ポジション作り、ボジション出しに関しては本当に難しいです。
ワタクシ自身も未だに正解にはたどり着けている気はしません。
またポジションですが正解、もしくは正解と思しきポジションを作ってそれに対して体側を合わせていく方法、逆に正解を目指してポジションをいじっていく方法、どちらもありだと思います。

ワタクシの場合は後者で、気にならなければ現状キープですが、少しでも気になる場合はどんどん弄りたくなってしまいます。
そのなかでも比較的、調整がしやすい部分がサドルです。
ということで今回はサドル位置調整のポイントです。
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✓サドルの角度
通常は平行か若干(1~3°程度)の前下がりが多いですが、最近では極端な前下がりのセッティングを見ることがあります。基本的に極端な前下がりはおしりが前に落ちがちでポジションは崩れ体幹に負担がかかり、フロントに過重がかかりすぎてしまう場合があります。エアロポジションのためとはいえ安全を犠牲にするような極端なポジションは推奨できません。

・前を下げる
→ハンドルは近く感じる
→サドルの高さは低く感じる

・前を上げる
→ハンドルが遠く感じる
→サドルの高さが高く感じる

例えばド並行から前を少し下げセッティングにすると、サドル高が少し低く感じますしハンドルまでの距離が近く感じます。ですので前を下げた場合は少し後ろに下げたり、サドル高も微妙にいじると良い場合があります。
サドルの形状、サドルベースのしなり幅等によっても変わってきます。見た目よりも乗った感じをしっかりと確認するとよいです。

✓前後位置
基本はKOPS(Knee over pedal spindle)、膝蓋骨の裏側とペダルシャフトが地面と垂直になるようにするのが従来までの方法です。現在ではジオメトリ等の変化で以前よりも前乗りよりのセッティングで気持ちがよく進むような場合もあります。
とはいえこちらもそうですが、サドルの調整幅の限界を超えての調整は思わぬトラブルが起きる場合もありますのでおすすめできることではありません。
基本的にサドルの調整幅内で収まるようにジオメトリからフレームのサイズを選ぶこと、また乗り方でもあまりにも極端なことはデメリットをしっかりと理解することが大切です。

・前に出す
→サドルが低く感じる

・後ろに下げる
→サドルが高く感じる

サドルの前後位置を変えることでも、クランクのまでの距離との関係が変わります。
サドルを後ろの下げた場合は、サドルを少し下げると良い場合があります。
※ハンドル位置との関係は下げれば遠くなる、というそのままです。

✓高さ
原則サドルの高さ調整は失敗していると膝等に負担をかけてしまう場合があります。
サドルが高すぎて痛みが出る場合はよくある印象ですが、逆にサドルが低すぎるほうがまだ怪我や故障が少ない気がします。

サドルを高く、ハンドルが低いほうが空力的に有利という印象がありますが、基本的にサドルは高すぎないほうが、ハンドルは低すぎないほうが空力的に有利です。
ただ単純にサドルは高く、ハンドルは低くだけが正解ではありませんので、注意が必要です。

・高くする
→ハンドルが遠くなる

・低くなる
→ハンドルが近くなる

これは単純にシート角がついているからで高くなればなるほど、サドルの位置が下がります。
ハンドルまでの距離がちょうどよい場合は、サドルの高さを変えた際には前後位置をすこしいじってあげると良い場合あります。


▶まとめ
そしてポジション調整は直ぐに結果を判断しないということもポイントかと思います。
というのもポジションを弄りたくなるときは、意外と怪我や故障、体側の不具合が出ている時の場合が多いです。
体側で不具合が起きている場合にポジションをいじるとどうなるのかというと、普段とちょっと違う筋肉を使うようになると、意外とフレッシュな筋肉の部位であったり使い方ができるようになります。
すると魔法のようになんか調子が良いように感じることが多いです。
しかしもう少し長い目で見ると、一時的な効果だったと感じる場合があったのは体験談です。

ですのでポジションをいじるとしたら、よほどのことがない限り基本的には体が健康なときに調整をしたほうが良いと思います。また不具合解消のためにいじる場合も、ポイントはいくつかあり、ポジションをいじるときはもとに戻せるようにしておく、ポジションをいじったあとはしっかりと慣れるまである程度の時間や距離は必要になります。そしてそのポジションに慣れたときに、逆に戻してみてよいのか悪いのかを判断すると、客観的な判断になります。

ということをやりだすと沼にハマってしまうこともあります。
もちろんプロのフィッテイングサービスを利用してみる方法もありだと思います。
ということで今回はサドル位置調整のポイント、そんなお話でした。




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