ワタクシ自身でもエアロとオールラウンド系のフレーム、双方を乗り継いできています。
コテコテのドエアロというモデルではありませんがエアロ系でBHのG7、WINSPACEのT1550、オールラウンド系はXELIUS、cervéloのR5やBMCのSLR、現在のフレームSLC3はオールラウンド系でした。
では実際にどっちが好きなのか、ということではなくやはり乗り継いで行くとその基本的な性能の方向性の違いが見えてきますし、良いところも弱点的な部分も見えてくるものです。

そこで例の如く独断と偏見をいっぱいに書いてみようと思います。
フレーム選びの一考え方として参考までにご覧いただければと思います。
ということで今回はフレーム形状 エアロロードとオールラウンドのメリット・デメリット、そんなお話です。
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▶最近のエアロフレームは
ズバリですが、エアロ系フレームのマッシブなフォルムはやはりかっこいいです。
そして見た目だけではなく最近のエアロフレームは間違いなく速いです。
特にワタクシが違いを感じたのは加速力ではなく、下り等高速域の伸びや高速域での速度維持の楽さです。とは言っても高速域に楽に滞在できるわけではないので、楽ではないのですが比較して、ということです。

その差は距離にもよりますが、特に平地や下り貴重の速度の出るセグメントアタック等では数秒の差は全然考えられるぐらいの違いがあります。しかしギアが1枚軽くなる、そんな大きな差はほとんどの場合有りません。決して大きくはありませんが、その差を大きいとるか小さいと取るかは個人差があるとは思います。

個人的な意見ではありますが昨今のフレームは細々しい構造の変化は多々ありますが大きく変わった、ということはそこまではないのだと思います。どちらかというとフロントフォーク形状に大きな変化が出たと思います。
BMCのHalo forkです。
halofork
説明にはこのようにあります。
超幅広の平行フォークレッグは、他のBMCモデルと異なるデザインです。 高速巡行時には、フロントホイールから大量の乱気流が発生します。 その乱気流をフレームから遮断し、空気抵抗を軽減するため、フォーク内側の間隔を広げました。 その結果、乱気流がフォーク周りで滞留することがなくなり、フレームに沿って、後方へと流れ、大幅に空気抵抗が軽減しました。
https://e-ftb.co.jp/bmc/lineup/12114/より

従来までのフロントフォークは狭く、ギリギリの設計だったものが多く見られましたが、最近ではフロントフォークはかなり幅広く取られている印象です。
これはタイヤ幅の問題というよりかは、空力的な意味合いで採用されている場合が多いようです。

ロータスのフォークなんかもものすごいです。


▶エアロフレームの弱点
エアロフレームの弱点はというと、重量と思われがちです。
その通りといえばその通りで、確かにいわゆるオールラウンド系のフレームに比べてもそのフォルム通り、比較的エアロフレームの方が重たくなってしまう傾向にあります。そればかりはどうにも避けられない部分です。
ですが実際にフレーム重量が150~200g違うとどれだけタイムに差が出るのか、というとたとえ上りであっても想像以上に小さなタイム差に驚くと思います。
従来、重量は特に上りにおいて大きな影響を与えると言われていましたが、昨今では極端なヒルクライムでもない場合は、空力と転がり抵抗のほうが重視されるようになってきているように思えます。

更に軽さという部分ではホイールの軽量化は効果が大きいという話はよく聞きますが、実際には重いか軽いかと言われれば軽いほうが良いことには間違いはありませんが、重量以上に重要なことが多くなってきていると感じます。剛性であったり耐久性、そして重量においては重量分布やホイールとしてのバランスです。

お話は戻って、本題のエアロフレームの弱点です。
ズバリですがワタクシが実際に乗って感じたエアロフレームの弱点は横風です。
斜め前のようなヨー角15°等の場合は、引っ張られるようは不思議な感覚を得ます。これを超えたようなかなり強烈な風のときの影響です。
(この引っ張られるような感覚、エアロロード特有の感覚でオールラウンド系では体感することはほぼありません。この感覚はおそらく利点だとは思うのですが、動きがちょっと曲があるというか独特の感覚なので慣れないうちは不思議な感覚だと思います。)

もともと千葉県は風が強い土地、ということもあるかもしれませんが、日頃よく走る場所は海の近くであって高層マンションもあって海風にプラスしてビル風もかなり強、生易しい風ではありません。(ビル風は本当に怖くて、突然強い風のゾーンに突入するようなイメージです。)こんな状況下で怖いのが真横から強く吹く風の影響です。
空力の良さもテスト上ではせいぜいヨー角20°ぐらいまでの場合が多いと思いますが、横風突風の前には進む進まない、空力以前の問題として安全性に関わる反応が見られます。

はっきり言ってエアロフレームのその形状的に突風・ビル風のような横風の影響を強く受け、かなり横に流されます。(ヨー角とか帆走効果とか以前の問題です。)
これは完全に安全性に関わることです。
特に体重の軽い方の場合は更に影響が大きくなると思います。
横方向から吹き付ける風の影響、これがエアロフレームはやはりオールラウンド系のフレームよりも厳しいです。


▶フレーム特性
昨今のフレームの進化は非常によく、以前に比べてその傾向は薄くなっていると思います。
しかしそれでも物理的なその形状からどうしてもエアロ系のフレームのほうが、癖のようなものが強いと感じる場合が多いです。エアロフレームの形状上、縦に固くなりがちで横に柔らかい印象です。この縦横(ねじれ等)の剛性バランスが癖のように感じるのかもしれません。

これも好みの問題かもしれませんが、比較してオールラウンドフレームは縦横のバランスが非常に良いものが多く感じます。反応が素直というか、癖がなく乗りやすく感じます。
SL7なんかもスーパーバイクですが、非常に乗りやすくできているように感じます。
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この傾向はどちらかというリムブレーキ用フレームの方が大きく、ディスクの方が少なくなっているようにも思えます。おそらくスルーアクスルやフォークやブレーキ台座周りの剛性が高くっている影響ではないかと思います。


▶エアロフレームを選ぶ時
いくら最近のフレームはその傾向は少なくなってきてるとは言え、剛性や進ませ方に曲があったり、横風や突風で怖い思いをするかもしれません。速さのために犠牲にしているものがまったくないわけではない、ということだと考えられます。

現在の答えがすべての正義、未来への正義を保証しているわけではありませんが、それでも各社エアロでも軽く、オールラウンド寄りの形状のバイクが多くなってきているのも、こういった理由があるのかもしれません。

ではエアロフレームはおすすめできないのかというと、そんな事はありません。
なぜならば最初の方にも書きましたが、間違いなく速いからです。そして各社エアロロードの弱点的な部分を克服するような技術も上がってきていると思います。

少し話はそれますがBBなどもそうです。
当時はBB86という規格が出たのもの、シェル幅を86mmまで広げフレーム設計の自由度を上げ、BB周りの剛性を上げることにも必要な設計だったのかもしれません。
しかし昨今では、68mmのスレッド式を再び採用するメーカーもあります。これは従来までの狭いシェル幅68mmのスレッド式でも全く不足がない剛性が出せる技術まで発展したのかもしれません。

こういった技術の進歩、そして科学の進化によってもまだまだ変わってくることも考えられます。

それは決して大きな変化ではないかもしれません。
人間の体は良くも悪くも非常に敏感であったり、鈍感な部分もあります。それでもその小さな変化を体感できたり、その小さな変化を楽しむ事ができるのも楽しいところです。

▶なにがベスト?
ではよく見聞きするお話でエアロとオールラウンド、軽量バイクどれがよいのか?ということですが、これの答えは単純なようで、そう簡単には出ることではないと考えております。
というのもまず何をもってよいとするのか、ということによっても差が出てくるところです。また短距離、路面状況、乗り方、風等々様々な要因が絡み合います。
例えば速さを求める場合であったとしても、数値では最新のエアロ系のフレームは速いという結果が出ていたとしても、風が吹き荒れる状況下で全く同じように走れるのか?というとその限りではないと思います。風だけではなくブレーキを頻繁に使うようなテクニカルなコースである場合、減速時の安定感や加速時に硬すぎない剛性感、こういったことも大切な性能の一つだと思います。
ですがこういった目で見ることが難しい部分の性能も非常に重要なことだということも、難しい部分だと思います。

実際に乗ってみて本当に良いのか悪いのか、究極は自分に合うのか合わないのか、こうなってしまうことも少なくはありません。

ともあれ一般的なライダーは空力であっても実際に目で見たり、数値で客観的に見ることは難しいことです。
フレームにカリカリの性能を求める前の段階としてできることは想像以上に多くあると思います。それはライディングフォームもしかり、ウェア1枚とってもかなり変わってきます。むしろ上に乗っかる人間の影響のほうがいかに大きいか、ということです。

▶まとめ
ということでまとめですがフレーム選びですが個人的な意見として、何よりも自分が好きなフレーム、最高にかっこいいと思うフレームこそ答えなのでだと思います。というのもある程度は乗り手側は対応ができるようになる場合が多いです。
それに良い機材手に入れたらモチベーションも上がります。たくさん乗ってパワーも然り、テクニックやスキル的な部分もしっかりと磨くことは速く走るだけではなく、安全性の面からしてもとても大切なことです。
ということで今回はフレーム形状 エアロロードとオールラウンドのメリット・デメリット、そんなお話でした。


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