先日発表された新型XTRに引き続き、XT(M8200シリーズ)、DEORE(M6200シリーズ)も新製品技術情報が解禁となりました。
MTBの技術は今後ロード用コンポーネントにも導入される可能性が高いものもあります。
ということで今回は新型XTR、XT、DEOREの発表を受け、次世代のロードコンポを予想する、そんなお話です。
✓リアディレイラーのマウント方式
SHIMANOは従来までと変わらぬ規格を採用です。
昨今ではUHD規格のフルマウントデザインが出ておりますが、やはりフレームとの互換性の問題や、フルマウントのデメリットを考慮した結果の不採用ということだと思われます。SHIMANOっぽいと言いますか。。。
またSHIMANOの話では、今回のリアディレイラーはかなり強く作られており、衝撃が加わった際にはハンガーにダメージが行くように設計をされているということです。
リアディレイラーが頑丈に作られていること以外は、従来までディレイラーハンガーの考え方を継続しているということです。
✓フルワイヤレス化
競合他社製品ではワイヤレス化は少し前から行われていました。
SHIMANOは少々遅れたか、というぐらいの印象でしたが今作ではきっちりとフルワイヤレス化をしてきました。
今回のフルワイヤレスで使用するバッテリーはBT-DN320で、容量は310mAhです。SHIMANOの説明によると距離は340kmは走れることを想定しているということですが、こればかりは使い方次第だと思います。
ですがロードで340kmというと少々心もとない気もしなくはありませんが、12速で使用するバッテリーBT-DN300の容量は500mAhです。
この数値と比べてみると、おそらくロードで全く同じバッテリーを使用するのであれば、もう少し長持ちするのではないかと思います。
また重量的なお話ですが、新型のバッテリーBT-DN320の重量は公称値で26.5g、12速のバッテリーBT-DN300は52gです。重量的にはほとんど増量することはないのではないかと思います。
おそらく次期DURA-ACEはフルワイヤレスになると考えられますが、リアよりもフロント側での問題が多いと思われます。
✓フロントディレイラーは?
MTB用の新型コンポではフロントシングルのみとなっています。
フロントディレイラーの形状はなかなか難しいです。というのもタイヤクリアランスやチェーンラインの問題があります。特に昨今はロードでもかなり太いタイヤを使用することもあります。
バッテリーはどうしてもサイズが大きくなってしまうことがあります。バッテリーをどこにどのように配置をするのか、これはものすごく難しいところだと思います。
ですのでフロントダブルのロード用コンポーネント、フロントディレイラーの開発には少々時間がかかるかもしれません。
✓ブレーキ
・新低粘度ブレーキオイル(ミネラルオイル)
これは気温による粘度変化の少ないオイルで、気温によらず安定したブレーキングが可能になる、レバーフィーリングが安定するということです。
オイルの粘度が下がることで低温時でもオイルが動きやすくなる、ということで考えるとレバーの引き安定性だけではなくの軽さ、MTBなどは特に指一本での操作等を考えると、レバーの改良だけではなくオイル自体のバージョンアップも必要だったのかもしれません。
また程度粘度オイルですが、低粘度だけではなくおそく高品質オイル、ではないかと思います。オイルの価格は業務用と思しき大パッケージで約倍の価格です。。。
・ブレーキパッドの改良
ブレーキパッドも改良されています。
フィンのデザインの変更、バックプレートのワイド化をすることで音鳴り問題の改善がされているということです。
ということはこの技術はロード用でも使用することができそうですので、新型のDURA-ACEでもパッドが変わる可能性は高そうです。
✓互換性
基本的にMTBフロントシングル 12速Di2コンポーネントとは互換性が有り、ということになっております。
MTBはデュアルコントロールレバーでは有りませんので、シフター(スイッチ)とリアディレイラーを交換すれば新型対応、クランクはチェーンライン55mmならばOK、ということになっております。
ちなみに12速の互換性として、ロード用コントロールレバーと新型XTR等のリアディレイラーの互換性も有りです。

あくまでも公式としてはフロントシングルでの仕様です。
これはめちゃくちゃ面白いことだと思います。
しかし逆のMTB要スイッチとロード用ディレイラーの互換性は無いので注意が必要です。
ということはです。
ひょっとしたらロード用の次世代のコンポーネントのディレイラーと、現行型のコントロールレバーの互換性がありとなるかもしれません。(ブレーキは新旧互換性がないので、その点は難しいかもしれませんが。。。)
ともあれいつになるのかは不明ですが、現在のロード用コンポは素晴らしい性能を持っています。これをどう超えてくるのか、どんな機能が追加されてくるのか、とても楽しみなことです。
ということで今回は新型XTR、XT、DEOREの発表を受け、次世代のロードコンポを予想する、そんなお話でした。
+++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
当店の特徴・詳細ははこちらから
MTBの技術は今後ロード用コンポーネントにも導入される可能性が高いものもあります。
ということで今回は新型XTR、XT、DEOREの発表を受け、次世代のロードコンポを予想する、そんなお話です。
✓リアディレイラーのマウント方式
SHIMANOは従来までと変わらぬ規格を採用です。
昨今ではUHD規格のフルマウントデザインが出ておりますが、やはりフレームとの互換性の問題や、フルマウントのデメリットを考慮した結果の不採用ということだと思われます。SHIMANOっぽいと言いますか。。。
またSHIMANOの話では、今回のリアディレイラーはかなり強く作られており、衝撃が加わった際にはハンガーにダメージが行くように設計をされているということです。
リアディレイラーが頑丈に作られていること以外は、従来までディレイラーハンガーの考え方を継続しているということです。
https://bikerumor.com/shimano-xtr-di2-wireless-shifting-mtb-group-tech-overview/より現代のディレイラーハンガーでは、ハンガーよりも先にディレイラーが壊れるケースが多いとシマノは指摘しています。壊れない頑丈なディレイラーを製造できれば、ディレイラーハンガーは設計通りの性能を発揮できるはずです。つまり、衝撃を受けた際に曲がったり壊れたりしても、フレームやディレイラーを保護し、トレイルサイドで簡単に交換できるということです。ディレイラーの上に立って乗れるのは素晴らしいことですが、他の部品が壊れて使えなくなると、トレイルサイドでは修理できない部品になってしまいます。従来のハンガーを使うことで、多くの状況でセットアップとメンテナンスが容易になります。新しいXTR Di2ディレイラーはダイレクトマウントではありませんが、UDHディレイラーハンガーを使用するすべてのUDHフレームと互換性があります。
✓フルワイヤレス化
競合他社製品ではワイヤレス化は少し前から行われていました。
SHIMANOは少々遅れたか、というぐらいの印象でしたが今作ではきっちりとフルワイヤレス化をしてきました。
今回のフルワイヤレスで使用するバッテリーはBT-DN320で、容量は310mAhです。SHIMANOの説明によると距離は340kmは走れることを想定しているということですが、こればかりは使い方次第だと思います。
ですがロードで340kmというと少々心もとない気もしなくはありませんが、12速で使用するバッテリーBT-DN300の容量は500mAhです。
この数値と比べてみると、おそらくロードで全く同じバッテリーを使用するのであれば、もう少し長持ちするのではないかと思います。
また重量的なお話ですが、新型のバッテリーBT-DN320の重量は公称値で26.5g、12速のバッテリーBT-DN300は52gです。重量的にはほとんど増量することはないのではないかと思います。
おそらく次期DURA-ACEはフルワイヤレスになると考えられますが、リアよりもフロント側での問題が多いと思われます。
✓フロントディレイラーは?
MTB用の新型コンポではフロントシングルのみとなっています。
フロントディレイラーの形状はなかなか難しいです。というのもタイヤクリアランスやチェーンラインの問題があります。特に昨今はロードでもかなり太いタイヤを使用することもあります。
バッテリーはどうしてもサイズが大きくなってしまうことがあります。バッテリーをどこにどのように配置をするのか、これはものすごく難しいところだと思います。
ですのでフロントダブルのロード用コンポーネント、フロントディレイラーの開発には少々時間がかかるかもしれません。
✓ブレーキ
・新低粘度ブレーキオイル(ミネラルオイル)
これは気温による粘度変化の少ないオイルで、気温によらず安定したブレーキングが可能になる、レバーフィーリングが安定するということです。
オイルの粘度が下がることで低温時でもオイルが動きやすくなる、ということで考えるとレバーの引き安定性だけではなくの軽さ、MTBなどは特に指一本での操作等を考えると、レバーの改良だけではなくオイル自体のバージョンアップも必要だったのかもしれません。
また程度粘度オイルですが、低粘度だけではなくおそく高品質オイル、ではないかと思います。オイルの価格は業務用と思しき大パッケージで約倍の価格です。。。
・ブレーキパッドの改良
ブレーキパッドも改良されています。
フィンのデザインの変更、バックプレートのワイド化をすることで音鳴り問題の改善がされているということです。
ということはこの技術はロード用でも使用することができそうですので、新型のDURA-ACEでもパッドが変わる可能性は高そうです。
✓互換性
基本的にMTBフロントシングル 12速Di2コンポーネントとは互換性が有り、ということになっております。
MTBはデュアルコントロールレバーでは有りませんので、シフター(スイッチ)とリアディレイラーを交換すれば新型対応、クランクはチェーンライン55mmならばOK、ということになっております。
ちなみに12速の互換性として、ロード用コントロールレバーと新型XTR等のリアディレイラーの互換性も有りです。

あくまでも公式としてはフロントシングルでの仕様です。
これはめちゃくちゃ面白いことだと思います。
しかし逆のMTB要スイッチとロード用ディレイラーの互換性は無いので注意が必要です。
ということはです。
ひょっとしたらロード用の次世代のコンポーネントのディレイラーと、現行型のコントロールレバーの互換性がありとなるかもしれません。(ブレーキは新旧互換性がないので、その点は難しいかもしれませんが。。。)
ともあれいつになるのかは不明ですが、現在のロード用コンポは素晴らしい性能を持っています。これをどう超えてくるのか、どんな機能が追加されてくるのか、とても楽しみなことです。
ということで今回は新型XTR、XT、DEOREの発表を受け、次世代のロードコンポを予想する、そんなお話でした。
+++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。当店の特徴・詳細ははこちらから
コメント
コメント一覧 (1)
理由としてはSRAMのGX 中華無線の2種しか選べなかった所にGXのアップグレードキットと同じ値段でDEOREのアップグレードキットが実装されたのが非常にデカいと思うんです。ブレーキだけはXTを使うとは思いますが、そのうち出るであろうSLXにも期待したいですね、特にキャリパーは。
ただデメリットとしてシマノのチェーンが少々特殊で楕円チェーンリング等の選択肢が狭まる上にチェーンもシマノオンリーなのがちょっと痛いんですよね。