プロテインの価格は、ここ数年で大きく上昇しています。
私が以前購入していたホエイプロテインは、2024年頃には3kgで6,300円ほどでした。1kg当たりに換算すると約2,100円です。1kgパッケージの商品でも、安いものなら3,000円を下回っていたと思います。
このぐらいの価格帯であれば、多少の価格差はあっても、味や好みに合わせて商品を選べました。毎日飲むものとしても、比較的続けやすい価格だったと思います。
しかし最近、Amazonなどでホエイプロテインを探してみると、以前とは価格帯がまったく違います。
2026年8月時点では、低価格帯の商品でも1kg当たり4,500円前後。セールなどで4,000円を下回ればかなり安い方で、知名度のあるメーカーや、たんぱく質含有率の高い商品になると、5,500円前後の商品も珍しくありません。
ちなみに、2024年に3kgで6,300円前後だった商品は、現在11,500円ほどになっています。商品によっては、数年前と比べてほぼ2倍近い価格になっているわけです。
それでも、トレーニング後の回復や不足しやすいたんぱく質の補給を考えると、プロテインはできれば継続して使いたいものです。
そこで今回は、Amazonでホエイプロテインを安く買う方法として、時折現れる「格安品」を狙う買い方について考えてみます。
もちろん、商品によって原料や品質、製造方法、味などが異なるため、単純に価格だけで比較することはできません。
それでも、以前は1kg当たり3,000円以下で購入できていたものが、現在では5,000円前後になっていることを考えると、日常的に飲んでいる方にとってはかなり大きな値上がりです。
私の場合、プロテインを飲むのは基本的に運動後と夜の1日2回です。1回だけならそれほど大きな差に感じなくても、毎日2回、1か月、1年と続ければ、価格差は決して小さくありません。
ロードバイクのような持久系スポーツでは、筋肉を大きくすることだけが目的ではなく、トレーニング後の回復や、食事だけでは不足しやすいたんぱく質を補う目的でも使用しています。そのため、一時的に買うだけではなく、無理なく継続できる価格であることも重要です。
ホエイプロテインが高くなった背景には、ホエイ原料そのものの価格上昇があると考えられます。
世界的に高たんぱく食品の需要が増えている一方で、ホエイを濃縮、乾燥してプロテイン原料に加工する設備には限りがあるということです。需要に対して供給が追いつかなければ、原料価格が上がるのは自然な流れです。
さらに日本で販売されているホエイプロテインは、海外産の原料を使用している商品も少なくありません。円安、輸送費、包装資材、人件費などの上昇も、最終的な販売価格に影響しているのだと思われます。
販売価格だけを見ると、メーカーが一気に値上げしたようにも感じます。しかし実際には、原料の段階から価格が上がっているため、以前の価格を維持すること自体が難しくなっているようです。
✓大豆イソフラボン
▶格安プロテインの注意点
▶まとめ
▶代替品としてのソイプロテイン
ホエイが高騰した影響なのか、最近では価格を抑えやすいソイプロテインも、以前より目立つようになりました。
ソイプロテインも、たんぱく質を補給する目的では十分に利用できます。乳製品が苦手な方でも使いやすく、腹持ちがよいというメリットもあります。
ただし、ソイプロテインの原料は大豆です。
私自身、普段から夕食に納豆を食べることが多く、豆腐などの大豆製品もよく食べます。
そのうえで、運動後と夜に飲むプロテインまで1日2回ともソイにすると、大豆食品の摂取量はかなり多くなります。
そのうえで、運動後と夜に飲むプロテインまで1日2回ともソイにすると、大豆食品の摂取量はかなり多くなります。
✓大豆イソフラボン
そこで少し気になるのが、大豆イソフラボンです。食品安全委員会では、大豆イソフラボンの安全な一日摂取目安量の上限を、食事全体で70~75mgとしています。これは、イソフラボンに結合している糖の重さを除いた「アグリコン換算」での数値です。また、特定保健用食品として通常の食事に上乗せする場合は、1日30mgを上限の目安としています。
2010年に国内で市販されていた大豆たんぱく強化食品のうち、プロテインパウダー5製品を調べた研究では、1食当たり、アグリコン換算で20~44mgの大豆イソフラボンが確認されています。商品によっては1杯で30mgを超え、1日2杯ならプロテインだけで40~88mgになることも考えられます。
もちろん、30mgを少しでも超えたら、直ちに健康被害が起きるという意味ではありません。また、ソイプロテインに含まれるイソフラボン量は製品や製造方法によって大きく異なります。
しかし、前述のように私自身は納豆や豆腐などの大豆製品も普通に食べます。
そのうえで、運動後と夜のプロテインまで1日2回ともソイにすると、食事を含めた大豆イソフラボンの摂取量が、毎日かなり多くなる可能性があります。しかも、ソイプロテインはイソフラボン含有量が表示されていない商品もあり、自分がどの程度摂取しているのか分かりにくいこともあります。
一時的に多く摂ることよりも、毎日、何年にもわたって続けることを考えると、私は少し慎重になります。運動後の使いやすさや、必須アミノ酸、ロイシンの摂りやすさまで考えれば、多少価格が高くても、1日2回飲むプロテインの主力にはホエイを選びたいと思っています。
▶Amazonで時折出現する格安プロテイン
Amazonでもホエイプロテインの価格を見ていると、現在では1kg当たり4,000円を下回る製品を見ることは殆どありません。
Amazonでもホエイプロテインの価格を見ていると、現在では1kg当たり4,000円を下回る製品を見ることは殆どありません。
ところがAmazonを探していると、時々1kgで3,000円台、クーポンなどを含めれば3,000円前半の価格のホエイプロテインが突然現れることがあります。
しかも、そうした商品は以前から名前を知っている大手メーカーではなく、初めて目にするブランドであることも少なくありません。
レビュー数は少なく商品ページを見ても、いつから販売されているのか分からない。それでも、原材料や栄養成分を確認すると、ソイとの混合品やウエイトアップ系ではなく、しっかりとホエイプロテインとして作られている商品があります。
現在のホエイ原料価格を考えると、なぜこの価格で販売できるのか、不思議に感じるほどです。
✓格安プロテインの謎
Amazonでは、知名度のない新商品を出品しただけで、すぐに多くの人へ売れるわけではありません。
有名メーカーの商品には、それまでの販売実績や多数のレビューがあります。購入する側も、聞いたことのあるブランドや、レビュー数の多い商品を選びやすいため、新しく参入したメーカーの商品は、同じような価格で並べても競合商品に埋もれてしまいます。
Amazon内の検索結果や関連商品への表示には、価格だけでなく、売れ行き、クリック率、購入率、レビューなど、さまざまな要素が関係していると考えられます。
そこで新商品を販売する側としては、まず価格を大きく下げてでも、購入してもらうきっかけを作るという方法が考えられます。
価格が安ければ、それまで知らなかったメーカーの商品でも、試しに購入する人が増えます。購入者が増えれば販売実績ができ、一定数のレビューも集まります。その結果、商品ページを見てもらえる機会が増え、Amazon内でも商品が売れやすい状態へ近づいていく可能性があります。
もちろんAmazonの検索アルゴリズムの詳しい仕組みや、販売者がどのような意図で価格を決めているのかは公開されていません。しかし、まずは価格を下げて販売数やレビューを増やし、商品を見つけてもらいやすい状態を作る。こうした狙いから、発売直後だけ導入価格として安く販売している可能性は十分に考えられます。
実際に、最初に見つけたときにはかなり安かった商品が、しばらくすると値上がりし、大手メーカーの商品とあまり変わらない価格になっていることもあります。
安い価格は、いつまでも続くとは限らないのです。
✓銘柄にこだわらなければ、その格安品を狙う
決まったメーカーの味が好きな方や、毎回まったく同じ商品を使いたい方には、この買い方はあまり向いていません。
一方で、メーカーや味に強いこだわりがなく、WPCのホエイプロテインとして必要な成分が入っていればよいという方なら、その時々で安く販売されている商品を選ぶのも賢い買い方だと思います。
以前のように、同じ商品をいつでも1kg当たり2,000円台で購入することは、ほぼ不可能といえるほど価格が高騰しています。
それならば、ひとつの銘柄に固定するのではなく、Amazonで一時的に安くなっている商品を探し、条件のよいタイミングで購入する。私自身、最近はこの方法でホエイプロテインを探すことが増えました。
ただし、安ければどのような商品でもよいわけではありません。
Amazonには容量が少ないため、表示価格が安く見える商品や、ホエイ以外の原料が多く含まれている商品もあります。次は、格安プロテインを購入する際に注意したいポイントを見ていきます。
▶格安プロテインの注意点
Amazonで時折現れる格安プロテインは、銘柄にこだわりがなければ非常に魅力的です。
しかし、表示されている価格だけを見て購入すると、実際にはそれほど安くなかったり、目的としていたホエイプロテインとは内容が異なっていたりすることがあります。
格安品を狙う場合は、最低限、内容量、原材料、栄養成分を確認する必要があります。
✓内容量に注意
最近のプロテインには、1kgではなく900g、750g、700gなど、さまざまな容量の商品があります。
例えば、900gで3,980円の商品であれば、一見すると3,000円台なので安く感じます。しかし、1kg当たりに換算すると約4,422円です。現在の相場から見れば極端に高いわけではありませんが、「1kgで3,000円台の格安プロテイン」とはいえません。
内容量が900gになっていること自体が悪いわけではありません。1回30gを30日分として設計するなど、商品としての理由も考えられます。
ただし、Amazonの検索画面では、1kgの商品と900gの商品が同じように並びます。表示価格だけを見ると容量の少ない商品が安く見えやすいため、必ず1kg当たりの価格に換算して比較する必要があります。
例えば750gで3,000円なら、1kg当たりでは4,000円です。表示価格が3,000円だからといって、1kg当たり3,000円で購入できるわけではありません。
✓たんぱく質含有量を確認
同じ1kgのホエイプロテインでも、実際に含まれているたんぱく質量は商品によって異なります。
その理由は、WPC自体に乳糖や脂質、水分などが含まれていることに加え、フレーバー付きの商品には、ココアパウダーや果汁粉末、香料、甘味料など、ホエイ以外の原料も使用されているためです。
フレーバー付きWPCを比較する際の目安としては、100g当たりたんぱく質75g以上ならかなり多く、70~74g程度でも十分に良好です。65~69gはやや少なめですが、味付けされた商品では珍しい数値ではありません。
一方、100g当たり60g前後、またはそれを下回る場合は、糖質など、ホエイ以外の原料が多く含まれていないか、栄養成分と原材料をよく確認した方がよいと思います。
なお、メーカーによっては「製品無水物当たり」のたんぱく質含有率を表示していることがあります。これは製品中の水分を除いて計算した数値なので、栄養成分表示から単純計算した割合より高くなります。
Amazonの商品同士を比較する場合は、表示方法をそろえるためにも、栄養成分表示に記載された「1食何g当たり、たんぱく質何g」という数値から計算するのが分かりやすいと思います。
安いプロテインを探す目的は、粉末そのものを安く買うことではありません。必要なたんぱく質を、どれだけ安く摂れるかが重要です。
✓ホエイプロテインなのか確認
Amazonで「プロテイン」と検索すると、ホエイだけでなく、さまざまな商品が表示されます。
プロテインにはソイプロテインとの混合品や、ミルクプロテインを使用した商品もあります。
ホエイとソイを混ぜた商品が悪いわけではありません。しかし、ホエイプロテインを購入するつもりで価格を比較するのであれば、同じ条件の商品ではありません。
製品名や原材料表示を確認します。ホエイが主原料の商品であれば、通常は原材料の最初に「乳清たんぱく」や「ホエイたんぱく」などと記載されています。
一方、「乳たんぱく」とだけ書かれている場合は、ホエイだけではなく、カゼインを含むミルクプロテインである可能性もあります。
運動後にホエイを摂ることが目的なら、WPCやWPIなど、どの種類のたんぱく質が使われているのかまで確認しておきたいところです。
✓ウエイトアップ系は安いが・・・
特に注意したいのが、ウエイトアップ系、ゲイナー系と呼ばれる商品です。
これらは体重を増やすことを目的としているため、ホエイプロテインだけでなく、マルトデキストリンやデキストリンなどの糖質が多く配合されていることがあります。
大容量で価格も安く見えるため、通常のホエイプロテインと勘違いしやすいのですが、商品の中身は大きく異なります。
例えば、1食100gでたんぱく質20gという商品であれば、残りの多くは糖質などです。粉末1kg当たりの価格が安くても、たんぱく質量で比較すれば決して安くない可能性があります。
体重を増やしたい方や、一度に多くのカロリーを摂りたい方にとっては目的に合った商品です。しかし、運動後のたんぱく質補給を目的としてホエイプロテインを探しているのであれば、間違えて購入しないように注意が必要です。
栄養成分表示を見て、たんぱく質量だけでなく、炭水化物の量も確認しておきます。通常のホエイプロテインとは目的も成分構成も異なるため、同じ条件で単純比較しないことが大切です。
✓販売元や食品表示を確認
聞いたことのないメーカーだからといって、品質が悪いとは限りません。
新しく参入したメーカーや、広告費を抑えて販売しているブランドの中にも、内容のよい商品はあると思います。
ただし、プロテインは毎日口にする食品です。最低限、どの会社が販売しているのか、問い合わせ先があるのか、食品として必要な表示が行われているのかは確認したいところです。
販売会社名、所在地、問い合わせ先、原材料、栄養成分、アレルギー表示、賞味期限などが明確に記載されているかを確認します。
Amazonの商品ページには十分な情報が載っていなくても、販売会社の公式サイトに詳細が掲載されていることがあります。
✓最初から大量購入しない
いくら安くても、初めて購入するブランドをいきなり数袋まとめ買いするのはおすすめしません。
プロテインには、味、甘さ、香り、溶けやすさ、泡立ち、胃腸との相性など、実際に飲んでみなければ分からない部分があります。
成分表示に問題がなくても、甘すぎて飲み続けられないことや、飲むたびに胃腸が重く感じることもあります。
まずは1袋購入して試し、問題なく飲み続けられることを確認してから追加購入する方が安全です。
多少、味等に問題があったとしても1kgなら耐えられるかもしれません(笑)
多少、味等に問題があったとしても1kgなら耐えられるかもしれません(笑)
ただし、新商品の導入価格だった場合、1袋を飲み切る頃にはすでに値上がりしている可能性もあります。数回試して問題がなければ、安いうちに追加で購入するという方法が良いと思います。
▶まとめ
ホエイプロテインの価格は、数年前と比べて大きく上昇しました。以前のように、決まった商品を安価で買い続けることは難しくなっています。
その一方でAmazonでは、新しいブランドの商品が、一時的にかなり安く販売されることがあります。銘柄や味に強いこだわりがなければ、こうした格安品を狙うのも、現在の価格高騰に対するひとつの買い方だと思います。
つまり、Amazonに時折現れる安い商品を見つけ、表示価格だけで判断せず、本当にホエイプロテインとして安いのかを確認する、これです。
ただし、この方法には継続性がありません。気に入った商品でも、販売実績やレビューが増えれば値上がりする可能性があり、突然販売が終了することもあります。同じ味や同じ商品を長期間使い続けたい方には向いていません。
一方で、その時々で条件のよい商品を探し、メーカーや味が変わっても気にならない方には、かなり相性のよい方法です。
私自身も最近は、特定のメーカーにこだわるのではなく、その時々で安くなっている商品を購入することが増えました。
中には、正直あまり味が好みではない商品に当たることもあります。しかし反対に、価格だけで選び、それまで試したことのなかった味を購入してみたところ、意外とおいしく、新しい発見につながることもあります。
毎回まったく同じ商品を選ぶ安心感もありますが、その時々で安い商品や初めての味を試し、当たり外れも含めて楽しんでみる。これも、格安プロテインを狙う買い方の面白さではないかと思います。
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