ワタクシ自身、油圧ディスクブレーキの制動力に関しては今でもものすごく感動しております。雨の日やバッドコンディション下でも殆ど変わらぬその制動力だけではなく、ドライの状況下でも現在のワイド化しているリムに適合するタイヤの性能はこの油圧ディスクブレーキがあるから最大限に使える、そう感じることも少なくはありません。

そんな日々の使用の中で最初はSHIMANO純正のレジンパッドを使用し、その後パッドをメタルに変え、続いてフロントのブレーキキャリパーをULTEGRAからDURA-ACEに変え、結局のところリアもDURA-ACE化をしました。やはりDURA-ACEはいいゾ、という感じでした。
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ディスクローターもSHIMANO製では熱による反りが気になり、Swiss stopのCatalystを使用し、現在はSramのローターを使用しています。シマノからCatalystに変えたときはその名の通りの(笑)硬さと反りづらさに感動をしましたが、Sramとの差は大きくは感じませんでした。

こういったカスタマイズをした理由として、より良いブレーキ性能を求めているからです。油圧ディスクブレーキを使い始めた頃はリムブレーキとの違いに感動しましたが、慣れというのは怖いものです。あれほどよいと思ったブレーキ性能も、タイヤ(やフレームやその他のパーツ類も)の性能が上がるとともにもっとよりより性能を求めてしまうものです。

こういった経緯もあり、その後導入したのがVesrahのブレーキパッドですが、控えめに言って今まで変えたパーツの中でも最も良く、しっかりと体感ができるぐらいの差を感じています。

ということで今回は、制動力で悩むことがなくなった Vesrah(ベスラ)のブレーキパッドとは!?そんなお話です。
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▶本題の前に
ブレーキの歴史ではありませんが、ブレーキに関しての話です。
リムブレーキ全盛期、SHIMANOは9000シリーズのブレーキではキャリパーのアーチにある程度しなりを持たせてコントローラブルにしていました。それがほぼリムブレーキの最終モデルと言う位置づけ(9200での進化は有りませんでした。)の9100シリーズになるとキャリパー内部構造にブースター的な構造を入れ、アーチの変形を43%防止することブレーキの剛性を上げてきました。BR-R9100では剛性と制動パワーのベストバランス、リニアなコンタクトフィーリング、というコンセプトがありました。
そしてその後に到来するのが油圧ブレーキ化です。油圧ディスクブレーキになることで従来よりも強力な制動力を安定して得られるようになります。
これらの変化はより高速化するレースシーンに対応するためでもあります。空力学やタイヤやフレーム等の進化によって速く走れるだけではなく、油圧ディスクブレーキ化による制動力の大幅な向上に耐えるべくフレームの設計が代わり、更に合わせてタイヤも大きく変化をしたところだと思います。

つまりSHIMANOのブレーキの設計もその時代の他のパーツ類、タイヤやホイール等に合わせてブレーキシステムのコンセプトに差が出てきているのも、時代に合わせた正当な進化と考えられます。

✓Vesrahとは
本題です。
Vesrahは日本のブレーキパッド専用のメーカーです。

Vesrahのイメージ的にはオートバイのブレーキパッドを作っているメーカーでした。

実際にメーカーの方とお話をさせていただく機会がありましたが、やはり専用のメーカーですのでとても貴重なお話を聞かせていただくことができました。
ブレーキと熱の関係でブレーキはただただ冷えればよいということではないことや、パッドの放熱フィンの必要性に関してであったり、日々のメンテナンス等(ガスバーナーはNG等)とても参考になることばかりでした。
その中でもやはりブレーキの専用メーカーということも有り、ブレーキには絶対的な自身を持っているというのはお話を聞く上でも非常によく感じた部分でした。

もちろんなぜVesrahのブレーキパッドと試そうと思ったのかというと、より強力なストッピングパワーを求めたからです。
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少し余談ですが弊店でも人気のパーツ、機械式のディスクブレーキで有名なグロータックのイコールという製品があります。機械式の中でも最高峰だと思われるグロータックのイコールのブレーキのですが、ケーブルはケーブルを専門で作っている日泉ケーブル、ブレーキパッドはブレーキパッドの専用メーカーのVesrah社との共同開発品とのお話です。あのブレーキの良さはその本体の精度や剛性もさることながら、こういった各所専門としているメーカーの技術を導入しているところも、イコールの良さにつながっていると考えられます。

✓SHIMANOの純正パッドの限界とVesrahのパッド
SHIMANOの純正のブレーキパッドはたとえメタルであっても、良くも悪くもかなりマイルドな効きに抑えられているようでコントロールはしやすくロックはしづらいですが、悪く言えば握りが弱いとズルズルと滑る感じがあります。
この感覚はおそらくリムブレーキのような効きであり、高速域からでも効きすぎないコントローラブルな効きを目指しているからだと思います。
それでももちろんリムブレーキに比べてどんな状況下でも安定した効きがありますし、例えば雨の富士ヒルの集団下山などでも比較的楽に下れるのは体感している方も多いと思います。

一方のVesrahのパッド、使い始めてからいわゆるあたりが出るまでも超早く、あたりが出てからすぐに明らかに効きが良いと感じます。後に説明させていただきますがロードでもダウンヒルでもそうですが、何が良いってもうローターにパッドが触れた瞬間の食いつきからとにかくよいです。その後ブレーキへの入力を強くしていくと、入力に対しての制動力の立ち上がり方が素直で非常に良いです。しっかりとディスクローターを挟んでいる感が強く、SHIMANOのパッドのときに感じた、特に激坂等でこのぐらいは効いてほしいというときにあったズルズルと滑っていく感が一切有りません。
更にレバー入力を強めていくとこんなにディスクブレーキって効いたのか、むしろ今のタイヤってこんなストッピングパワーを受け止められるのかと感動するぐらい強烈に効きます。

この握れば握るだけしっかりと止まる感覚に慣れてしまうとSHIMANOの純正パッドの効きのマイルドさでは物足りなくなってしまいます。

✓Vesrahを2種類試した
まずワタクシ自身で実際に試したブレーキパッドの種類は2種類です。
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2種類の違いです。
✓ロード
Road(ロード)
速度コントロールを的確に行い、高速域からのバイクをスムーズに減速できる。 ブレーキノイズが少く、なめらかなタッチで安定したブレーキングを可能にする。
効き始め、パッドコンタクトの瞬間は割とマイルド、握り込んでいくと体ずれるほどよく効いてくる。
立ち上がりは緩やかですが、握り込んだ先でしっかりと効いてくれるイメージです。それでも比較的最後まで効きすぎることがないように味付けされているようです。

SHIMANOの純正メタルパッドの制動力を全域にわたってパワーアップさせたようなイメージですので、やはりSHIMANOからの交換ではこの”ロード”が第一本命かと思います。

✓ダウンヒル
DownHill(ダウンヒル)
ダウンヒルに限らず様々な競技用としても威力 を発揮する。扱いやすくノイズが少ない。 ローターが高温時でも強力な制動力による高 次元の安定性により勝利へ導く。 J シリーズ、全日本タイトルを奪取したダウンヒ ルチャンピオンパッド。
ダウンヒル用に開発されたチャンピオンのパッド、一言で言うとぶっ飛ぶぐらい効きます。
パッドコンタクトの瞬間からかなり効き、握り込んだら確実にもっと効いてきます。このぐらい効いてくれているともう言うこはなにもないぐらいに効きます。
タイヤのグリップさえ効いてれば、ブラケットポジションからでも簡単にリアが持ち上がるぐらいのストッピングパワーを得られます。
しかしその強烈なストッピングパワーゆえ、ウエット路面でのブレーキングは使用は注意が必要だと感じました。ちょっと効きすぎて怖いぐらいです。
またドライであってもロードで強いブレーキングに慣れていない場合、危険が伴いますのでおすすめはできません。ロードのほうが良いと思います。

✓欠点
Vesrahのパッドは鳴きがでてしまう場合がありました。
経験的には雨の日、湿度が高い日は鳴きやすい傾向にあります。
またVesrahのパッドは基本セミメタルで、水分だけではなく油分に対してもSHIMANOのメタルパッドよりも若干鳴きやすいイメージです。(SHIMANOのレジンとは同様ぐらい)
しかし鳴きに関してはパッドだけが原因ではない場合もありますので、ブレーキシステムを全体的に見ていかないといけない問題です。
ワタクシ自身もまた試験中ですので、鳴きに対しての正確な回答が見つかってはいません。

しかし現在、交換した同じロードのパッドでは雨や洗車を何度が乗り越えても現在まで鳴きは出ていません。ちなみに現在はフロント:ダウンヒル、リア:ロードの組み合わせて使用しています。
ちなみにメーカーの方のお話では基本的には鳴きづらい、というお話でしたのでなにかブレーキ側、もしくは外的な要因による鳴きだった可能もあります。

▶まとめ
SHIMANOの純正パッドからVesrahのブレーキパッドへの交換ですが、はっきり言って今まで変えてきたキャリパーのDURA-ACE化、レジン→メタルへ変更、ディスクローターの変更、これらの変化よりも、遥かに大きな違いを実感することができました。
はっきり言って、ディスクブレーキの制動力でで悩んでいるならまず、Vesrahのパッドを試すことをおすすめするぐらいにめちゃくちゃ良いです。
しかし欠点としてブレーキパッドの種類によっては本当に効きすぎる場合もありますので、まずはマイルドな効きのロードから試してみることをおすすめいたします。特に雨の日などでのダウンヒルは効きすぎる感もあるぐらいにゴリゴリに効きます。

ということで今回は制動力で悩むことがなくなった Vesrah(ベスラ)のブレーキパッドとは!?制動力に不安があれば是非試していただきたいブレーキパッドです。そんなお話でした。
Vesrahの自転車用パッドは現在7種類です。


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