ロードバイクのもう一つの楽しみ、自分に合わせて様々パーツを交換できるカスタムです。
その数あるパーツの中でもホイールが走りに与える影響は、かなり大きな割合を締めます。ホイールを交換することで羽が生えたように軽くなるなんてことは多々タタタタありますが、逆に全然進まない重たいバイクに変えることもできてしまいます。
ではどんなホイールを選べばよいのか、、、ということの答えは無数にありますし、答えが時が経つにつれて変わってくる場合もあります。
そんなこんなで長い旅路 ロードバイクのホイール選びの話です。

※だいぶワタクシ自身の主観的なお話が入っておりますので、こんな意見や考え方もあるのかと優しい目で見ていただければと思います。
▶リムハイトの差
一般的にはリムハイトが高いほうがホイール全体の剛性として高くなる傾向にあり、リムハイトは高いほうがホイール的に硬いイメージがあります。構造的にはリムハイトが高くなればスポークも短くなりますので、硬くなる傾向にあるように思えるのは素直な考え方です。
しかし実際に最近のホイールを乗ってみると、その限りではない場合も増えているように思えます。
昨今の軽量カーボンリムの場合は、メーカーの推奨では下記のような場合が多いです。
リムハイト35~40mm:軽量でヒルクライ厶向け
リムハイト50~60mm:オールラウンドに使えるモデル

DRIVEの40Dと50Dのメーカーの説明です。
使い方を考えてみるとリムハイトがそこまで高くはない軽量ホイール、主にはヒルクライム用の場合、ヒルクライム自体一部を除いてロードレースほど距離は長くはありませんし、多少乗り心地が硬かったとしても反応が良く、クイックに上れる性能を求めたり、平地を走るときと比べても勾配がきつくなるほどに後輪に掛かる負荷は大きくなる傾向にあります。もちろん上りのアタック時にも一発目の反応速度を重視される場合もあると思います。
リムハイトが低いからと言って、剛性の低いホイールになってしまうことで、メーカーとして狙っているヒルクライム時に良い印象を得られなくなってしまうことが考えられます。
比べてリムハイトの高いオールラウンドモデルは多少柔らかさがあって良いと思います。というのも高速巡航時にあまりにもクイックすぎる反応も扱いづらく感じたりもするかもしれません。
またオールラウンドモデルということもあって、想定される距離もヒルクライムよりも長い距離を走って早く走れるためには、ある程度の乗り心地や体への優しさがあったほうが結果的には早く走れることになるかもしれません。
▶剛性(硬さ)の差
剛性(硬さ)にはわかりやすく剛性的な硬い系、柔らかい系の2種類があります。
しかしそれだけではなく剛性の高いホイールの中には、カチカチ系としっとり系があるように感じています。
カチカチ系(シャキシャキ系)とはしなり・タメ感がほとんどないような俊敏な反応を示す高剛性のホイールで、しっとり系とはしなり・ため感はあり高反発でしっかりと踏んだ分、ための後にぐいっと前に押し出されるようなイメージです。双方ともに硬いは硬いのですが、硬さの質が違うようなイメージです。
✓剛性が高いホイール
一踏み目は非常によく進む感じ、軽さを感じやすいです。多少リムは重くても速度に乗ってしまえば重さは感じづらくなります。
全体的に反応もよく、踏めば踏むだけよく進みますが、その分やはり踏めば踏むだけしっかりと足にくる傾向(疲れやすい)にあります。(単純に気持ちよくて踏みすぎている、ということもあります。)
また乗り心地は硬い傾向にあり、サイクリングで快適に、という目的には向きづらいと思います。
✓剛性が低いホイール
基本的に反応は高剛性ホイールに比べても、あまり俊敏ではありません。
重量以上に重さを感じたり、加速時に鈍さを感じることがあります。高速域での反応に不満がでることともあります。
しかしその反面乗り心地は良く、ロングの後半でも足を残しやすく、エンデュランス系の乗り方には最適です。パワーの上下が少なく、淡々と走るにはもってこいです。
✓硬くて粘りのあるホイール(高剛性しっとり系)
代表的なホイール:HELIX 57D
乗り心地は良いが、癖のある進み方で慣れれば気持ちよく進ませることができます。
ただしペダリングに癖がでるようで、テンポよく踏むというかリズムが重要な気がしております。きっちりハマるまで進みづらく感じ場合があります。
足に優しそうに見えて、知らず知らずのうちに削られていく悪魔仕様(笑)一番注意が必要です。

✓硬くてしなりが少ないホイール(高剛性カチカチ系)
代表的なホイール:MEGA
とにかく反応が良く、高速巡航時や高出力時でも反応がリニアで軽さを感じやすいです。踏めば踏むだけどんな強度でもしっかりと俊敏な反応をしてくれます。
乗り心地は硬く、ペダリングは難しい傾向、踏みまくる系のペダリングだとパワーの割にスピードがでません。印象通りで”足にくるだろうなぁ、”と感じる通りそのまんま足にきます(笑)
ペダリング的には踏みすぎ、踏み遅れると途端に進まなくなります。

どちらかというと、高剛性しっとり系のほうがペダリングの自由度は高いかと思います。
ここで重要なのはホイールは硬ければよいということではありません。
フレームとの相性であったり、乗り方等々に合わせた最適なホイールを選択することがとても大切なことです。
▶ホイール剛性以上の重要なこと
これはずばりタイヤです。
例えば超軽量、高剛性でよく進むホイールであっても、タイヤが重く、空気圧も不十分でボヨヨンとしてしまえばせっかくのホイールをいとも簡単に台無しにできてしまいます。
体重やパワー、目的に合わせた適切なタイヤを選択、そして空気圧を研究することはとても大切なことです。

また細かいところでは、タイヤの種類にも差がでます。
基本的にタイヤに空気をいれるとスポークテンションは落ちます。ではどのぐらい落ちるのかというと、最近のカーボンリム+カーボンスポークホイールをチューブレスで組んだ場合、クリンチャーで組んだ場合双方5BARで計測したところ、空気圧充填後のスポークテンションの低下率はTLRのほうがクリンチャーの倍ぐらい落ちるという結果でした。
TLRの乗り心地の良さは空気圧、タイヤの種類や性能による違いももちろんあるかと思いますが、スポークテンションの低下も少なからず影響を与えている可能性もあるかもしれません。
▶まとめ
もちろんこれだけではありません。
ホイールはフレームやその他のパーツ類との組み合わせ、ロードバイクの乗り方、強度、距離等々様々な要因が合わさっての良し悪しが決まってくることで、どんな人でも100%合うホイールというのものはなかなか持って難しいと思います。
ですのでこのホイールが最高!というのも個人差があって当然のことです。
個人のインプレでは、環境や現在の機材によっても感じ方にかなりの差が出ることもあります。
それだけではなくホイール組の精度、個体差なども変わってくると思います。
ということで長い旅路 ロードバイクのホイール選びの話でした。
当店でもホイールどんなものが良いですか?という相談を受けることがありますが、様々な条件等をお伺いしたうえで、合う可能性の高いホイールをご提案させていただいております。
どういったホイールがご自身に合うのか、ご気軽にご相談ください。
↑↑↑3kgアマゾン最安(と思しき)プロテインです。
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FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
当店の特徴・詳細ははこちらから
その数あるパーツの中でもホイールが走りに与える影響は、かなり大きな割合を締めます。ホイールを交換することで羽が生えたように軽くなるなんてことは多々タタタタありますが、逆に全然進まない重たいバイクに変えることもできてしまいます。
ではどんなホイールを選べばよいのか、、、ということの答えは無数にありますし、答えが時が経つにつれて変わってくる場合もあります。
そんなこんなで長い旅路 ロードバイクのホイール選びの話です。

※だいぶワタクシ自身の主観的なお話が入っておりますので、こんな意見や考え方もあるのかと優しい目で見ていただければと思います。
▶リムハイトの差
一般的にはリムハイトが高いほうがホイール全体の剛性として高くなる傾向にあり、リムハイトは高いほうがホイール的に硬いイメージがあります。構造的にはリムハイトが高くなればスポークも短くなりますので、硬くなる傾向にあるように思えるのは素直な考え方です。
しかし実際に最近のホイールを乗ってみると、その限りではない場合も増えているように思えます。
昨今の軽量カーボンリムの場合は、メーカーの推奨では下記のような場合が多いです。
リムハイト35~40mm:軽量でヒルクライ厶向け
リムハイト50~60mm:オールラウンドに使えるモデル

DRIVEの40Dと50Dのメーカーの説明です。
使い方を考えてみるとリムハイトがそこまで高くはない軽量ホイール、主にはヒルクライム用の場合、ヒルクライム自体一部を除いてロードレースほど距離は長くはありませんし、多少乗り心地が硬かったとしても反応が良く、クイックに上れる性能を求めたり、平地を走るときと比べても勾配がきつくなるほどに後輪に掛かる負荷は大きくなる傾向にあります。もちろん上りのアタック時にも一発目の反応速度を重視される場合もあると思います。
リムハイトが低いからと言って、剛性の低いホイールになってしまうことで、メーカーとして狙っているヒルクライム時に良い印象を得られなくなってしまうことが考えられます。
比べてリムハイトの高いオールラウンドモデルは多少柔らかさがあって良いと思います。というのも高速巡航時にあまりにもクイックすぎる反応も扱いづらく感じたりもするかもしれません。
またオールラウンドモデルということもあって、想定される距離もヒルクライムよりも長い距離を走って早く走れるためには、ある程度の乗り心地や体への優しさがあったほうが結果的には早く走れることになるかもしれません。
▶剛性(硬さ)の差
剛性(硬さ)にはわかりやすく剛性的な硬い系、柔らかい系の2種類があります。
しかしそれだけではなく剛性の高いホイールの中には、カチカチ系としっとり系があるように感じています。
カチカチ系(シャキシャキ系)とはしなり・タメ感がほとんどないような俊敏な反応を示す高剛性のホイールで、しっとり系とはしなり・ため感はあり高反発でしっかりと踏んだ分、ための後にぐいっと前に押し出されるようなイメージです。双方ともに硬いは硬いのですが、硬さの質が違うようなイメージです。
✓剛性が高いホイール
一踏み目は非常によく進む感じ、軽さを感じやすいです。多少リムは重くても速度に乗ってしまえば重さは感じづらくなります。
全体的に反応もよく、踏めば踏むだけよく進みますが、その分やはり踏めば踏むだけしっかりと足にくる傾向(疲れやすい)にあります。(単純に気持ちよくて踏みすぎている、ということもあります。)
また乗り心地は硬い傾向にあり、サイクリングで快適に、という目的には向きづらいと思います。
✓剛性が低いホイール
基本的に反応は高剛性ホイールに比べても、あまり俊敏ではありません。
重量以上に重さを感じたり、加速時に鈍さを感じることがあります。高速域での反応に不満がでることともあります。
しかしその反面乗り心地は良く、ロングの後半でも足を残しやすく、エンデュランス系の乗り方には最適です。パワーの上下が少なく、淡々と走るにはもってこいです。
✓硬くて粘りのあるホイール(高剛性しっとり系)
代表的なホイール:HELIX 57D
乗り心地は良いが、癖のある進み方で慣れれば気持ちよく進ませることができます。
ただしペダリングに癖がでるようで、テンポよく踏むというかリズムが重要な気がしております。きっちりハマるまで進みづらく感じ場合があります。
足に優しそうに見えて、知らず知らずのうちに削られていく悪魔仕様(笑)一番注意が必要です。

✓硬くてしなりが少ないホイール(高剛性カチカチ系)
代表的なホイール:MEGA
とにかく反応が良く、高速巡航時や高出力時でも反応がリニアで軽さを感じやすいです。踏めば踏むだけどんな強度でもしっかりと俊敏な反応をしてくれます。
乗り心地は硬く、ペダリングは難しい傾向、踏みまくる系のペダリングだとパワーの割にスピードがでません。印象通りで”足にくるだろうなぁ、”と感じる通りそのまんま足にきます(笑)
ペダリング的には踏みすぎ、踏み遅れると途端に進まなくなります。

どちらかというと、高剛性しっとり系のほうがペダリングの自由度は高いかと思います。
ここで重要なのはホイールは硬ければよいということではありません。
フレームとの相性であったり、乗り方等々に合わせた最適なホイールを選択することがとても大切なことです。
▶ホイール剛性以上の重要なこと
これはずばりタイヤです。
例えば超軽量、高剛性でよく進むホイールであっても、タイヤが重く、空気圧も不十分でボヨヨンとしてしまえばせっかくのホイールをいとも簡単に台無しにできてしまいます。
体重やパワー、目的に合わせた適切なタイヤを選択、そして空気圧を研究することはとても大切なことです。

また細かいところでは、タイヤの種類にも差がでます。
基本的にタイヤに空気をいれるとスポークテンションは落ちます。ではどのぐらい落ちるのかというと、最近のカーボンリム+カーボンスポークホイールをチューブレスで組んだ場合、クリンチャーで組んだ場合双方5BARで計測したところ、空気圧充填後のスポークテンションの低下率はTLRのほうがクリンチャーの倍ぐらい落ちるという結果でした。
TLRの乗り心地の良さは空気圧、タイヤの種類や性能による違いももちろんあるかと思いますが、スポークテンションの低下も少なからず影響を与えている可能性もあるかもしれません。
▶まとめ
もちろんこれだけではありません。
ホイールはフレームやその他のパーツ類との組み合わせ、ロードバイクの乗り方、強度、距離等々様々な要因が合わさっての良し悪しが決まってくることで、どんな人でも100%合うホイールというのものはなかなか持って難しいと思います。
ですのでこのホイールが最高!というのも個人差があって当然のことです。
個人のインプレでは、環境や現在の機材によっても感じ方にかなりの差が出ることもあります。
それだけではなくホイール組の精度、個体差なども変わってくると思います。
ということで長い旅路 ロードバイクのホイール選びの話でした。
当店でもホイールどんなものが良いですか?という相談を受けることがありますが、様々な条件等をお伺いしたうえで、合う可能性の高いホイールをご提案させていただいております。
どういったホイールがご自身に合うのか、ご気軽にご相談ください。
↑↑↑3kgアマゾン最安(と思しき)プロテインです。
+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
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※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
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※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。当店の特徴・詳細ははこちらから
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