リムブレーキの際はそこまで気にしていなかった方も多いかと思いますが、ディスクブレーキの場合、ブレーキシステムを新しくした際には、いわゆる慣らし(あたりを出すとも言います)という作業が必要になります。
この慣らしを行うことで、ブレーキシステムとして最高のパフォーマンスを発揮することが出来ます。
では何故慣らしが必要なのか?慣らしを行わないと?慣らしの方法等のお話、ロードバイクの油圧ディスクブレーキの慣らし、あたり付けの方法です。
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✓慣らしの必要性
そもそも慣らし、とは何故に必要か?ということですが、ディスクブレーキパッドからディスクローターへブレーキパッドの素材(摩材)を移す(移着させる)必要があるからです。

以下SHIMANOのお話しです。
ディスクブレーキは摩擦によって、運動エネルギーを熱エネルギーに変換することで機能します。
ブレーキパッドの素材がディスクローターに付着し始めると、付着摩擦が起き、適した温度に達しパッドの材料の層がローターに転写されます。ブレーキパッドの素材を均一に転写することで、ブレーキのための理想的な表面が生まれます。
しかし慣らし運転中がうまく出来ていないと(ブレーキがロックすることで生じた不均等な堆積物が付着)振動や騒音や制動力の低下を引き起こす可能性があります。

前回のお話でもこのようなお話があります。
ブレーキはパッド素材とパッド素材の第3層で行われる。パッドの素材をディスクに、ディスクローターの素材をパッドに転写する必要がある。この第3層がブレーキのすべての役割を担っている。第三層に油(汚れ)が付着することで異音を発生させたり、水が付着することでこれらが洗い流されてしまうことでブレーキの効きが悪くなる。 そうなった場合はブレーキを再度なじませる必要がある。

GCNではこのように述べられています。※ページ下部の動画あり
なじませる工程をせずに急ブレーキをかけると、パッドが加熱しガラス化しツルツルになります。これによりブレーキの効きは甘く、鳴きが出る場合もあります。
適切な慣らしは、パッドの偏摩耗やディスクローターの表面の傷の発生も軽減されます。
ブレーキの静音性は向上し、摩耗が減りと寿命が長くなります。


✓ブレーキパッドの慣らし方法
以下SHIMANO推奨の方法です。

舗装された安全で混雑していない場所で行います。
※ブレーキを繰り返しますので、確実に安全な場所で行ってください。

まずフロントブレーキからです。
①19~24㎞/h(中速)まで加速します。
②ブレーキを均一な圧力で慎重にかけ、歩行速度ぐらいまで減速する。
※このとき完全には停止しない
完全に停止をすると パッド材の堆積が不均一になる可能性があるからです。
堆積が不均一な場合、使用中に騒音や振動が発生する場合があります。
③この方法を15~20回繰り返します。
もしくはブレーキが適切な制動力を発揮するまで行います。

リアブレーキも同じ方法でなじませます。

※ブレーキシステムが汚れている場合はディスクブレーキクリーナー等を用いてきれいに掃除をする必要があります。


▶まとめ
今回はディスクブレーキの慣らしですが、どのようなときに必要になるのかというと、ディスクローター等 新品のパーツに交換した際には慣らしを行うことを強くおすすめ致します。
慣らし以前に、とにかく新品の状態のディスクブレーキの効きはかなり悪いので注意が必要です。

ともあれこのようにディスクブレーキも慣らしを行わないと、適切なブレーキパフォーマンスを発揮できないだけではなく、各パーツの寿命を縮めてしまったりもするということです。

適切な使い方をするための知識的なお話、ロードバイクの油圧ディスクブレーキの慣らし、あたり付けの方法、そんなお話でした。



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