旧型(11速世代)と新型(12速世代)の油圧ブレーキキャリパーでは新型のほうがパッドクリアランスが広がり、ディスクローターが擦りづらくなり性能的にはしっかりと上げてきたイメージです。

では構造は?というのが今回の本題で、旧型(11速世代)と新型(12速世代)の油圧ブレーキキャリパーの構造の違い、年月を重ねて見えてきた12速世代のロード用油圧ブレーキキャリパーの欠点とは!?そんなお話です。

旧型(11速世代)と新型(12速世代)の油圧ブレーキキャリパーの構造的な違いはと言うと、ブリードボス、ブリードネジの構造が大きく変わりました。
新旧を比べてみます。

まずは旧型(11速世代)です。
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油圧のブレーキキャリパーにはオイルを注入するためのラインが存在します。
キャリパー側はブリードニップルという中空構造のボルトが有り、先っぽにオイルを注入するための注射器のチューブを接続します。
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ブリードニップルです。
接続後にスパナ等の工具でニップル自体を緩めて、オイルを注入していく構造です。

続いて新型(12速世代)です。
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ブリードニップル構造は廃止され、ブリードネジとブリードボスの2つの構造になりました。
オイル注入のための注射器チューブの接続はブリードボスへ、オイルを注入する際はブリードネジを緩めることでオイルラインが開放されるという仕組みです。
ブリードネジは3mm六角で、スパナを使わなくてもよいこと、またブリードニップルを値接続したチューブごと回すことがなくなったのは良いポイントだと思います。

また旧型のブリードニップル構造はフロント側では特に問題がなかったのですが、リア側でニップル部がリア三角(フレーム)と干渉して一筋縄ではいかないフレームも有りました。特にエアロ系のフレームで多いです。新型になってもやはり干渉はが問題となることはありますが、旧型よりも減った気はします。


では今回の本題のブレーキキャリパーが新型になったことで、どのようなデメリットが生まれてしまったのか、ということです。
こちら旧型のパーツリストです。
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これです。
油圧ディスクブレーキでは起きうることがあるオイル漏れです。
油圧ブレーキはキャリパーの構造的に接続部であったり、各所シール部からオイルの漏れを起こす可能性が少なからずあります。つなぎ目であったり接合部ですので100%すべての製品で完璧に密閉、ということは難しいのだと思います。
その一箇所であるブリードニップルですが、万が一オイル漏れが起きた場合、赤丸の部分のパーツリストにあるブリードニップルやシールリングを交換することで対処ができる場合もあります

しかしです。
新型の構造です。
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もうニップル構造自体がなくなっています。
結果的に同じような役割のブリードボス部からのオイル漏れが発生している場合、もう交換パーツはありません。
内部構造的に漏れを起こす可能性はニップル構造よりも多くはないと思いますが、それでも漏れが発生してしまった場合、もう交換するしかなくなってしまいます。

ではなぜこの変更をしたのかと言うと、不具合さえ起きなければメンテナンス性は向上したと感じています。しかし逆に問題が起きたときは、やはり旧型構造を望んでしまうこともあります。
こればかりはどっちが絶対、ということではありませんが難しいところだと思います。

ということで今回は12速世代のロード用油圧ブレーキキャリパーの欠点とは!?そんなお話でした。
12速世代のブレーキに関してはDURA-ACEのブレーキキャリパーは他グレードに比べてもかなり優秀な印象です。

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