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本記事は製品の提供を受けて作成した記事です。
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本題に入る前に重要なことですが、正直なところ案件だから忖度していいことだけ書いて、なんてつまらないことをするぐらいなら最初からお断りをします。
ですがはっきり言って今回ご提供を頂いた製品を実際に使ってみた感想として、技術の進歩・発展は本当にすごいと思いました。
メインは今回の製品CYCPLUSのT3 スマートトレーナーではないのですが、メインの製品をご紹介をさせていただくにあたり、まとめてご提供を頂いたトレーナーが予想以上に良かったので、まずはこちらからご紹介をさせていただこうと思います。
ということで今回はCYCPLUS T3 スマートトレーナーのご紹介です。
✓付属品
箱を開ける瞬間はどんなものでもワクワクするものです。
事前情報等全く調べておりませんでしたので(笑)普通のスマートトレーナーぐらいだと思っていたのですが、良い意味で全然違いました。
まずは付属品ですがかなり充実しております。
①トレーニングマット
このマットはペラペラ軟弱なものではなく、かなりしっかりとした厚みのあるマットです。
マットは床を汚さない汗対策だけではなく、この厚みは床への振動の軽減にもなりますし、トレーナーの動きの補助的なものにもなると思われます。
トレーニングマットって実際に購入するとなると結構お値段が高かったり、サイズが難しかったりするものが多いです。
これだけのしっかり系のマットが付属してくれるのは嬉しいところです。
②カセットスプロケット
カセットスプロケットも付属してきます。
それも適当な11速用の製品ではなく、きちんとSHIMANOの105のスプロケットでした。
通常スマートトレーナーにカセットスプロケットが付属してくることは少なく、別で購入して取り付ける必要があります。カセットスプロケットの装着となるとやはり工具も必要ですし手間にかかる場合もあると思います。セットしてあるのはひと手間減りますし、箱から出してすぐに乗り出せる。これは非常に良いと思います。
通常カセットスプロケットが付いてくるスマートトレーナーって少なくともワタクシ自身が購入したものだけではなく、購入にかかわらせていただいたものの中でも、過去には多くはなかった気がします。
今回は室内ということで11速のカセットスプロケットでお願いをしましたが、それ以外のカセットスプロケットに関しては”要相談”って事になっているようです。
③USBドングル
スマートトレーナーの運用方法次第ではありますが、環境によっては必要になる場合があるのがドングルです。ドングルとはスマートトレーナーとの通信に使うものです。
タブレットやスマホでZwift等を行う場合は必要がありません。というのもタブレットやスマホはBluetoothの送受信機が内蔵されているからです。
しかしPCの場合は違います。親切なPCであればBluetoothの送受信機が内蔵されているものもありますが、少なくともワタクシの環境のように普通の旧型デスクトップPCのやそこまで新しくないノートPCの場合はついていません。
Bluetooth送受信機がついてない場合はというと、このUSBドングルという送受信機をPCに接続する必要があります。
また付属はドングルだけではなく、USBの延長コードも付属します。
通信環境等にもよりますが通信トラブルの防止のためには無線通信とはいえ、できるだけドングルとトレーナー本体の物理的距離が近くのほうがトラブルも少なくできるという話です。(通信落車:通信遮断による停車してしまうこと)
ワタクシ自身は延長を使わずとも通信は切れることはありませんので使用しておりませんが、通信が不安定な場合は延長コードを使うのも良いと思います。
④それ以外の付属品
それ以外の付属品は他のスマートトレーナーと大きな差はないと思いきや面白いものが付属しています。
こちらです。
カセット調整用スペーサーです。
要は実走用のバイクとトレーナー用のバイクを別途で用意している場合は必要ありませんが、兼用している場合です。
基本的にはリアホイールを付け替えても変速調整は必要ないことにはなっています。というのは教科書的なお話でして実際にはホイールを変えた際は変速調整が必要な場合があります。
これはホイールだけではなくトレーナーでもそうです。
現在使用しているホイールとトレーナーの寸法設計が少しでも違う場合、やはり微妙な変速調整が必要になる場合があります。
ですが毎回トレーナーにセットするたびに変速調整を行うのは手間のかかることです。
そこでこのスペーサーの出番です。
普段使用している実走用の環境からスマートトレーナーにセットして変速が合わない場合、このスペーサーでトレーナー側のカセットの位置を調整、、、ではないのです。エンド幅を微妙に調整することで、カセットとリアディレイラーの位置関係を調整できるものです。
とは言ってもこの調整は少々むずかしい場合もありますので、プロにお任せするのが良いと思います。
それ以外はいわゆる一般的なトレーナーと大きな差はありません。
リムブレーキフレームで使用するエンドキャップアダプターとクイックリリース、等が付属してきます。細かいところではディスクブレーキ用のダミーローター(パッドスペーサー)も付属してきます。
これらの充実の付属品って本当によいことだと思います。
というのも従来までのスマートトレーナーって、前述のようにスマートトレーナー本体だけを購入してもすぐにパッと初められるわけではない場合が多いのです。スマートトレーナー意外でもカセットスプロケットや環境によってはドングル、更にマットやライザーブロック(前輪置き)なんかも購入したほうが良い場合もあったわけです。
こういった手間がなく、スマートトレーナーを購入したら箱を開ければすぐにセットして、手間なく初められるということ。これは非常に良いと思う充実のパッケージです。
✓セッティング・準備
①とにかくコンパクト
収納時は独立した4つの足が折りたたむ構造です。
他社製品と比較してみます。
NOZA Vと比べても収納スペース的には床面積にして約半分です。
みてもわかるとおりに、とにかくコンパクトに収納できます。
こんなにコンパクトで不安定さとかちょっと不安になりますが、実際にのってみると全く問題がありません。
デメリットとしては収納状態から乗り出すときには足を4回広げる手間、ぐらいです。
足を広げた状態です。
②持ちやすい
過去に様々なスマートトレーナーを触ってきましたが、多くのスマートトレーナーの難点といえば、持ち運びです。
とにかくスマートトレーナーは重く運びづらい、そして前述の置き場所を取るというのが難点だと感じていました。
スマートトレーナーは基本的に本体の重さに加えて、たとえ取っ手がついていたとしてもバランスがいまいち良くなかったりして、とにかく運びづらいです。
それがこのCYCPLUSはというと、重いは重いのですがバランスが良くとにかく運びやすいのです。
おそらく電源不要で使用する場合も想定した持ち運びのしやすさ、ということもしっかりと考えられているだと思います。
③不適合パーツは少なそう
ちなみに過去にはトレーナーとビッグプーリーの干渉であったり、ディスクブレーキとのクリアランスが微妙な製品があったようですが、CYCPLUSは形状的に全く問題がなさそうです。
▶実走!(ではないけれども)
なにはともあれまずは、セットし取り敢えず乗ってみました。
CYCPLUS T3はフロントはライザーブロック等を使用しないでそのまま使用することで平行になるようにできています。ライザーブロックを用意するのも高さ調整も意外と手間のかかることですので、何も使わない状態で平行になるのはトレーナーは良い設計だと思います。
本気ですごいです。
感動しました。
なぜならばコンセント指していないのです。
それでも足を回すと即座にLEDランプが光ります。
そう、このCYCPLUSはというと、コンセントをささなくても(電源なしで)使用ができるのです。
ただし充電できるものではありませんので、足を止めたらすぐに電源は消えてしまいます。
そしてフライホイールはモーターを搭載しているらしく、コンセントを差して通電状態の場合は、足を止めた後も自然に回り続けますが(ダウンヒルシュミレーション等)、コンセントを差していない自己発電の場合はすぐに止まります。※フライホイールの静音性、振動は極めて少ないと感じました。
ですのでコンセントが使えるのであれば、基本的にはやはりコンセントを差して通電で使用するのが良いと思います。
(通電しないで、漕ぎながらスマホアプリをいじっていたら本体のアップデートが始まってしまい、強制的に足を止められない状況になったこともありました(笑))
レース会場でのウォーミングアップとかで使用する場合は、コンセントなしでも使用ができるのは非常に便利なことです。ウォーミングアップが必要なレースの時はもっていきます。
コンセントを差して公式のアプリと接続します。(コンセントを刺さなくとも取り敢えず回していれば接続はできます。)
これも意外とありがちなことですが、本体は何も問題がなくてもアプリの使い勝手が悪い、ということです。バージョンアップや接続がうまくいかなかったり、日本語非対応だったりもよくあることですが。
しかし今回のCYCPLUSのアプリは極めて良好でした。
接続も一発でつながりますし、その後の操作も迷うこともなくバージョンアップまでサクサク完了です。
そして肝心要のPCとの接続のしやすさはZwift、Rouvy双方でも行いましたが全く問題ありませんでした。
接続が終わり実際に走ってみました。
(ZWIFT、Rouvyでは電源を接続して行いました。)
✓自動負荷
負荷のかかり方、乗った感じで違和感は一切なく全く不満がありません。
下りとかも全然気にしていませんでしたが、逆に言えば全く気にならなかったということは良いことのなのかと思います。ダウンヒルシュミレーションもちょっと感動しました。
個人的には負荷のかかり方が変なスマートトレーナーって、ごく一部の状況下を除いてはありませんせんでした。(高負荷時(急勾配時)にケイデンスが落ちるとスリップする現象です。)今のところT3ではこのスリップは確認ができていません。
✓静音性
静音性はどのスマートトレーナーもそうですが、少なくともワタクシが実際に試したスマートトレーナーでうるさいと感じたものはありません。
最近のスマートトレーナーは基本的にどれも非常に静かです。
ですがものすごく細かく言うならば、他製品と比べるとモーターの駆動音が若干他社製品よりも気になるかもしれません。
ですが決して気になるほどではなく、むしろスマートトレーナーを使用する上で一番気になる音は駆動音ではなく、変速時の音です。
こればかりはある意味仕方がないのかもしれませんが、、、ということに関しては次回ご紹介をさせていただく製品で解決できそうです。
またスマートトレーナーの音問題は音だけではありません。
それは振動です。
フライホイールが高速で回ることで細かい振動が起きることがあり、それが床に伝わってしまうことがあります。しかしT3はまったく問題ありませんでした。
✓パワー精度
パワー精度も全く問題ないと感じました。
ワタクシの場合は室内での練習はバーチャルレースなどで1分1秒を争うような使い方をしていないというところもあり、そこまでめちゃくちゃな高精度を求めてはいないということもあるかもしれません。
またパワー精度に関してはそもそも正解がわかりませんので、主観的な話にはなってしまいます。
ワタクシの場合は実走ではシマノのパワーメーターを使用しています。
シマノのパワーメーターは例えばトレーナーと同じに数値になるような調整はなく?、とにかく精度良くクランクにかかるパワーを気温補正等を考慮し細かく計測すること、こういった方向性で作られていると勝手に考えています。(ある意味ブレずに我が道を往く的な話です)
ワタクシのメインはやはり実走ですので、ワタクシ自身は実走で使うパワーメーターを正としていますし、シマノのパワーメーターの精度に不安を感じることもありません。
ではなぜ今回CYCPLUS T3の精度に不満がなかったのかというと、ほぼ全力のTTで実走と差がなかったからです。(正確には実走よりもちょっと低いぐらいですが、実走よりも室内のほうが不慣れで、バイクの動きがない分 ほんの僅かに低く出る事がわかっていますので、ほぼ想像通りでした。)
実走で”正”としているパワーメーターの数値と使用しているトレーナーの数値が、主観的に同じぐらいの数値が出ていること、これは自分の中でも非常に重要なことだと考えているからです。
つまり大切なのはメインで使っている、自分の中で正としているパワーメーターとの乖離が少ないことです。実際に実走とCYCPLUSのT3を乗った感じで双方のパワーを比べて、差があるようには感じませんでした。これこそがとても大切なところです。(正直なところ過去にはちょっとこれは、、、と体感と実際のパワーの違いに信頼性に不安を覚えるパワーのトレーナーもありました。)
これらの結果からも精度で不安になることはなく使えるという判断をした、ということです。
ちなみに左右バランスも実は取れているようでした。
というのもStrava上では左右バランスは確認できませんが、Garmin ConnectやShimanoコネクトラボには左右バランスの数値が反映されていました。
すこしお話は外れますが、室内トレーニングにおけるパワー精度というのは何かと比べて、という場合が多いと思いますが、まず何を正とするのかにもよって変わってくることだと思います。
主に室内トレーナーの場合は他のパワーメーターと値が近いこと、を正とする場合が多いようですが、これはパワーが主軸に行われるバーチャルレースなどの影響が大きいと思います。他社と比べて、他の製品と比べて大きな差が出ないこと、これがバーチャルレースにおいて公平性を保つことにつながるからだと思います。
そういった使い方をしている場合でも、公式ページを見る限り精度はかなり高いようです。
✓本体の安定感
①本体の左右の動き
本体の左右の動きは柔らかすぎることもなく、硬すぎることもなくちょうどよいぐらいだと思います。ワタクシ自身様々なトレーナーを試したことがありますが、ガッチガチで動かないのはちょっと嫌ですが、ある程度の動きがあれば多少柔らかくても硬くてもなれると思いますので、そこまで大きな影響があることはないと思います。
②本体のズレにくさ
ローラー台でよくやるのが最大パワーのスプリント練習です。
実走ではどうしてもやりづらいのです。
ワタクシの場合は1000Wぐらいしか出すことができませんが、そのもがきで徐々に後方にズレていってしまうトレーナーがありました。
今回のCYCPLUSのT3では後方にずれることは今のところ発生していません。
これは本体の安定感、というのもあるのかもしれませんし、マットの良さもあるかもしれません。
✓価格
価格はというと、記事作成時現在は公式サイトの価格で1,099ドルですので、1ドル150円計算で約164,800円です。
日本のECでは楽天で販売があるようで、楽天では169,900円でした。
現在楽天だと現在15%オフクーポンがあり、144,415円ぐらいになるようです。
CYCPLUSは様々なクーポンがあるようなので、ネット上のクーポンコードを探してみると良いと思います。
正直この価格はクーポンを使用したとしても若干高くは感じますが、別個に追加で必要な物があるわけではない全部入れみたいなパッケージです。
また電源不要でも使えるトレーナー、というある意味唯一無二のような特徴も持っていますので決して高すぎる価格帯ではないと考えられます。
✓唯一の難点
それはもう完全にこれです。
梱包材の処分!(笑)
とんでもない発表スチロールに厳重に包まれてきます。
この発泡スチロールは、発泡スチロールの中でもかなりの戦闘力の高いもので、ちょっとやちょっとでは潰れませんし溶かせません。
こればかりは本体を守るためのものであって、どこのメーカーも同じですので、致し方がないところだとは思います。
▶まとめ
CYCPLUS T3 スマートトレーナーはというと、
◎バーチャルサイクリングを始めるのには十分すぎる付属品類
◎収納が超コンパクト
◎電源不要で使用できる
○精度もかなり正確と思われ、左右バランスも測れる
というのもワタクシの使い方としては、Zwiftのレースでゴリゴリと競う、というものではなくあくまでも雨の日やリカバリー目的が多いため、パワー精度もある程度はほしいですが、それよりも求める機能はというと、使わないときの収納であったり、レースのウォーミングアップ等 電源不要で使えるのは本当にすごい機能だと思いました。
次回以降で、T2、T3の比較や詳細、また純正周辺機器のご紹介をさせていただこうと思います。
ということで今回はCYCPLUS T3 スマートトレーナーのご紹介でした。
公式ページはこちらからどうぞ。
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FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
当店の特徴・詳細ははこちらから
本記事は製品の提供を受けて作成した記事です。
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本題に入る前に重要なことですが、正直なところ案件だから忖度していいことだけ書いて、なんてつまらないことをするぐらいなら最初からお断りをします。
ですがはっきり言って今回ご提供を頂いた製品を実際に使ってみた感想として、技術の進歩・発展は本当にすごいと思いました。
メインは今回の製品CYCPLUSのT3 スマートトレーナーではないのですが、メインの製品をご紹介をさせていただくにあたり、まとめてご提供を頂いたトレーナーが予想以上に良かったので、まずはこちらからご紹介をさせていただこうと思います。
ということで今回はCYCPLUS T3 スマートトレーナーのご紹介です。
✓付属品
箱を開ける瞬間はどんなものでもワクワクするものです。
事前情報等全く調べておりませんでしたので(笑)普通のスマートトレーナーぐらいだと思っていたのですが、良い意味で全然違いました。
まずは付属品ですがかなり充実しております。
①トレーニングマット
このマットはペラペラ軟弱なものではなく、かなりしっかりとした厚みのあるマットです。
マットは床を汚さない汗対策だけではなく、この厚みは床への振動の軽減にもなりますし、トレーナーの動きの補助的なものにもなると思われます。
トレーニングマットって実際に購入するとなると結構お値段が高かったり、サイズが難しかったりするものが多いです。
これだけのしっかり系のマットが付属してくれるのは嬉しいところです。
②カセットスプロケット
カセットスプロケットも付属してきます。
それも適当な11速用の製品ではなく、きちんとSHIMANOの105のスプロケットでした。
通常スマートトレーナーにカセットスプロケットが付属してくることは少なく、別で購入して取り付ける必要があります。カセットスプロケットの装着となるとやはり工具も必要ですし手間にかかる場合もあると思います。セットしてあるのはひと手間減りますし、箱から出してすぐに乗り出せる。これは非常に良いと思います。
通常カセットスプロケットが付いてくるスマートトレーナーって少なくともワタクシ自身が購入したものだけではなく、購入にかかわらせていただいたものの中でも、過去には多くはなかった気がします。
今回は室内ということで11速のカセットスプロケットでお願いをしましたが、それ以外のカセットスプロケットに関しては”要相談”って事になっているようです。
③USBドングル
スマートトレーナーの運用方法次第ではありますが、環境によっては必要になる場合があるのがドングルです。ドングルとはスマートトレーナーとの通信に使うものです。
タブレットやスマホでZwift等を行う場合は必要がありません。というのもタブレットやスマホはBluetoothの送受信機が内蔵されているからです。
しかしPCの場合は違います。親切なPCであればBluetoothの送受信機が内蔵されているものもありますが、少なくともワタクシの環境のように普通の旧型デスクトップPCのやそこまで新しくないノートPCの場合はついていません。
Bluetooth送受信機がついてない場合はというと、このUSBドングルという送受信機をPCに接続する必要があります。
また付属はドングルだけではなく、USBの延長コードも付属します。
通信環境等にもよりますが通信トラブルの防止のためには無線通信とはいえ、できるだけドングルとトレーナー本体の物理的距離が近くのほうがトラブルも少なくできるという話です。(通信落車:通信遮断による停車してしまうこと)
ワタクシ自身は延長を使わずとも通信は切れることはありませんので使用しておりませんが、通信が不安定な場合は延長コードを使うのも良いと思います。
④それ以外の付属品
それ以外の付属品は他のスマートトレーナーと大きな差はないと思いきや面白いものが付属しています。
こちらです。
カセット調整用スペーサーです。
要は実走用のバイクとトレーナー用のバイクを別途で用意している場合は必要ありませんが、兼用している場合です。
基本的にはリアホイールを付け替えても変速調整は必要ないことにはなっています。というのは教科書的なお話でして実際にはホイールを変えた際は変速調整が必要な場合があります。
これはホイールだけではなくトレーナーでもそうです。
現在使用しているホイールとトレーナーの寸法設計が少しでも違う場合、やはり微妙な変速調整が必要になる場合があります。
ですが毎回トレーナーにセットするたびに変速調整を行うのは手間のかかることです。
そこでこのスペーサーの出番です。
普段使用している実走用の環境からスマートトレーナーにセットして変速が合わない場合、このスペーサーでトレーナー側のカセットの位置を調整、、、ではないのです。エンド幅を微妙に調整することで、カセットとリアディレイラーの位置関係を調整できるものです。
とは言ってもこの調整は少々むずかしい場合もありますので、プロにお任せするのが良いと思います。
それ以外はいわゆる一般的なトレーナーと大きな差はありません。
リムブレーキフレームで使用するエンドキャップアダプターとクイックリリース、等が付属してきます。細かいところではディスクブレーキ用のダミーローター(パッドスペーサー)も付属してきます。
これらの充実の付属品って本当によいことだと思います。
というのも従来までのスマートトレーナーって、前述のようにスマートトレーナー本体だけを購入してもすぐにパッと初められるわけではない場合が多いのです。スマートトレーナー意外でもカセットスプロケットや環境によってはドングル、更にマットやライザーブロック(前輪置き)なんかも購入したほうが良い場合もあったわけです。
こういった手間がなく、スマートトレーナーを購入したら箱を開ければすぐにセットして、手間なく初められるということ。これは非常に良いと思う充実のパッケージです。
✓セッティング・準備
①とにかくコンパクト
収納時は独立した4つの足が折りたたむ構造です。
他社製品と比較してみます。
NOZA Vと比べても収納スペース的には床面積にして約半分です。
みてもわかるとおりに、とにかくコンパクトに収納できます。
こんなにコンパクトで不安定さとかちょっと不安になりますが、実際にのってみると全く問題がありません。
デメリットとしては収納状態から乗り出すときには足を4回広げる手間、ぐらいです。
足を広げた状態です。
②持ちやすい
過去に様々なスマートトレーナーを触ってきましたが、多くのスマートトレーナーの難点といえば、持ち運びです。
とにかくスマートトレーナーは重く運びづらい、そして前述の置き場所を取るというのが難点だと感じていました。
スマートトレーナーは基本的に本体の重さに加えて、たとえ取っ手がついていたとしてもバランスがいまいち良くなかったりして、とにかく運びづらいです。
それがこのCYCPLUSはというと、重いは重いのですがバランスが良くとにかく運びやすいのです。
おそらく電源不要で使用する場合も想定した持ち運びのしやすさ、ということもしっかりと考えられているだと思います。
③不適合パーツは少なそう
ちなみに過去にはトレーナーとビッグプーリーの干渉であったり、ディスクブレーキとのクリアランスが微妙な製品があったようですが、CYCPLUSは形状的に全く問題がなさそうです。
▶実走!(ではないけれども)
なにはともあれまずは、セットし取り敢えず乗ってみました。
CYCPLUS T3はフロントはライザーブロック等を使用しないでそのまま使用することで平行になるようにできています。ライザーブロックを用意するのも高さ調整も意外と手間のかかることですので、何も使わない状態で平行になるのはトレーナーは良い設計だと思います。
本気ですごいです。
感動しました。
なぜならばコンセント指していないのです。
それでも足を回すと即座にLEDランプが光ります。
そう、このCYCPLUSはというと、コンセントをささなくても(電源なしで)使用ができるのです。
ただし充電できるものではありませんので、足を止めたらすぐに電源は消えてしまいます。
そしてフライホイールはモーターを搭載しているらしく、コンセントを差して通電状態の場合は、足を止めた後も自然に回り続けますが(ダウンヒルシュミレーション等)、コンセントを差していない自己発電の場合はすぐに止まります。※フライホイールの静音性、振動は極めて少ないと感じました。
ですのでコンセントが使えるのであれば、基本的にはやはりコンセントを差して通電で使用するのが良いと思います。
(通電しないで、漕ぎながらスマホアプリをいじっていたら本体のアップデートが始まってしまい、強制的に足を止められない状況になったこともありました(笑))
レース会場でのウォーミングアップとかで使用する場合は、コンセントなしでも使用ができるのは非常に便利なことです。ウォーミングアップが必要なレースの時はもっていきます。
コンセントを差して公式のアプリと接続します。(コンセントを刺さなくとも取り敢えず回していれば接続はできます。)
これも意外とありがちなことですが、本体は何も問題がなくてもアプリの使い勝手が悪い、ということです。バージョンアップや接続がうまくいかなかったり、日本語非対応だったりもよくあることですが。
しかし今回のCYCPLUSのアプリは極めて良好でした。
接続も一発でつながりますし、その後の操作も迷うこともなくバージョンアップまでサクサク完了です。
そして肝心要のPCとの接続のしやすさはZwift、Rouvy双方でも行いましたが全く問題ありませんでした。
接続が終わり実際に走ってみました。
(ZWIFT、Rouvyでは電源を接続して行いました。)
✓自動負荷
負荷のかかり方、乗った感じで違和感は一切なく全く不満がありません。
下りとかも全然気にしていませんでしたが、逆に言えば全く気にならなかったということは良いことのなのかと思います。ダウンヒルシュミレーションもちょっと感動しました。
個人的には負荷のかかり方が変なスマートトレーナーって、ごく一部の状況下を除いてはありませんせんでした。(高負荷時(急勾配時)にケイデンスが落ちるとスリップする現象です。)今のところT3ではこのスリップは確認ができていません。
✓静音性
静音性はどのスマートトレーナーもそうですが、少なくともワタクシが実際に試したスマートトレーナーでうるさいと感じたものはありません。
最近のスマートトレーナーは基本的にどれも非常に静かです。
ですがものすごく細かく言うならば、他製品と比べるとモーターの駆動音が若干他社製品よりも気になるかもしれません。
ですが決して気になるほどではなく、むしろスマートトレーナーを使用する上で一番気になる音は駆動音ではなく、変速時の音です。
こればかりはある意味仕方がないのかもしれませんが、、、ということに関しては次回ご紹介をさせていただく製品で解決できそうです。
またスマートトレーナーの音問題は音だけではありません。
それは振動です。
フライホイールが高速で回ることで細かい振動が起きることがあり、それが床に伝わってしまうことがあります。しかしT3はまったく問題ありませんでした。
✓パワー精度
パワー精度も全く問題ないと感じました。
ワタクシの場合は室内での練習はバーチャルレースなどで1分1秒を争うような使い方をしていないというところもあり、そこまでめちゃくちゃな高精度を求めてはいないということもあるかもしれません。
またパワー精度に関してはそもそも正解がわかりませんので、主観的な話にはなってしまいます。
ワタクシの場合は実走ではシマノのパワーメーターを使用しています。
シマノのパワーメーターは
ワタクシのメインはやはり実走ですので、ワタクシ自身は実走で使うパワーメーターを正としていますし、シマノのパワーメーターの精度に不安を感じることもありません。
ではなぜ今回CYCPLUS T3の精度に不満がなかったのかというと、ほぼ全力のTTで実走と差がなかったからです。(正確には実走よりもちょっと低いぐらいですが、実走よりも室内のほうが不慣れで、バイクの動きがない分 ほんの僅かに低く出る事がわかっていますので、ほぼ想像通りでした。)
実走で”正”としているパワーメーターの数値と使用しているトレーナーの数値が、主観的に同じぐらいの数値が出ていること、これは自分の中でも非常に重要なことだと考えているからです。
つまり大切なのはメインで使っている、自分の中で正としているパワーメーターとの乖離が少ないことです。実際に実走とCYCPLUSのT3を乗った感じで双方のパワーを比べて、差があるようには感じませんでした。これこそがとても大切なところです。(正直なところ過去にはちょっとこれは、、、と体感と実際のパワーの違いに信頼性に不安を覚えるパワーのトレーナーもありました。)
これらの結果からも精度で不安になることはなく使えるという判断をした、ということです。
ちなみに左右バランスも実は取れているようでした。
というのもStrava上では左右バランスは確認できませんが、Garmin ConnectやShimanoコネクトラボには左右バランスの数値が反映されていました。
すこしお話は外れますが、室内トレーニングにおけるパワー精度というのは何かと比べて、という場合が多いと思いますが、まず何を正とするのかにもよって変わってくることだと思います。
主に室内トレーナーの場合は他のパワーメーターと値が近いこと、を正とする場合が多いようですが、これはパワーが主軸に行われるバーチャルレースなどの影響が大きいと思います。他社と比べて、他の製品と比べて大きな差が出ないこと、これがバーチャルレースにおいて公平性を保つことにつながるからだと思います。
そういった使い方をしている場合でも、公式ページを見る限り精度はかなり高いようです。
✓本体の安定感
①本体の左右の動き
本体の左右の動きは柔らかすぎることもなく、硬すぎることもなくちょうどよいぐらいだと思います。ワタクシ自身様々なトレーナーを試したことがありますが、ガッチガチで動かないのはちょっと嫌ですが、ある程度の動きがあれば多少柔らかくても硬くてもなれると思いますので、そこまで大きな影響があることはないと思います。
②本体のズレにくさ
ローラー台でよくやるのが最大パワーのスプリント練習です。
実走ではどうしてもやりづらいのです。
ワタクシの場合は1000Wぐらいしか出すことができませんが、そのもがきで徐々に後方にズレていってしまうトレーナーがありました。
今回のCYCPLUSのT3では後方にずれることは今のところ発生していません。
これは本体の安定感、というのもあるのかもしれませんし、マットの良さもあるかもしれません。
✓価格
価格はというと、記事作成時現在は公式サイトの価格で1,099ドルですので、1ドル150円計算で約164,800円です。
日本のECでは楽天で販売があるようで、楽天では169,900円でした。
現在楽天だと現在15%オフクーポンがあり、144,415円ぐらいになるようです。
CYCPLUSは様々なクーポンがあるようなので、ネット上のクーポンコードを探してみると良いと思います。
正直この価格はクーポンを使用したとしても若干高くは感じますが、別個に追加で必要な物があるわけではない全部入れみたいなパッケージです。
また電源不要でも使えるトレーナー、というある意味唯一無二のような特徴も持っていますので決して高すぎる価格帯ではないと考えられます。
✓唯一の難点
それはもう完全にこれです。
梱包材の処分!(笑)
とんでもない発表スチロールに厳重に包まれてきます。
この発泡スチロールは、発泡スチロールの中でもかなりの戦闘力の高いもので、ちょっとやちょっとでは潰れませんし溶かせません。
こればかりは本体を守るためのものであって、どこのメーカーも同じですので、致し方がないところだとは思います。
▶まとめ
CYCPLUS T3 スマートトレーナーはというと、
◎バーチャルサイクリングを始めるのには十分すぎる付属品類
◎収納が超コンパクト
◎電源不要で使用できる
○精度もかなり正確と思われ、左右バランスも測れる
というのもワタクシの使い方としては、Zwiftのレースでゴリゴリと競う、というものではなくあくまでも雨の日やリカバリー目的が多いため、パワー精度もある程度はほしいですが、それよりも求める機能はというと、使わないときの収納であったり、レースのウォーミングアップ等 電源不要で使えるのは本当にすごい機能だと思いました。
次回以降で、T2、T3の比較や詳細、また純正周辺機器のご紹介をさせていただこうと思います。
ということで今回はCYCPLUS T3 スマートトレーナーのご紹介でした。
公式ページはこちらからどうぞ。
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