WINSAPCEのC5はエンデュランスモデルでありつつも、エアロダイナミクスも考慮されたフレームです。※C5の”C”は”Cruise(クルーズ:巡航)”です。
C5と言えば先日もご紹介をさせていただきましたが、2tのコンテナをフレームで持ち上げる、というプロモーションが印象的なバイクです。

詳細は公式ページにお任せいたしましょう。

ということなのですが、実際にジオメトリを見てみるとジオメトリ的には一般的なエンデュランスというよりかは、オールラウンド系に似ているように思えます。

そしてC5といえばWINSPACEではプロレースでも使われているT1550 2ND GENやCLC3などのハイエンドモデルと同様にリア三角まで一体成型で作られてるフルモノコックで作れられています。
フルモノコック構造でありながらも、その価格はフレームセットで268,000円とかなり控えめな価格設定です。
そして完成車の価格設定はというと12速の105がメインで組まれていて、350,000円というこれまたかなり抑えた価格設定だと思います。

個人的にもこのC5はかなり候補で注目していたフレームですが、今回完成車のパッケージとして実際に見ることができました。ということで今回はWINSPACE C5を組む!そんなお話しです。



こちらです。
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かなりのサイズのしっかり系の段ボールです。

早速梱包を解いていきます。
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9部組とは聞いていました。

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確かに9部組、エア抜きまで完了しているようです。

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塗装がかなり凝っていて画面ではお伝えがしづらいのですが、ただのグレーに近いホワイトのような色ではなく、若干光の当たり方で青っぽくも見えるとてもきれいな色です。

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ロゴもかなりきれいなラメ入りです。

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各所のカラーの使い方もかなり好きです。

9部組であれば表題のように”組む!”ではないのでは?ということなのですが、9部組でも各所にグリスを入れたりあんなところをこうしたり等々を行うことはとても大切なことです。
しかしそれだけではありません。
非常にあるある系なのですが海外の完成車の場合、、、
ブレーキが前後左右が逆!!ということです。

そう、フル内装仕様で9部組ということなのですが、ブレーキが日本仕様の右前ではなく逆なのです。
こうなってしまうとむしろブレーキホースが繋いであることが仇となってしまい、まずは分解してから更に組み直しになるのです。むしろブレーキとか繋いでないほうが親切な気が。。。
海外組み立ての完成車をご購入の際はご注意ください。

ということでバラして組み直しとなります。
WINSPACE社の組み上げを見つつ作業をしてみたいと思います。
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バラしていきます。

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バーテープはちょっと珍しいセライタリアのエンドまで一体型のバーテープでした。
こちらです。

絶対に逆巻きはできないなと考えつつも、このバーテープは裏側にテープはなく、テープ自体が滑りづらい素材でできています。このバーテープは握った感触もブラケットの素材と似ていて非常によく、再利用がしやすく、そのお値段も2530円と現在のバーテープでは比較的お手頃価格です。
逆にデメリットはというと、カタログ値200gと少々重いのです。そしてもう一つ、巻き方が左右逆なんです。ですのでバーテープには左右の指定がついていますが、巻きたい方向によって左右を入れ替えてあげると良いと思います。
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最近は完成車のバーテープも各所かなりしっかりとしたものを使ってくるイメージがあります。こういったところでも手を抜かないのが好印象です。

ディレイラーハンガーはノーマルタイプで組まれています。
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WINSPACEはスペアとして?ダイレクトマウントタイプのハンガーも付属しています。
もちろん手はかかりますが効果したほうが確実に良いので交換します。

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ノーマルのハンガー(RDのブラケットアクスルユニットを含めて)はハンガーのトラブル時に使えますので、オーナー様に大切に保管をしておいていただきます。
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C5で不満があるとするならば、ハンガーのボルトが2本、サイズ違いのトルクスを使用していることです。

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ともあれダイレクトマウントは非常に良いです。

ここからが本番です。
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ホースを外して前後を入れ替えるのですが、多くの場合は一度ホースを外すと長さが足りなくなります。これも経験的なお話で、殆どの場合が”ギリギリ”で足りなくなるのが残念なところです。

ですので素直にホースもすべて外して組み換えです。
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ですが今回は変速は機械式です。
ということでシフトケーブルは張ってありますので完全バラにはできないのです。
これがまた作業をもどかしくするところです。
それでもACRシステムはホースやケーブルの通り道が比較的広く取ってありますので、組付けやすいです。

フォークが抜けました。
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すごい数のQCシールです(※Quality check)品質管理の徹底が感じられます。
ヘッド部は色からしてSHIMANOのグリスです。
WINSAPCEの完成車は良くも悪くもグリスが足りないということはなく、むしろあまり好ましくないところにもグリスが入っておりますのでグリスを落とす作業も必要でした。

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ヘッドセットはACR規格、このヘッドセットは好きです。
グリスはアクアプルーフペーストへ入れ替えておきました。
あと余分なところのグリスはすべて除去します。

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ブレーキはホースの交換作業です。
リアのホースを通す作業がものすごく気持ちがよく進みます。
フルモノコックのフレームはチェーンステーの継ぎ目がないのでスルスル通ります。

作業は一気に進んでしまいました。(画像不足m(_ _)m)
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フレーム内部のクッション筒的なものもしっかりと入っていました。
ヘッドを組み立てれば残すところもあと僅か。

レバー側でホースを繋いでオイルを入れていきます。
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左右まとめてエア抜き作業を行います。
ここまで行けばあと一息。

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完成です。
完成車としてのパッケージでは別体型のハンドルが付属しますが、今後のカスタムでWINSPACEのZERO一体型ハンドルへの交換も完全互換でできるような構造になっています。
今後のカスタム部分が残っているのも楽しいところです。


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今風のコテコテのエアロもかっこいいのですが、オールラウンドモデルのモデルもかなり好きです。
とても乗りやすくて良い車体です。

ということで今回はWINSPACE C5を組む!そんなお話でした。

公式ページはこちらからどうぞ。



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