猛暑の夏真っ只中です。

特に春先から夏にかけて、そして夏を過ぎてからも、ロードバイクで欠かせないもののひとつが日焼け止めです。私自身、季節を問わず一年を通して実走派ですが、この時期は当然ながら紫外線も強烈です。

しかもロードバイクの場合、ちょっとした外出とは違います。真夏の強烈な日差しの中を3時間、4時間、時には5時間近く走ることもあります。また紫外線を浴びるのは走行中だけではなく、信号待ちでも、下手をすれば休憩中でも、屋外にいる限り日差しを浴び続けることになります。

腕は原則、暑くてもアームカバーで守っていますが、脚は暑さに勝てず、日焼け止めのお世話になっています。そして顔まで覆って走るのは、苦しくて厳しいです。

こうした露出部分は長時間紫外線を浴び続け、そのうえ汗も大量にかきます。そのため、日焼け止めについてはそれなりに気を使ってきました。

そんな中、少し前にちょっと高価な日焼け止めを購入してみました。普段使っているものと比べると、価格は4〜5倍ほどです。

SNSなどの一部でもかなり評判が良いように紹介されていた製品で、伸びが非常によく、少量でも広い範囲に塗ることができる、という話も聞いていました。

これなら、さぞかし焼けないのだろう。

そう思って実際に使ってみたのですが……。

果たして、高い日焼け止めと安い日焼け止め、本当に焼けないのはどちらなのでしょうか。今回は、実際に真夏のロングライドで使ってみて感じた、日焼け止めのお話です。


▶早速使用 5時間以上のライドではどうだったのか?
使用感としては、確かに非常によく伸びます。少量でも脚のかなり広い範囲まで塗ることができます。

そこで実際に、少量を薄く伸ばすような使い方をしていました。そのお値段もありますし、「少なめの量でも大丈夫」と聞いていたので、まずは薄めに塗って試してみました。

しかし、5時間以上の真夏のロングライドで使ってみると、普通に日焼けしました。それどころか、日差しを強く受けた部分が赤くなり、少し腫れたようになったこともあります。

正直なところ、これには少し拍子抜けしました。

高価な日焼け止めで、しかも少量でもよく伸びる。それなら少ない量でもしっかり守ってくれるものだと、なんとなく思っていたからです。

その後も何回か、塗る量を少し増やしたりしながら使ってみました。しかし結果的には、ライドを終えてシャワーを浴びると、「なんかもう、目に見えて黒くなっている気がする……」ということが続きました。

そこで、ちょっと初心に戻るではありませんが、以前使っていた日焼け止めに戻してみることにしました。


▶いつもの安い日焼け止めに戻してみた
そこで以前から使っていた、いわゆる金のサンカット エッセンスに戻してみました。

Amazonやドラッグストアなどでも比較的安く購入できるもので、価格は120g入ってだいたい900円前後。高価な日焼け止めと比べると、かなり気軽に使える価格です。

そして安いからこそ、こちらはケチりません。

脚の覆われていない部分、もうはっきりくっきり焼け跡がついているので、そこを中心に、もう「ちょっと多いかな」と思うぐらいたっぷり塗ります。値段を気にせず使えるので、少量を薄く伸ばそうという発想自体がありません。

その状態で同じように真夏のロングライドを走ってみたところ、今度は比較してもあまり焼けた感じがありませんでした。

ライド後にシャワーを浴びても、以前のように「明らかに黒くなったな」と感じることもありません。

もちろん日差しや走行時間など、毎回まったく同じ条件ではありません。それでもこちらも何度か使ってみた中では、個人的にはこちらをたっぷり塗った時のほうが、明らかに焼けにくいと感じています。

ここでようやく、高い日焼け止めを少量使うより、安くても十分な量をしっかり塗るほうが、実際には焼けにくいのでは?
と思うようになりました。
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✓高い日焼け止めは何が違うのか
では、高価な日焼け止めは何が違うのでしょうか。

もちろん、高い日焼け止めに意味がないという話ではありません。

日焼け止めの価格は、単純に「紫外線を防ぐ能力」だけで決まっているわけではありません。塗った時の伸びやベタつきにくさ、白浮きのしにくさ、保湿成分や美容成分、化粧との相性など、使い心地の部分にもコストがかかっているようです。

確かに毎日顔に使うのであれば、こうした部分はかなり重要だと思います。

しかし、真夏のロードバイクで使う場合は少し事情が違います。

私の場合は脚を中心に塗り、何時間も強い日差しを浴び続けます。はっきり言って多少ベタついても、レーパンから出ている部分なのでそこまで気になりません。どうせ汗でびしょびしょになりますし、多少白くなったとしても焼けないほうがいい。化粧との相性は脚ですのでまったく気になりません。

そうなると重要なのは、
・十分な量を惜しまず使えること
・汗をかいても落ちにくいこと
このあたりではないかと思います。

つまり、値段が4倍になったからといって、日焼けを防ぐ能力まで4倍になるということではありません。

むしろ高価だからと少量を薄く伸ばして使うよりも、必要な性能を持った手頃な日焼け止めを、しっかり十分な量使ったほうが、真夏のロングライドでは結果的に焼けにくいのではないか。

今回実際に使い比べてみて、私はそんなふうに感じました。

特に長時間のライドでは、「高いものを大事に少しずつ使う」よりも、気兼ねなく十分な量を使えること自体が、日焼け止めを選ぶうえで大切なのではないかと思います。


▶日常使いの使い勝手
日焼け止めは、ライド中に焼けないことだけではなく、日常的に使いやすいかどうかも意外と重要です。

今回使った高価な日焼け止めと、金のサンカット。双方ともに汗や水には強い反面、かなり落としにくく感じました。普通にボディソープで洗っただけでは残っている感じがあり、しっかり落とそうとするとクレンジングが必要になります。

もちろん、落ちにくいということ自体は日焼け止めとして悪いことではありません。真夏に大量の汗をかくロードバイクでは、簡単に流れてしまっては困ります。

ですので、時間が長くなるロングライドなどでは、やはり汗をかいても簡単には落ちない性能が必要なのだと思います。

ただ、これが毎回ライド後にクレンジングまで使うとなると、少々面倒です。

しかも最近は、クレンジングを使うことで肌荒れや乾燥が起きているような気もしています。これについてはクレンジングが原因とは断定できませんが、汗や紫外線で負担がかかった肌を、さらにしっかり洗うことが自分には合っていない可能性もありそうです。

ですので私の場合は、短時間のライドや普段使いでは、娘からお下がりでもらった(笑)石けんで落とせる日焼け止めジェルも使っています。

150mlで900円前後とかなり安く、こちらも惜しまず使えます。短時間のライドであれば、しっかり塗っておけば今のところ大きく焼けた感じもありません。

何より、帰宅後に普通にシャワーに入り、そのまま身体を洗う流れで落とせるのが楽です。

長時間の真夏ライドでは汗や水への強さを優先し、短時間のライドや普段使いでは落としやすさを優先する。

日焼け止めも、ひとつですべて済ませるより、使う時間や状況によって分けたほうが使いやすいのかもしれません。

そしてここでもやはり、安くて量を気にせず使えるというのは大きなメリットです。

毎日のように使うものだからこそ、「焼けにくい」だけではなく、「たっぷり使えて、無理なく落とせる」ことまで含めて使いやすさなのだと思います。


▶まとめ
私の場合は、もちろんおサイフ事情も大きく影響していると思います(笑)ただ実際に使ってみて感じたのは、高価な日焼け止めを少量ずつ大切に使うよりも、安くても汗や水にしっかり強いものを、惜しまずたっぷり使ったほうが、結果的には焼けにくかったということです。

そしてもうひとつ大切なのが、使い勝手です。5時間のロングライドなら、多少落としにくくても汗で流れにくいものを選びたい。一方で1時間程度のライドのたびに、毎回クレンジングまで使うのは正直かなり面倒です。そこまで大量に汗をかかない短時間のライドであれば、石けんやボディソープで落としやすいものでも十分なのではないか。最近はそんなふうに使い分けています。

考えてみると、ロードバイクに適した日焼け止めというのは、一般的に「使い心地の良い日焼け止め」とは少し違うのかもしれません。脚に使うのであれば、多少白くなってもいい。多少ベタついても、どうせ汗でびしょびしょになります。それよりも大切なのは、しっかり塗れて、汗で簡単に落ちず、とにかく焼けないこと。

そして長時間なら耐久性、短時間なら落としやすさなど、自分の使い方に合わせて選ぶこと。日焼け止めも、高いものが一番良い、安いものではダメ、と単純に決められるものではなさそうです。

真夏のロードバイクでは、価格や評判だけではなく、自分が惜しまず使えることまで含めて選ぶ。 今のところ、私にはそんな使い方が一番合っているようです。


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