ロードバイクはパワーメーターを使用したパワートレーニング全盛期です。
もちろんパワーメーターがなくてもトレーニングをすることはできますが、やはりあったらあったでとても便利なアイテムです。
一昔前のパワーメーターと言えば、やはり高価な製品が多くおいそれと導入できるものではなかったイメージです。それが昨今のパワーメーターの低価格化も進むことで導入がしやすくなりました。特にMAGENEのパワーメーターはクランクも含めての43,560円と、かなりのコスパです。
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またパワーメーターはトレーニングだけではなく、ヒルクライムやロングライドのペーシングに使ったりと様々な使い方があります。

▶NPとは
そんな便利なパワーメーターで取れるパワーデータの中の一つの指標、NPという数値があります。
NPとは標準化パワーのことで、パワー変動のあるライド強度、いわゆる”キツさ”を表す指標です。
ではパワーの平均値との違いはというと、平均は0Wや低い部分が多くなりがちな実走やレースでは平均値は想像以上に低くなる場合が多々あります。この低い数値をすべて考慮してしまうと、単純な強度とは考えづらくなります。ですのでこのパワーの上下を考慮し大体このぐらいの強度で、このぐらいのパワーで走るぐらいの体への負担が考えられるよ、ということを計算した数値です。

では逆にずっと踏み続けられるヒルクライム等では?というと、平均パワーとNPの開きが少なくなりますので、そこまで重要視されないということもあります。
しかしライドとなるとヒルクライムだけではなく、たとえヒルクライム区間は一定強度だったとしても、やはり下り(強度が低い)がありアタック(強度の高い)があり?(笑)と平均値ではやはり強度の指標とはなりづらいということで、NPが用いられることが多いです。

ワタクシ自身も基本的な練習は実走ですので、ライドのNPを強度の指標として練習を考えていますのでNPはとっても大切な数値だと考えております。


▶ライド内の指定区間のNPを確認したい理由
とこのようにNPはトレーニングの指標になる数値で、ライドの強度・キツさを確認する意味でも大切な指標なのですが、欠点があります。
(それは計算が複雑だから??)平均パワーのように簡単に区間を切り取って見ることができないのです。
Garmin ConnectやIntervals等のサイトを使えばNPを表示させることは簡単ですし、ラップごとのNPを確認することはできます。しかし指定区間のNPというのは確認ができるサービスは少ないのです。

とは言ってもNPをより実践的な使い方で考えるのであれば、ウォーミングアップが終わったり市街地を抜けてからスタート、戻ってきて市街地等であったりクールダウン区間はライド強度の計算には含めたくない場合もあるかと思います。
というのもウォーミングアップとクールダウンは思いっきり踏むものではありませんので、どうしてもライド強度を図る指標となるNPの下げる原因となってしまうからです。

とは言ってもライドのログを分ければできることですが、ライドログの分割はちょっとめんどくさいというか、気が進まない気持ちもよくわかります。

では本題の純粋に頑張っている区間、どのぐらいのNPが出ているのかというのを確認する方法です。


▶ライド内の指定区間のNPを確認する方法
こちらです。

SHIMANOコネクトラボを使用することで簡単に区間のNPを確認することができます。

SHIMANOコネクトラボはSHIMANOが運営しているペダリング解析等ができる便利なサイトです。コネクトラボといえば実際にパワーメーター等の解析に使うイメージが強いですが、パワーデータの解析だけではなく、Di2を使用している場合は変速回数などもデータとして見ることができます。(※対応しているサイクルコンピューターが必要になります)

しかし正直なところ最近のアップデート後に非常に使いづらくなってしまったという残念な評判が少なくはないのが現在のサイトです。

実際にNPを切り出すのは超簡単です。
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ライドデータの中からパフォーマンスのタブを開きます。
下の区間選択のタブからスライドさせて任意の区間を選択すればNPが反映されます。

ちなみにこちらはRouvy(バーチャルライド)から転送したデータです。
ですのでペダリングスキルのタブやシフティングの解析はデータとしてありませんので、見ることができません。しかしバーチャルサイクリングであっても、つまりSHIMANOのパワーメーターではなくともパワー値が記録されていればこのようにパワーに関連する項目を確認することができます。

▶まとめ
NPを指定区間で切り取れるのはとても便利な機能です。
ラップを切ってさえあれば、ラップNPを確認することは難しいことではないのですが、ラップはラップとして指定の上りや区間で使いたいところです。
ともなるとこのようにライドの中でも指定区間のNPを見ていくことで、例えばどんなところが強い弱いのか、また前半と後半の差、こういったところも確認をしてみることでも分析がより詳しくできるようになります。

ということで今回はロードバイクの強度指標 NPを指定の区間で調べる方法はというと、SHIMANOコネクトラボを使用する、そんなお話のご紹介でした。
とても便利なパワーメーターの当店でも人気のアイテム、MageneのPES-P505のご注文も承っております。お気軽にお問い合わせ下さい。
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