今年も気づけば、残すところあと2ヶ月を切りました。
月日の流れは本当に早いものです。
そしてこの時期といえば、オーバーホールのご予約を多くいただく季節となっております。
寒い日も、暑い日も、そして雨の日も――
1年間しっかりと走ってきたロードバイクを労わり、
新しい年に向けてリフレッシュさせるには最適なタイミングです。
普段なかなか手が届かない部分をしっかりと清掃・整備することで、
思わぬトラブルの早期発見につながることもあります。
また、フレームやコンポーネントをすべて一度外し洗浄し、点検することで、
性能を取り戻すだけでなく、安心して新しいシーズンを迎えることができます。
※ご予約について
年末年始のオーバーホールご予約を受付中です。
毎年12月中旬〜年明け1月はご依頼が集中しやすく、
特に「年内仕上げ」や「年始に合わせた整備」をご希望の場合は、
早めのご予約をおすすめいたします。
ということで今回は、
年末年始オーバーホールのお知らせを兼ねて、
先日お持ち込みいただいた車体の作業内容を例にご紹介いたします。
▶ オーバーホール実例紹介今回お持ち込み頂いた車両はこちらです。

SPECIALIZED Tarmac SL7(DURA-ACE仕様)の車体で、非常に完成度の高いロードバイクです。
オーナー様は日頃からしっかりと走り込まれており、カテゴリーとしてはレース志向のライダーに近い方です。
まずはお持ち込み時の状態を確認しました。
基本的にご来店やお預かりの際は、普段お使いのままの状態でお持ち込みいただいて問題ありません。
その状態から普段のメンテ状況や乗り方等を確認し、より的確なメンテナンスアドバイスをお伝えできるためです。
ということでまずは状態の確認からです。
ロードバイクで汚れが溜まりやすいのは、やはり駆動系とブレーキ周りです。
特にフロントギア付近は掃除しづらいため、汚れが堆積しやすくなります。

リア側も全体的に汚れが進行しており、変速の調子も少し不安定でした。
このあたりを中心に、分解・洗浄と点検を進めていきます。
▶ 分解
早速作業開始です。
まずはパーツ類を外します。
ホイールを外した際、リム内部でジャリジャリと何かが転がるような音がしました。

タイヤとチューブを外して確認すると、リム内部に入り込んだ砂や結晶状の汚れが大量に出てきました。
あらびきの塩のような汚れです。
外したパーツもそれぞれ確認しました。

カセットスプロケットにはしっかりと油汚れが付着し、

フロントディレイラーの前面には走行時の巻き上げ汚れがこびりついていました。
この位置の汚れは、よく走る方に特有の前方堆積パターンといえます。もちろん裏側も相当な汚れがつきます。

リアディレイラーも全体がくすみ、プーリー部の回転もやや重く感じました。

プーリー部もバラして変速不良の原因を探ります。
摩耗、グリスの劣化や異物の混入がないかを確認しました。
▶ 洗浄
パーツをすべて外した状態で、まずフレーム全体を洗浄しました。

こちらが洗浄前、

そしてこちらが洗浄後です。
汚れを落とすだけでなく、このあと特殊な磨きを実施しました。

最近のヘッドベアリング部は水分に弱く、この部分の清掃・グリスアップが非常に重要です。
少々お話しは飛びますが、各所洗浄後です。
洗浄が完了したあと、ギアの摩耗をチェックしました。

チェーンリングの歯先に摩耗が見られ、交換時期を迎えている状態でした。

駆動系全体を組付け、フロント周りも本来の輝きを取り戻しました。
▶ 補修・仕上げ
シートチューブ側のボトルケージボルトを外した際、ネジ山の感触に違和感がありました。

タップで修正し、ネジ山を整えました。

ねじ込みもスムーズになりました。ほんのひと手間です。

チェーン・スプロケット・リアディレイラーなどの駆動系も再調整を終え、
変速はDURA-ACEらしいキレと正確さを完全に取り戻しました。
今回の変速不良の主因は、汚れの蓄積によるものでした。
フレームにはオプション施工として、特殊研磨仕上げを施しました。



この輝きは、塗装状態が非常に良かったため、磨き上げ後の光沢が見事に仕上がりました。
グロス塗装の車体であれば、専用のスペシャルポリッシュ(オプション施工)が可能です。
通常の洗浄・ワックス仕上げとは異なり、クリア層の微細な傷やくすみを取り除くことで、
新車時以上の艶と透明感を引き出すことができます。
マット塗装の車体には施工できませんが、グロ塗装のモデルをお持ちの方には特におすすめのオプションです。
ご希望の場合は、ご来店時にお申し付けください。
▶ 納車時のご案内
納車時には、整備内容をしっかりと説明したうえで、
バラしてみて分かったポイントや今後のメンテナンスアドバイスを丁寧にお伝えしました。
次の一年を安全に、そして快適に走っていただくために、
実際に分解・整備したメカニックの目線からフィードバックを共有させていただいております。
▶オーバーホールのお知らせ
ロードバイクは、走れば走るほどコンディションが変化していく乗り物です。
その構造は一般的な自転車とは異なり、無駄を極限まで省いた設計で成り立っています。
つまり「定期的なメンテナンスを前提として設計された精密機器」であり、適切な整備を行うことで本来の性能を長く保つことができます。実際には、不調を感じていないだけで動作が重くなっていたり、
摩耗が進行していたりするケースも少なくありません。
日常的にセルフメンテナンスをされている方でも、年に一度はプロの手によるオーバーホールをおすすめいたします。
また、年間走行距離が多い方は、半年に一度の点検・軽整備を行うことで、
パーツ寿命の延命やトラブル防止に大きくつながります。弊店では「〇〇コース」「△△コース」といった一律のメニューは設けておりません。
バイクの使い方・走行距離・保管環境・日頃のメンテナンス状況は、お一人おひとり全く異なるためです。
そのため、実際に車体を拝見したうえで最適な内容と費用をご提案し、ご相談のうえで作業を進めてまいります。
これこそが弊店の強みであり、「そのバイクに必要な整備を確実に行う」ことを何よりも大切にしております。
年末年始に向け、毎年多くのお客様からご依頼をいただきます。
時期によっては作業完了までお時間をいただく場合もございますので、ご希望の日程での作業をご希望の方はお早めのご予約をおすすめいたします。
また、ご予算・納期・お引き上げや配送対応なども柔軟に承っております。
どのような小さなご相談でもお気軽にお申し付けください。
今年一年頑張ってくれた愛車を丁寧に整備し、
新しいシーズンを気持ちよく迎えられるようお手伝いさせていただきます。
皆さまからのご予約・ご相談を心よりお待ちしております。
m(_ _)m
📞 お問い合わせはこちらから
TEL:043-376-1121
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
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FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。当店の特徴・詳細ははこちらから
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