ENJOY SPORT BYCYCLEというサイトの記事です。

詳細は是非上記リンクより記事のご確認をおすすめ致します。

物凄くシンプルに説明するならばこんな感じです。
・ディスクブレーキはここ数年で一気に進んだ。
・ディスクブレーキ化が進んだ最大の要因として、
①リムブレーキは制動性能が状況によって大きく変わるという欠点があり、乗り物の三大性能である「走る・曲がる・止まる」の中でもっとも重要な「止まる性能」が不完全だったことを、ISOを含めた業界が問題視していた。
②ディスクロードの進化の早さ。
③ロードバイクがディスクブレーキ化した時期は「ロードバイクの大衆化」「エアロブーム」「グラベルブーム」と重なり追い風となった。
・メーカー側のビジネス上の都合やユーザーの意識の変化も一因かもしれないが、ディスクブレーキ化による恩恵も大きいこと、短期間でデメリットを潰せたことも、ディスブレーキ化を進めた要因だと思う。

個人的には①に関しての話は非常に納得ができることでした。
というようにワタクシが実際に乗り換えをし、感じたことをまとめてみようと思います。
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▶自分自身はディスクブレーキへの乗り換えは積極的ではなかったが・・・
ワタクシ自身もディスクの乗り換えたのは昨年の夏ことでした。はっきり言ってディスクロードへ乗り変えは自転車の業界人としては遅いほうだったと思います。もちろんなぜかといえば、多くのディスクロードに実際に試乗したりを繰り返してきていましたが、自分の中で納得のできるディスクロードに巡り合っていなかったから。ということが大きかったのかもしれません。またどちらかというと新しいものを求めるよりも保守的な部分もあったのかもしれません。そしてそもそも論として現状に不満を感じていなかった、ということもあります。しかしそれは実際にディスクロードに乗ってみるとみごとに覆ることになりました。

1台目のディスクロード WinspaceのT1550に乗り換えた結果は、もう戻れないな と感じたのは結果と論的なお話ではありますが。。。
ワタクシ自身はT1550でディスクロードの良さをしっかりと体感できたのですが、では実際にではもっと早い段階、例えば4~5年前ぐらいには乗り換えていたたほうが良かったのかというと疑問が残りますし、その限りではなかったと思います。
というのもここ数年でのディスクロードバイクの進化がものすごく進んでいると感じているからです。4~5年前のまだまだ発展途上のディスクロードに乗っていたら、現在とは少々違う印象を持っていたかもしれません。そのぐらいここ数年間のディスクロードの進化はすごいスピードで進んだと感じています。
それでも現在はというと、ディスクロードは数年前の進化と比べるとそこまで大きくはなく、進化のスピードはある程度落ち着いたイメージです。

そして実際に乗り換えて1年ちょっと運用を続けた現在はというと、前述のようにディスクブレーキのロードバイクの性能に非常に満足しています。やはり使ってしまうともう戻れないと感じています。
というのもそのブレーキの性能は制動力だけではなく、どうしてもリムブレーキではたどり着くことができなかった領域まで達していると感じているからです。

▶リムブレーキとディスクブレーキの制動力の違い
(もちろんフレームによる差があるということを前提とした話で)まず実際に乗る前に考えていたディスクブレーキとリムブレーキの違いに関してです。
そもそも制動力は最終的にはタイヤの性能への依存が強い、つまりタイヤの性能以上の走りはできない、つまり強すぎる制動力の必要性は??これはリムブレーキを使用しているときに頭の中で考えていたことです。要はタイヤのグリップ力以上の走りはできない、ということでそこまで大きな差はないのではないか?と考えていたことです。
しかし実際に使ってみるとどうなのかというと、控えめに言っても全然違いました。少なくともワタクシ自身の場合は様々な状況下において、リムブレーキでは残念ながらタイヤの性能をしっかりと使えるほどのパフォーマンスはもっていなかったと感じるようになりました。
もちろんプロのレースのような限界のブレーキングやリスクと速さのギリギリラインのような走りをしていなかったとしても、です。

状況によっては差はあるものの、原則ディスクブレーキではありとあらゆる状況下においてブレーキの性能が高いということです。
例えばです。ブレーキだけではありませんが、限界が100の性能を使い切っていること、200の性能の内 余裕を持った100を使うこと、これはやはり200の基本性能を持ったほうがコントロールがしやすいのです。ブレーキはコントロールがしやすいということがかなり大きなメリットです。


▶ディスクブレーキの制動力
ディスクブレーキの最大のメリットは様々な状況下での安定した制動力です。
というかむしろ従来までのリムブレーキの制動力を問題視していたISOや業界的には、自転車にはディスクブレーキのもつ安定した制動力は安全のためにも必要、つまり従来までのリムブレーキの制動力は不十分なものだったという見解も、ディスクブレーキ化が急速に進んだ理由の一つだというのも今回読んだ記事通りのことです。

正確に書くならばディスクブレーキの制動力の高さは油圧の力(油圧の場合)、そしてディスクブレーキの様々な環境に適応できることが何よりのメリットです。
ではどういったときにより大きな差が生まれるのかというと、悪路やウエットです。
どうしても構造上リムが汚れやすい悪路(落ち葉やドロや砂)やウエットの路面走行時の差は絶大です。リムでは環境によっては明らかな制動力の低下が見られますが、ディスクブレーキの場合はほぼ変わりません。厳密に言えば少しは低下しているのですが、それでもリムとは比べ物になりません。
特に雨天や荒れた路面、下りなどでは圧倒的な制動力を誇ります。
またリムブレーキでは汚れがリムにつくような状況下では明らかにリムを削っているような感触、音がしリムの摩耗が急速に進みますが、これもまたディスクブレーキでは心配する問題ではありません。

リムしか乗っていなかったころはその制動力を不満に思っていたのかもしれません。しかしそういうものだと思い込んでいた、そして正直なところその絶大なメリットを知らなかっただけだったのだと思いました。


▶油圧と機会式
ディスクブレーキにも機会式(ケーブルで引く方式)と油圧とありますが、両者の違いはというとやはりこれもまた差があります。双方ディスクブレーキではありますが、油圧のほうが大きな制動力を発揮でき、コントロールもしやすいと感じました。

油圧のメリットは制動力だけではありません。
その構造上リムブレーキでは欠かせなかった、シューの摩耗による引き代調整の必要性です。構造上一気にパッドが減るような状況下においては、機会式のディスクブレーキは引き代が大きくなりすぎてしまい、最悪ブレーキが効かない状況に陥ってしまう場合もあります。一気に摩耗しない場合でもパッドの摩耗に応じてブレーキの調整が必要不可欠です。

これが油圧の場合は調整が必要ありません。
ブレーキパッドがなくなるまで、クリアランスが変わることはありません。

また昨今のバイク構造でホース類のフル内装構造はブレーキも変速も機会式で組む場合はケーブル引きである以上摺動抵抗を考えて組む必要があること、また定期的なケーブル交換が必要になることこれも欠かすことができないことです。


▶ディスクブレーキ化の恩恵
ディスクブレーキ化の恩恵もあります。
スルーアクスルになったことによって、フレームの剛性の向上はバイクの走行性能を上げることにも繋がりました。
これはレースや速く走る人ためだけの恩恵ではありません。予想以上にスピードの出る下りやコーナーリングや荒れた道の走行性能、それでも今までのリムブレーキのフレームでは実現できなかったバイクの性能の底上げになったと感じています。例えばブレーキング時の挙動が穏やかで、強いブレーキでも安定して減速ができたり、コーナーリング時の安定感も高いです。(ですが、まだまだ解決するべく課題がないわけではないと思います。)

利便性もそうです。
例えばスルーアクスルの恩恵も大きかったです。
これは剛性アップ、ということにもなりますが、ホイールの装着ミスをなくすという意味でも一役買ったことです。スルーアクスルに慣れてしまうと、クイックリリースタイプのホイールの固定に不安を覚えることもあるぐらいです。
というのもクイックリリースは多少ズレてても、斜めに入っていたとしても固定ができてしまうのです。スルーアクスルは締め付けトルクさえ間違わなければ、必ずホイールは同じ位置にきますし、曲がって入ることもありません。
クイックリリースの破損、ということもスルーアクスルよりも高いリスクです。

このようにディスクブレーキ化の恩恵は制動力だけではないということです。

▶まとめ
ディスクブレーキ化が予想以上に早かったのもの業界的なビジネス的な陰謀説等が実しやかに囁かれていたこともありました。しかし実際にはどうだったのかというと、SHIMANOは12速用コンポでも105以外ではリムブレーキ用のコンポを発売していますし、11速のリムブレーキモデルのコンポーネントのリペアパーツ類も(一部を除き)供給を続けています。どちらかというとフレームやホイール系のブランドからリムモデルが消えるのが早かったように思えますが、昨今の一流ブランドの動向を見ても多くのメーカーはラインナップを充実させるほどの余裕がないのかもしれません。
それでもディスクブレーキ化はロードバイクだけではなく、自転車全体としてものある意味弱点的な部分であった、制動力を上げるための最善の方法であり、もちろん制動力の向上も果たすことになりましたし、ロードバイクとしての走行性能を上げることにもつながった、と感じています。

その恩恵はより速く走るためだけではなく、安全性能の向上にもつながります。
平地をゆっくり走っていればブレーキの効きでそこまで大きな差は感じないかもしれません。しかし実際にはどんなに安全運転を心がけていても、急な飛び出しや田舎特有のアニマルアタック的な瞬間があるかもしれません。また初心者の方ではコーナーリング時のブレーキングの見誤りによるオーバーランもあるかもしれません。こういったときの本当にギリギリの瞬間はバイクの性能が少しでも高いほうが安全性も高くなります。

確かにディスクロードへの乗り換えは、昨今の物価高騰のさなか、おいそれと簡単に進めることではない場合もあると思います。それでもディスクブレーキ化はライダーにとっても恩恵をもたらしてくれる結果となっていると感じています。


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最後に少しだけビジネス的なお話で恐縮ですが、、、
では買い替えの時期はというと、、、もう今後この物価高騰の最中、下がる可能性は高くはないと思います。
ということでなんと良いタイミングでしょうか。ワタクシ自身も鬼のように速いSLC3をゴリゴリに使用中のWINSPACE社はただいまクリスマスセール中!お気軽にご相談下さい。というお知らせでした。


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