一昔前のコスパ系パワーメーターといえば左側クランクアーム型の片側計測のパワーメーターの4iiiiが当時4万円前後、安いときで3万円台で人気でした。その後ペダル型のアシオマ、そしてMageneのPES-P505が発売され一気に勢力が変わった気がします。PES-P505はスパイダー型のパワーメーターで43,560円と低価格でありながらも、両側計測や精度も±1.5%と性能的には十分すぎる製品です。
そんな現在では人気No1のMageneのパワーメーターですが、注意があります。
取り扱っているグロータックさんの公式ページにも記載があります。
これに関して、詳しく見てみようと思います。
T47規格は昨今大口径ねじ切りBB規格として、採用しているメーカーは最近かなり増えてきております。
T47はスレッド式(ねじ切り式)のBB規格でありながらも従来のJISやITAのスレッド式よりも大口径な設計です。ではなぜ大口径のBBが必要になったのかというとクランクの自由度を上げるためです。従来のBB86やスレッド式ではどうしても難題が多かった、軸径30mmのクランクでも十分に使用ができるのがT47の大口径BB規格です。
T47の規格はインターナル(インボード)とエクスターナル(アウトボード)の種類があります。
エクスターナルは従来のスレッド式と同様にフレームの外側にベアリングが位置します。
では一方のインターナルというと、T47でもベアリング部がフレーム内部に収まる構造でフレームをいっぱいまで広げた構造です。
ということはです。
30mm軸のアクスルに対応するために大口径BBとなると、それに伴いBB部の外側も大きくなってしまう、と言う難点があります。
フレーム側がT47のインターナルを採用している場合、BB部が大きくなることで、Mageneのパワーメーターのスパイダー部が干渉してしまうのが今回の問題点です。
こちらです。

Mageneのパワーメーターのスパイダー部がフレームのBB部、もしくはBB本体と干渉してしまう事があるということです。フレームのBB部がT47になったことによる適合不良です。
もちろんフレームにもよりますが、絶対に取り付けられないということではありません。
上の画像は干渉を避けるために取り付けの許容範囲をメーカーに確認した上で、調整を行い取り付けを行いました。
今回の場合ポン付けの状態では、BB部とのクリアランスが紙一枚通らないぐらいしか確保できていませんでした。ですのでシムを使い右側クランクをコンマ数mm外にずらしクリアランスを取れるようにしました。
この方法は実際にチェーリングの位置をずらすことにもなりますので、フロントの調整ができる範囲であるか否か、これが問題点です。フロント変速の調整適応の範囲内か否か、こればかりはフレーム側のFD台座との関係等がありますので、やってみないことにはなんとも、というのが正直なところです。
ともあれ今回はT1550 2nd GENには取り付けることができました。
そして待望の次世代のMageneのパワーメーター、PES-P515では干渉がしにくいような設計になっているという話です。

比較的お手頃な価格でパワーメーターを取り入れられる製品ですので、対応幅が増えることはとても良いことだと思います。
ともあれ様々なフレーム側のBB規格が出てきて悩まされることがあるのは、ユーザーだけではなくサードパティ製品を作成するメーカーもそうなのかもしれません。
もうそろそろBB規格とかヘッドの規格も含めて落ち着いてくれないかなぁと思いつつ、、、
今回は、Magene PES-P505 がT47インターナルフレームに干渉する話でした。
Mageneのパワーメーター PES-P505弊店でもお取り扱いをさせていただいており、取り付け調整等行っております。
ご興味のある方はお気軽にご相談下さい。
++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
当店の特徴・詳細ははこちらから
そんな現在では人気No1のMageneのパワーメーターですが、注意があります。
取り扱っているグロータックさんの公式ページにも記載があります。
BB規格T47インターナルを採用しているフレームは干渉する可能性が高い。それ以外にも、外径が大きいBB規格や特殊な形状のフレームについても確認が必要。T47のインターナル規格のフレームの場合、フレームと干渉してしまう可能性が高い、ということです。
これに関して、詳しく見てみようと思います。
T47規格は昨今大口径ねじ切りBB規格として、採用しているメーカーは最近かなり増えてきております。
T47はスレッド式(ねじ切り式)のBB規格でありながらも従来のJISやITAのスレッド式よりも大口径な設計です。ではなぜ大口径のBBが必要になったのかというとクランクの自由度を上げるためです。従来のBB86やスレッド式ではどうしても難題が多かった、軸径30mmのクランクでも十分に使用ができるのがT47の大口径BB規格です。
T47の規格はインターナル(インボード)とエクスターナル(アウトボード)の種類があります。
エクスターナルは従来のスレッド式と同様にフレームの外側にベアリングが位置します。
では一方のインターナルというと、T47でもベアリング部がフレーム内部に収まる構造でフレームをいっぱいまで広げた構造です。
ということはです。
30mm軸のアクスルに対応するために大口径BBとなると、それに伴いBB部の外側も大きくなってしまう、と言う難点があります。
フレーム側がT47のインターナルを採用している場合、BB部が大きくなることで、Mageneのパワーメーターのスパイダー部が干渉してしまうのが今回の問題点です。
こちらです。

Mageneのパワーメーターのスパイダー部がフレームのBB部、もしくはBB本体と干渉してしまう事があるということです。フレームのBB部がT47になったことによる適合不良です。
もちろんフレームにもよりますが、絶対に取り付けられないということではありません。
上の画像は干渉を避けるために取り付けの許容範囲をメーカーに確認した上で、調整を行い取り付けを行いました。
今回の場合ポン付けの状態では、BB部とのクリアランスが紙一枚通らないぐらいしか確保できていませんでした。ですのでシムを使い右側クランクをコンマ数mm外にずらしクリアランスを取れるようにしました。
この方法は実際にチェーリングの位置をずらすことにもなりますので、フロントの調整ができる範囲であるか否か、これが問題点です。フロント変速の調整適応の範囲内か否か、こればかりはフレーム側のFD台座との関係等がありますので、やってみないことにはなんとも、というのが正直なところです。
ともあれ今回はT1550 2nd GENには取り付けることができました。
そして待望の次世代のMageneのパワーメーター、PES-P515では干渉がしにくいような設計になっているという話です。

比較的お手頃な価格でパワーメーターを取り入れられる製品ですので、対応幅が増えることはとても良いことだと思います。
ともあれ様々なフレーム側のBB規格が出てきて悩まされることがあるのは、ユーザーだけではなくサードパティ製品を作成するメーカーもそうなのかもしれません。
もうそろそろBB規格とかヘッドの規格も含めて落ち着いてくれないかなぁと思いつつ、、、
今回は、Magene PES-P505 がT47インターナルフレームに干渉する話でした。
Mageneのパワーメーター PES-P505弊店でもお取り扱いをさせていただいており、取り付け調整等行っております。
ご興味のある方はお気軽にご相談下さい。
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また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
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