ワタクシ自身中国系のパーツというだけでは悪い印象を持つことはありません。
昨今の中国系のホイールやハンドル、しっかりとしたメーカーのものは品質も全く問題なく、むしろハンドルなどは特に超一流メーカー品よりも内部がきれいであったりすることもあります。
これらはすべて自分の経験上の話で、見聞きした情報や思い込みだけで決めてしまうのも、自ら世界を狭めてしまうことになると考えているからです。
すべては自ら経験したこと、感じたことを大切に、ということです。

そんなワタクシが今回、自腹を切って購入してみた製品はこちらです。(なんて言っていますが激安・・・)
PXL_20250323_050837800
箱が潰れて届くのはいつものことです(笑)

RYETといういわゆる中国のメーカーの激安サドルです。
購入したときの価格は2,687円でした。クッソヤス…
カーボンレール+プラスチックベースで超軽量です。
実際の重量はこちらです。
PXL_20250312_061553842
148g、軽いです。

そして実際に使ってみるとこのサドル、表面の素材が非常に良いです。
好みもあるとは思いますが、サドル表面のグリップ感が非常に良く、滑りづらいのですが全く滑らないわけでもなくちょうど良い塩梅です。
しかしです。
まずプラスチックべースが超柔らかいです。指で押すだけで簡単にしなります(笑)
これだけしなるとおそらくサドル高もずれると思います。

ということだったのですが、まずは使ってみないことにはなんとも、ということで実際に使ってみると普通に使えました。※普通に使えた=規定トルクでレールが壊れない、何度かのライドでは壊れなかった。
ですので更にもう一個買いました。
PXL_20250312_042713948
2回目の箱はきれいでした(笑)
ちなみに2回目は3009円でした。
室内用(ほとんど使わなかったです)と実走用で約1ヶ月半、使用してきました。

そして使用をやめました。
ではなぜ使用をやめたのか、というのが今回の本題です。


▶やめた理由①
RYETのサドルですが、超軽量で表面の素材もグリップが良く不満はありませんでした。
しかし最大の弱点があります。
ベースがあまりにも柔らかかったり各所の作りで強度的な不安があり、どうにも壊れそうな印象が拭いきれません。

はっきり言って通常のサドルって壊そうと思っても素手で壊せるようなやわなサドルってあまりないと思います。過去使用したもので比較的安価なものと言えば、今はなきWiggleのPrimeの超軽量のサドルですが、素手で壊せるようなものではありませんでした。同じくプラスチックベースと思しきSLR BOOSTなどでもそうです。

しかし今回のRYETのサドルですが結構簡単に壊せます。とにかくベース自体が柔らかく折れる瞬間、あの一定の反発を感じたあと、突然グニャッという樹脂の曲がる感覚で曲がります。(実際に曲げてみての話です。)おそらく乗ってて折れるとしたら前兆もなく一気にいってしまいそうです。

また不安なのはベースだけではありません。
製品ページにはサドルレールの強度に関して画像はありますし、レール自体は問題はありませんでした。しかしそれはレール単体の話で、接合部やサドルベースに関してのことは記載がありませんでした。サドルレール自体は硬いですが、力をかけると接合部がメキメキとなります。(遊びをもたせるように狙ってるのかもしれませんが)
PXL_20250501_054353731
やはり各所の作りや設計で明らかに不足している感が否めません。

ではこのようなサドルはなぜだめなのか?ということですが、例えば落車等で衝撃が加わった際には簡単に座面が簡単に外れたり、飛んでいってしてしまったり、サドル自体が壊れやすいと容易に想像がつきます。

プロのレースでもない限りサポートがいるわけではありません。例えばライド中、転んでしまった場合でも、自走ができれば家まで帰ることが何よりも大切なことです。(※自走ができないぐらいの怪我をしてしまった場合は無理をするべきではありません。)座面が飛んでいってはまともに走れません。

サドルの設計的に、こういった状況下でも壊れにくさを持っていることも大切な要素だと思います。
つまり構造的に必要な剛性と耐久性が足りないと感じたから、ということです。

それでも例えば室内トレーニング用と割り切れば、壊れても問題がないと思います。
しかし2つ目の理由もあります。

▶やめた理由②
前述のようにベースがプラスチック製ということでよくしなります。
サドル快適性はパッドの柔らかさだけではなく、乗車時にベースのしなりも利用して程度快適性を上げる助けにはなっています。
しかし今回のRYETのサドルはしなるからと言って柔らかいわけではありません。しなっても乗ってみると柔らかさを感じるしなりではなく、硬いのです。
というのも、そもそも指で押して簡単にしなるぐらいであれば実際に座って体重かかっていれば、あっという間に底付きするぐらいはしなりきっているはずです。
柔らかいから乗り心地が良い、ということではありません。

ちなみにほとんど使用していない室内用と、1.5ヶ月実走で使用したものを比較してみます。
PXL_20250501_060801880
画像では分かりづらいかもしれませんが、ほとんど使用していないものと比べると明らかにピンポイントでよく座る部分の座面が凹み、ヘタりが見て取れます。1.5ヶ月でこれだとちょっと。。。
このヘタレ具合はいつか割れそうで怖いですし、走行中とかだったら最悪です。

ちなみに以前使用していたSella italiaのSLRは3年以上使ってもヘタリはほぼありませんでした。


▶まとめ
ということもありこちらです。
PXL_20250501_030902790.PORTRAIT
やはりちゃんとしたものを使ったほうがよいです。
ちなみにワタクシ、サドルがズレて転んだことがある経験者としては、不意にサドルに問題が起こることの怖さを知っています。
そしてサドルはとりあえずパっと乗っておしりの感覚だけで判断しがちです。しかしサドルは雨の日も猛暑の日も何十時間、何百時間、下手したら千時間以上もの長時間にわたって使用され、瞬間的には体重以上の力がかかることもある部分で、実際にはかなり過酷に使われる部分です。それでも少しぐらい倒したって転んで傷がついても継続して使うことが多いです。転んで角が破れるぐらいではまだまだ使います。(多くの場合自転車が倒れるとサドルは地面に当たります。)やはり信頼性が大切だと思います。

これは実際にワタクシが自腹購入したのもので少々辛口なお話になってしまいましたが、今回購入してみたものはお値段なりの理由があるのかもしれません。
ちなみに2つ購入したのは1つだけならば個体差の可能性があるため、2つ買って2つで比較したかったからです。残念ながら、強度的な弱さはどちらも同じでした。
実際の重量と価格、画像だけでは判断できない部分で削減している部分はあるのだと感じました。

ということで今回はどんなものかと使ってみたけれどもRYETのサドルの使用をやめた話、理由は実際に目でみて触って使用し壊してみた結果として製品の強度等どうしても拭い去れない不安があったため、そんな人柱なお話でした。
+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。
当店の特徴・詳細ははこちらから