひどい場合もあります。

どちらもついつい夢中になっていると気が付きづらいのですが、気がついたときには時すでに遅し的な場合もある恐ろしいことです。
ではワタクシ自身が実際にどのような対策を取って、どんな効果があったのか、そんなことをまとめてみようともいます。


▶対策(個人的な効果も添えて)
①複数のレーパンを使用する 
効果:★★★☆☆
これは意外と効果的だと感じました。
というのも全く同じレーサーパンツ(パッド)だとやはりサドルとの兼ね合いで、擦れる場所(当たる部分)も似たような部分があたってしまうことが多いようです。連日乗る場合はパッドが少しでも違うタイプのレーサーパンツを使用することで若干のあたりを変えられるようです。

基本的にレーサーパンツのパッドはただ厚ぼったければ良いということではないようです。というのも薄くても全く問題のないものもありますし、逆に厚くても全然だめなものもあります。


②レーパンを正しく履く
効果:★★★★★
レーパンを正しく履く事による効果は抜群です。
ハイたあとのゴールとしてはしっかりとパッドがお股に密着させることです。腰回り、骨盤周りでゆとりがありすぎてしまう場合、パッドの収まりが良くない場合、パッドと皮膚の間に空間が少しでも生まれることで擦れが起きやすくなってしまいます。これはお股側だけではなく特に男性側を守ることにも繋がります。

これ本当に重要だと感じております。
ワンピースタイプであっても、ビブタイプであっても同じです。レーパンを履くときは、とにかくパッドをしっかりとお股にフィットさせることを心がけて履きます。太もものグリッパーが強力なほど、しっかりと最後までパンツ部が上がりきらない場合が多くなります。その場合はグリッパー部を裏返したり、上げ過ぎなぐらい上げて、まずはパッドを股間にガッチリとフィットさせます。もう誰も見ていませんので、しっかりと食い込ませるぐらいの勢いでフィットさせましょう。前後左右に伸脚的な動きをしたりすることでしっかりとお股にパンツ部をフィットさせます。
確認としては脚をガバっと開いても上げてもパッドが離れないぐらいです。脚を上げたときとかにパッドが浮いてしまう場合はもっとしっかりと上げたほうが良いです。
その後グリッパー部を優しくおろしてあげるイメージです。

③シャモワクリーム(塗り物)
効果:★★☆☆☆~★★★★☆
これは定番のお話だとは思うのですが、ワタクシの場合は効果があった場合と、逆効果だった場合がありました。
どちらかというとワタクシの場合は、単純な擦れ系のトラブルはかなり改善の効果があります。しかし単純な擦れではなく、圧痛と擦れがダブルであるような坐骨付近の痛みに関してはあまり効果がなかったように感じます。むしろ滑ることで返って悪くなっていたような。。。

シャモワクリームは基本的に体に直接塗る製品と、ウェア側に塗る製品と2種類があります。これを間違えてもしっかりとした効果を得られないようです。
またシャモワクリームは意外と多くの種類があり、硬さや流れにくさ等に違いがあります。ライドに合わせて適切なものを選ぶと良いと思います。

それとPROTECT J1という製品もあります。これはシャモワ等の物理的な摩擦を云々ではなく、保護膜的なものを形成するというものです。これは効果がある方は多いようですが、ワタクシの場合は単品だとイマイチでして、シャモワの下塗り的に使用しています。
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④テーピング
効果:★★★★☆
意外と多くはない方法のようですが、個人的にはサドル面の怪我には一番効果があったような気がします。それは予防の面でもそうですし、傷ができてしまっている時でもひどくしないためにも、効果があったように感じています。
とりあえず家にあったもので、もういつなんのために買ったのかもわからない普通のテーピングテープを3~4cm、一番ダメージを負う部分に貼っただけですが、これがまたものすごく良かったです。(貼っているときの姿はとても見せられる姿ではありません(笑))
全く問題なくロングライドまでこなせるぐらいに効果はてきめんでした。

ただしテーピングは傷の上に直接貼ります。傷があまりにも生々しい状態であったり、ひどい状態の場合は厳しいと思います。

また剥がすときです。
完全にお風呂等でふやかしてから取らないと生傷をえぐってしまうことにもなり得ます。
剥がすときは常に細心の注意を払う必要があります。

汗をびしょびしょにかく時期は剥がれてしまう場合もあると思います。剥がれてしまった場合、テーピングテープが逆に刺激になってしまうかもしれません。
違和感を感じたらしっかりと確認をし、貼り直したり交換することは必要だと思われます。
また少々アレな話ですが、体毛が邪魔をする場合もあるかと思います。
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⑤乗り方を変える
効果:★☆☆☆☆
これはもちろん現在のポジションにもよると思いますが、ポジションやセッティングを変えてみたり、乗り方を変えてみたりもしました。ワタクシの場合は確かにサドルの角度をちょっとだけいじるのは多少の効果はあったような気がします。しかしなんだかんだで一番走りやすくパワーの出やすいポジション、というところを目指すとうまくは行きません。

また生傷があまりにも痛い時は、それこそまともにサドルに座れませんので、ちょっとやちょっとの乗り方を変えたり、座る位置を変えても振動でずれてしまったりして更に悪化させてしまうこともありました。

⑥思いきって休む
効果:★★★★★
あまりにも傷がひどい場合はもう完全に休むしかありません。
ロードバイクの乗車による股擦れ(サドル擦れ)は、基本的に日常生活を行うことでひどくなるような部分ではありませんでした(ワタクシの場合は、ですが)。
それでもふとした拍子にちょっと擦れたりすると、やはり痛いです。

そんなときは無理に乗ってこじらせ、長引いてしまうぐらいならば休む時は休むと割り切って、しっかりと休んで治してから、再度練習を再開するほうがかえって効果的な練習ができる場合もあります。
むしろ全く乗れないぐらいの場合もありますので、そんな時は強制レストしかありません。

⑦油断しない
効果:★★★★★
つまり予防であり、これこそは超重要です。
まず傷にならないように対策を十分にしておくということです。しっかりとレーパン履いてシャモワも怪我をしてから初めて使うのではなく、怪我をしそうであれば前もって対策をしておくことです。
そして万が一怪我をしてしまった場合は前述のようにしっかり休みます。
休んだあとの治りかけも最大限に注意が必要です。完全に治っていないのに無理をしてしまうことで、いとも簡単に重症レベルまでいってしまうこともあります。
またちょっとだから、これぐらいなら大丈夫かも、、、そんなほんの僅かな油断が傷を慢性化させひどいことになってしまう自体に陥ることもあります。

予防や擦れの防止対策は万全に望むことでライド、練習は気持ちよく終え、また次のライドに支障を来さないようにすることができます。


▶まとめ
根本的な対策としてはまずなぜ擦れてしまうのか、なぜ傷ができてしまうのか、何をしたら良くないのか、何が原因なのか、ということをしっかりと考えることです。それに対してまずはできる限り、怪我をしないための対策を考えるということです。一度ひどい怪我をしてしまうと回復までの本当に長い時間がかかってしまう場合もあります。
ですので基本的に今回のような股擦れ、サドル擦れだけに限った話ではありませんが予防・対策を万全にし油断をしない、ということはとても大切なことです。というのも傷を作るのは簡単ですが、傷を治すのは大変です。
そして痛い時は無理をしすぎずにしっかりと治す、ということです。癖になったり、傷が化膿してしまったりしたらそれこそ、日常生活にも支障をきたしてしまうかもしれません。

くれぐれも無理をしないようにお気をつけていただければと思います。
ということで今回はデリケートな部分が痛い!ロードバイクの股擦れ対策を試した話でした。




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