先日交換したPROのStealth Curvedサドルです。
このサドルはもうまさに、The前乗り用のサドルのようなイメージでした。
後ろの座り心地も悪くなく、さすが今どきのサドルでエアロで深い前傾姿勢はどんとこい!というサドルです。
そして現在 世は空力、エアロ全盛期です。
頭を1cmでも下げる、低く狭くの流れはとどまるところを知りません。
実際に低く、小さくまとまるエアロフォームはタイムを見ても速いです。
Stealth Curvedの前乗りのしやすさ、もう前乗りだけでいいんじゃないか。的なお話で前乗りばかりになってしまっていたようでした。
しかしなぜまた、SLRに変えたくなったのかというと、こちらです。
デリケートな部分の痛みです。今までSLRを使用して時は時々痛くなることがあったぐらいで、長引くことはなかったですし、300km近く走っても全く問題ありませんでした。しかし最近は少しでも油断をするとすぐに”オマタイタタ”(ハクナマタタ?(笑))気味なのです。
これはこじらせると大変そうということもあり、そこまで深くは考えていなかったのですが、試しにサドルを以前使っていたSLRに戻してみることにしました。
するととても大切なことに気が付きました。
というのが今回のお話です。

▶SLRに戻して気がついたこととは!?
交換してすぐに感じたことはというと、乗り心地の良さでした。ナンダコレハ…(;・`д・́)..
当然過去に何年何万キロもともにしてきたサドル、ということでお尻の形がSLRになっているということもあると思います。
それでもサドルのセンターがざっくりと抜けているStealth Curvedだと、真ん中に乗らない分どうしても両サイドにかかる負担が大きくなるようでした。
比べてSLRはセンターの穴はあるもののものすごく小さいので、オマタを比較的広い面でお尻をサポートしてくれます。ですのでStealth Curvedであたって痛くなっていた部分も、SLRのほうが広い面で支えてくれるので重さが分散され楽なのです。
しかしです。
メリットだけではありません。ざっくりと空いたセンターの穴がなくなるといわゆる、普通に乗っている分には問題がないのですが、前乗りでエアロ 深い前傾姿勢を取ろうとするとどうしてもオマタセントラルの圧迫感が出てしまいます。※あのサドルで圧迫し続けていると、排尿痛が発生するあの部分です。
ではこの圧迫感が出ないようにするためには、、、そうしっかりと体幹で腹に力を入れて乗るということです。逆にいくら深い前傾のためとは言っても、骨盤がダラッと寝てしまうような深い前傾姿勢を作ることで違和感が出てしまうので、それを避けるためにしっかりと体幹を入れる、ということです。
SLRに交換して、戻してみて思い出した久しぶりの感覚でした。
SLRで何年もかけて身につけてきたことで、体幹を入れ腹に力をためる、腹から背中を使って回す、踏むのではなく回す感覚です。この感覚を思い出すと今までいかに踏みすぎていたか、底(下支点)まで踏んでいたかがよく分かるようになりました。
PRO Stealth Curvedを使用していた時は、全く気になっていませんでしたし、気にすることもまったくなかったです。気温があまりにも暑かったり疲労があった可能性もあると深くは考えることはありませんでした。
しかし今考えて数値を見てみると、SLRのときと比べてパワーが出づらくなっていたように思えます。
こんな前乗り全盛期の時代にこんなことはあまり流行りではありませんし、もちろんワタクシの技術不足の影響もあるかもしれないことを前提とさせて頂き。
前乗りは実際にやってみるとわかるのですが、瞬間的には体重をペダルに乗せやすく、一見パワーが出やすいように感じるのです。
しかし実際にはそのペダリングは非常に難しく、どうしてもきれいな円運動というよりかは、踏み込み主体の運動になりがちです。本当に効率的な前乗りってかなり難しいと感じています。
というのものペダリングの回転運動で一番むずかしい部分の、足の引き上げから引き上げた足を前にスライドさせる、これがどうしても体幹を使わないとうまくできないのです。
特に前方にスライドさせるいわゆる11時~1時ぐらいの動きは反対側の足に頼ってしまうとだめなのです。なぜならその瞬間には反対側の5時以降はもうすでに引き上げに向けて荷重が抜けている必要があるからです。両足双方の荷重が抜けている状態が生まれます。
このようにきれいな回転運動には体幹が重要で、回転をきれいに行うために重要になるのがサドルです。基本的にロードバイクのサドルはよっこらせと座って快適性を求めるものではありませんが、ちょんとだけ座るためについているわけでもないと考えています。きれいな回転運動のためにしっかりと座れることが大切で、しっかりと座れるからこそ骨盤が安定し、体幹でパワーを溜める事ができ、ペダリングで超重要になる足へのパワー伝達の土台がデカくなる、ということだと考えております。
つまり足を引き上げる運動や、足を前に蹴り出す動きはサドルにしっかりと座っているからこそ効率的にできる運動で、サドルにきれいに座れていない状態で、足を回そうとしてもなかなかうまく行きづらいのです。
しっかりと長時間座ってもお尻にフィットするサドル、こんなサドルを見つけたらかなり幸運だと思います。予備も含めて買っておいたほうが良いと思います。
そしてせっかくつけているSHIMANOのパワーメーターはペダリング効率だけではなくリアルタイムでフォースベクトルまで可視化できるというのは、やはり便利なものです。

▶まとめ
自分でも全く気がついていなかったのですが、痛みから知らず知らずのうちに座りが変になっていたり、前乗りで痛みを逃がしていたりしたことで、きれいにサドルに座ることができなくなっていたようです。結果的に体幹に力が入らないようになりペダリングは乱れたりきれいな回転ができていない状態になっていた、ということです。
今回サドルを戻したことで何年も何年もかけて、体感から踏み出す、体感でためたパワーで足を回すという基本的な乗り方とはかけ離れてしまっていた事に気が付きました。
横着せずに、めんどくさがらずに色々と実際に自分の身で試してみること、とても大切なことだと感じました。
そんなこんなで右往左往しながらも様々な乗り方であったり意識であったり、答えがたくさんあるようなところもロードバイク、とても楽しいです。
そんなSella Italia SLRですが、なんと一部では廃盤が決まったという話も。
スペアの新品に近い状態のSLRがもう一個あるのですが、何故かその個体はペキペキ個体なのです。。。大切に使います。
ということで今回は、サドルを変えて気がつくペダリングの話、そんなお話でした。
+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
当店の特徴・詳細ははこちらから
このサドルはもうまさに、The前乗り用のサドルのようなイメージでした。
後ろの座り心地も悪くなく、さすが今どきのサドルでエアロで深い前傾姿勢はどんとこい!というサドルです。
そして現在 世は空力、エアロ全盛期です。
頭を1cmでも下げる、低く狭くの流れはとどまるところを知りません。
実際に低く、小さくまとまるエアロフォームはタイムを見ても速いです。
Stealth Curvedの前乗りのしやすさ、もう前乗りだけでいいんじゃないか。的なお話で前乗りばかりになってしまっていたようでした。
しかしなぜまた、SLRに変えたくなったのかというと、こちらです。
デリケートな部分の痛みです。今までSLRを使用して時は時々痛くなることがあったぐらいで、長引くことはなかったですし、300km近く走っても全く問題ありませんでした。しかし最近は少しでも油断をするとすぐに”オマタイタタ”(
これはこじらせると大変そうということもあり、そこまで深くは考えていなかったのですが、試しにサドルを以前使っていたSLRに戻してみることにしました。
するととても大切なことに気が付きました。
というのが今回のお話です。

▶SLRに戻して気がついたこととは!?
交換してすぐに感じたことはというと、乗り心地の良さでした。ナンダコレハ…(;・`д・́)..
当然過去に何年何万キロもともにしてきたサドル、ということでお尻の形がSLRになっているということもあると思います。
それでもサドルのセンターがざっくりと抜けているStealth Curvedだと、真ん中に乗らない分どうしても両サイドにかかる負担が大きくなるようでした。
比べてSLRはセンターの穴はあるもののものすごく小さいので、オマタを比較的広い面でお尻をサポートしてくれます。ですのでStealth Curvedであたって痛くなっていた部分も、SLRのほうが広い面で支えてくれるので重さが分散され楽なのです。
しかしです。
メリットだけではありません。ざっくりと空いたセンターの穴がなくなるといわゆる、普通に乗っている分には問題がないのですが、前乗りでエアロ 深い前傾姿勢を取ろうとするとどうしてもオマタセントラルの圧迫感が出てしまいます。※あのサドルで圧迫し続けていると、排尿痛が発生するあの部分です。
ではこの圧迫感が出ないようにするためには、、、そうしっかりと体幹で腹に力を入れて乗るということです。逆にいくら深い前傾のためとは言っても、骨盤がダラッと寝てしまうような深い前傾姿勢を作ることで違和感が出てしまうので、それを避けるためにしっかりと体幹を入れる、ということです。
SLRに交換して、戻してみて思い出した久しぶりの感覚でした。
SLRで何年もかけて身につけてきたことで、体幹を入れ腹に力をためる、腹から背中を使って回す、踏むのではなく回す感覚です。この感覚を思い出すと今までいかに踏みすぎていたか、底(下支点)まで踏んでいたかがよく分かるようになりました。
PRO Stealth Curvedを使用していた時は、全く気になっていませんでしたし、気にすることもまったくなかったです。気温があまりにも暑かったり疲労があった可能性もあると深くは考えることはありませんでした。
しかし今考えて数値を見てみると、SLRのときと比べてパワーが出づらくなっていたように思えます。
こんな前乗り全盛期の時代にこんなことはあまり流行りではありませんし、もちろんワタクシの技術不足の影響もあるかもしれないことを前提とさせて頂き。
前乗りは実際にやってみるとわかるのですが、瞬間的には体重をペダルに乗せやすく、一見パワーが出やすいように感じるのです。
しかし実際にはそのペダリングは非常に難しく、どうしてもきれいな円運動というよりかは、踏み込み主体の運動になりがちです。本当に効率的な前乗りってかなり難しいと感じています。
というのものペダリングの回転運動で一番むずかしい部分の、足の引き上げから引き上げた足を前にスライドさせる、これがどうしても体幹を使わないとうまくできないのです。
特に前方にスライドさせるいわゆる11時~1時ぐらいの動きは反対側の足に頼ってしまうとだめなのです。なぜならその瞬間には反対側の5時以降はもうすでに引き上げに向けて荷重が抜けている必要があるからです。両足双方の荷重が抜けている状態が生まれます。
このようにきれいな回転運動には体幹が重要で、回転をきれいに行うために重要になるのがサドルです。基本的にロードバイクのサドルはよっこらせと座って快適性を求めるものではありませんが、ちょんとだけ座るためについているわけでもないと考えています。きれいな回転運動のためにしっかりと座れることが大切で、しっかりと座れるからこそ骨盤が安定し、体幹でパワーを溜める事ができ、ペダリングで超重要になる足へのパワー伝達の土台がデカくなる、ということだと考えております。
つまり足を引き上げる運動や、足を前に蹴り出す動きはサドルにしっかりと座っているからこそ効率的にできる運動で、サドルにきれいに座れていない状態で、足を回そうとしてもなかなかうまく行きづらいのです。
しっかりと長時間座ってもお尻にフィットするサドル、こんなサドルを見つけたらかなり幸運だと思います。予備も含めて買っておいたほうが良いと思います。
そしてせっかくつけているSHIMANOのパワーメーターはペダリング効率だけではなくリアルタイムでフォースベクトルまで可視化できるというのは、やはり便利なものです。

▶まとめ
自分でも全く気がついていなかったのですが、痛みから知らず知らずのうちに座りが変になっていたり、前乗りで痛みを逃がしていたりしたことで、きれいにサドルに座ることができなくなっていたようです。結果的に体幹に力が入らないようになりペダリングは乱れたりきれいな回転ができていない状態になっていた、ということです。
今回サドルを戻したことで何年も何年もかけて、体感から踏み出す、体感でためたパワーで足を回すという基本的な乗り方とはかけ離れてしまっていた事に気が付きました。
横着せずに、めんどくさがらずに色々と実際に自分の身で試してみること、とても大切なことだと感じました。
そんなこんなで右往左往しながらも様々な乗り方であったり意識であったり、答えがたくさんあるようなところもロードバイク、とても楽しいです。
そんなSella Italia SLRですが、なんと一部では廃盤が決まったという話も。
スペアの新品に近い状態のSLRがもう一個あるのですが、何故かその個体はペキペキ個体なのです。。。大切に使います。
ということで今回は、サドルを変えて気がつくペダリングの話、そんなお話でした。
+++++++++++++++++++++++++++
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作業は18:00以降も行います。
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※ご連絡をいただく際には
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また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
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