9月下旬、海外メディア BikeRadarが
「シマノが次世代ペダルシステム “SPD-SLR” を準備中」と記事を上げました。
商標登録・販売店リーク・特許情報 をもとにした検証記事が話題を呼んでいます。
ネタ元:BikeRadar – Shimano SPD-SLR pedals
SNSやフォーラムでも “PD-R9300” という型番が拡散され、
「SPD-SLの後継」「パワーメーター内蔵?」「軽量化」「カーボン軸?」といった推測が飛び交う状況です。
※R9200シリーズではペダルの新型は発売されず、現行はPD-R9100が継続中です。
では、実際の信憑性や実現可能性はどうか。
まだ謎は多いものの、“半分ネタ、半分本気” くらいの温度感で楽しんでいただければ幸いです。
ということで今回は、
【新製品!?】PD-R9300 情報がリークか? 徹底考察と可能性──そんなお話です。
▶ 1.リークされた仕様の概要
リーク情報によると、新モデル「PD-R9300(SPD-SLR)」は次のような特徴があるとされています。
・製品名:PD-R9300(DURA-ACEグレード)
・重量:現行R9100比で約20〜25g軽量化(片側)
・構造:ワイドな踏み面+空力最適化された形状
・軸素材:新設計の中空クロモリ軸 or カーボン軸?
・シリーズ名:SPD-SLR(“SPD-SL”からの刷新?)
この「SPD-SLR」という名称が示す通り、ペダルシステム自体が刷新される可能性も指摘されています。
商標情報を見ると、すでにシマノは「SPD-SLR」を2025年春にWIPO※へ出願済み。
単なる小改良ではなく、次世代のペダル規格として準備が進んでいることが伺えます。
※WIPO(世界知的所有権機関)とは:
国連傘下の知財機関で、特許・商標・意匠などを国際的に保護する枠組みを提供しています。
シマノが SPD-SLR の商標を WIPO 出願しているという情報は、新ブランド名を国際的に防衛しようという意志の表れと読み取ることができます。
商標出願の文言に「パワーメーター内蔵型ペダル」などが含まれていれば、将来的なペダル型パワーメーター展開の布石とも解釈されます。
2.SPD-SLRとは何か? 名前の意味を読む
“SPD-SL”は、ロードバイク専用ペダルとして長く定着してきた規格です。
それをあえて“SPD-SLR”と改める理由とは何か。
考えられるのは、
①互換性を維持しつつ、新素材・新構造に移行する
② スプリング構造や軸受け設計を刷新する
③ シマノ内部で新しいロードプラットフォームを立ち上げる
④ パワーメーター内蔵??(この点はいまだ不明瞭)
近年のシマノが設計思想として掲げているのは、
「効率(efficiency)」と「空力(aerodynamics)」の最適化 です。
公式サイトの PD-R9100 製品説明では、
“The lightest and most efficient DURA-ACE pedal we have ever made.”
(史上最も軽く、最も効率的なデュラエースペダル)
と記されており、効率性が明確にキーワードとして示されています。
(Shimano公式サイト – PD-R9100 製品ページ)
また、DURA-ACE R9200 シリーズ全体に関する発表では、
軽量化とともに空力性能の改善が重要なテーマとして挙げられています。
このことから、新型 SPD-SLR ペダルでも空力面の最適化が図られる可能性が高いと考えられます。
(CyclingNews – Shimano brings new Dura-Ace to market)
▶ 3.メカニック的に見た「現実的な進化」
現行の PD-R9100シリーズ は、すでに完成度の高いペダルです。
軽量・高剛性・驚くほどの高耐久を兼ね備え、まさにDURA-ACEの名にふさわしい信頼性を誇ります。
では、その上で「PD-R9300」で起こりうる現実的な進化とは?
メカニック視点で、いくつかの可能性を整理してみます。
(1)パワーメーター内蔵式になるか?
2014年に出願されたシマノの特許情報には、
ペダルボディ内部に無線通信モジュールと電源ユニットを内蔵した図面が存在します。
つまり、シマノも「ペダル型パワーメーター」の研究開発自体は、
少なくとも10年以上前から構想されていたということになります。
近年では Garmin(Rally)、Favero(Assioma)、Wahoo(SPEEDPLAY Powrlink zero) などがこの分野をリードしており、
シマノがここに参入してくるタイミングとしても、十分に現実的といえると思います。
R9200世代のクランク型パワーメーターと比較して
・ペダル型ならではの左右完全対象形状での計測
・クランク長・形状に左右されない汎用性
・交換やメンテナンスのしやすさ
といったメリットが生まれます。
したがって、PD-R9300が「パワー内蔵型」に進化する可能性は十分にあります。
とはいえ、この特許情報は2014年のもの。
もし本当にこの技術をベースにしているとすれば、
「今さらペダル型に移行するのか?」という疑問も残ります。
クランク型パワーメーターが定着し、チーム運用でも実績を積んでいる現在、
シマノがあえて新規開発コストの高いペダル型に踏み切るかどうかは未知数。
技術的には可能、戦略的には微妙――
このあたりが現時点での妥当な見方でしょう。
(2)ベアリングシステムの変更
ホイールハブでは、長年採用されてきたカップ&コーン方式が
現行型モデルでカートリッジベアリング化されています。
この流れがペダルにも波及する可能性は高いです。
カップ&コーンは調整が効く反面、整備性にやや手間がかかる構造です。
カートリッジ化すれば、メンテナンス性の向上・防塵性・耐久性のバランスをとることができます。
また、もしペダル内にパワーメーターが内蔵される場合、
センサー・電源ユニットとベアリング構造を共存させる設計変更が必要になります。
このとき、ペダル軸とボディのわずかな“ガタ”が、
パワー計測値に誤差を生む可能性も考えられます。
その点でも、ベアリングシステムの刷新が必要な可能性が考えられます。
▶ 4.信憑性をどう見るか
これまでのシマノ製品の流れを見ると、リークから正式発表までには約半年〜1年のタイムラグがあるのが通例です。
たとえば:
・R9100 → 2016年6月発表(リークは前年冬)
・R9200 → 2021年9月発表(リークは2020年末)
したがって今回の“2025年秋リーク”というタイミングは、
2026年前半〜中盤の発表サイクルにぴたりと合致します。
さらに、商標登録やSKU(部品番号)の動きが確認されている以上、
次世代モデルがすでに開発・試験段階に入っている可能性は高いと思われます。
そして、これは業界人の“あるある”ですが──
「現行モデルが在庫薄になり始めたら、次が近い」
「次に備えて在庫を静かに絞ってくる」
これがシマノ新製品発表の、“前兆”でもあります。
▶ 5.まとめと展望
ここまで見てきたように、PD-R9300(SPD-SLR)の存在はまだ正式発表されていないものの、
商標登録・SKU(部品番号)の動き・リーク情報の整合性を踏まえると、
開発が進行中である可能性は非常に高いと思われます。
ただし、シマノが行うモデルチェンジは“派手な革新”よりも、
「熟成」と「精度の積み重ね」による進化が基本です。
それはコンポーネントにも、ペダルにも共通していることです。
もしPD-R9300が登場するなら、
・パワーメーター内蔵による新次元の機能統合
・ベアリング構造と軸素材の刷新による軽量・高耐久化
・精度の高い組立品質とメンテナンス性の向上
――といった“堅実でシマノらしい進化”が期待されます。
一方で、現行のPD-R9100シリーズも依然として完成度が極めて高く、
プロチームでも信頼性を理由に継続使用している例が多いのも事実。
そのため、R9300が出ても劇的なスペック差ではなく、進化の方向性が焦点になるでしょう。
市場としては、
2026年前半の正式発表 → 同年夏〜秋のリリース、
というスケジュールがもっとも現実的です。
おそらくはクランクやパワーメーターを含めたフルR9300シリーズの一環として登場する可能性が高いと考えられます。
とはいえ、これはあくまでBikeRadarの記事をもとにした考察です。
肝心のシマノ様は非常に情報管理が厳しく、
“ポロッと漏らす”ことはまずありません。
ですので、あくまでもひとつの可能性として、
このワクワクを一緒に楽しんでいただければと思います。
ワタクシ自身も、新型コンポーネントを含め、心から楽しみにしております。
ということで今回は【新製品!?】PD-R9300 情報がリークか? 徹底考察と可能性』そんなお話でした。
個人的にはパワーメーターは、、、??
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